ワクチンが生成するスパイクタンパクと抗体伝播

今日はこの話題です。
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1.五ヶ月から三ヶ月に短縮


9月21日、政府が、武漢ウイルスのオミクロン株に対応した新ワクチンの接種間隔について、現行の5ヶ月から3ヶ月に短縮する方針を固めたことが分かりました。

10月末までに専門家の了承を得たうえで早期導入を目指すとのことで、まずは重症化リスクの高い高齢者らへの接種を迅速に進め、人の往来が増える年末年始に備えるようです。

政府は今月20日から新ワクチンの接種を始めましたけれども、4回目をまだ打っていない60歳以上の高齢者や医療従事者を対象としています。ただ、新ワクチン接種が始まる前の9月中旬に4回目の従来型ワクチンを受けた人の場合、接種間隔が5ヶ月のままだと、新ワクチンでの5回目接種が来年2月となり、年末年始に感染が拡大すれば間に合わない可能性が高いというのがその理由のようです。

政府は、10月中旬を目途に従来型ワクチンを2回以上接種した12歳以上のすべての人に新ワクチンの対象を広げ、年末までに希望者全員の接種完了を目指しています。

筆者は9月5日のエントリー「厚労省のオミクロン対応ワクチンは効果があるか」で、日本のオミクロン対応ワクチンはBA1対応のもので、今流行っているBA5には殆ど効果はないのではないかと述べましたけれども、効かないワクチンなら、3ヶ月だろうが5ヶ月だろうが、意味がありません。


2.帯状疱疹からワクチンが生成するスパイクタンパクを検出


9月9日、高知大学医学部皮膚科学講座の山本真有子助教と佐野栄紀特任教授らの研究チームが、武漢ウイルスワクチン接種後に発症した発疹から、武漢ウイルスのスパイクタンパクが検出され、ワクチンが生成するスパイクタンパクがこの皮膚病態に関与している可能性を示唆する論文を発表しました。

この論文「新型コロナワクチン接種後に生じた遷延性水痘帯状疱疹ヘルペス感染症の皮疹部にワクチンmRNAがコードするスパイク蛋白が存在した」は、皮膚免疫学およびアレルギーの全範囲をカバーする査読済み論文を発行する「Journal of Cutaneous Immunology and Allergy」に掲載されました。

論文の症例と考察の概要は次の通りです。
・関節リウマチの治療を受けていた64歳の男性の両脚と両手に痛みを伴う皮膚発疹が発症。
・発疹はファイザー製mRNAワクチンBNT162b2を初接種した13日後に発症
・病変は2回目のワクチン(BNT162b2)接種後に増悪し、その2日後に受診
・初診時は下肢の小水疱、右手背の壊死性結節、左膝窩部の壊死性結節を認めた
・発熱はなく、全身症状もなかった。
・臨床検査では、血球数、肝機能、腎機能に顕著な変化はなかったが、凝固異常を示唆する軽度のdダイマーの増加が認められた。
・その後、左膝窩の壊死性結節から生検を行った。病理組織学的に表皮の壊死とその下にある閉塞性血管障害、滲出した赤血球、微小血栓を伴う炎症性浸潤が見られた。
・小水疱性発疹を生検したところ、病理組織学的に血栓性静脈炎と診断された
・2ヶ月間隔の初期と後期、つまり壊死した結節と小胞から採取した2つの生検体から抽出したDNAを用いてPCRで水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)を確認した。
・散発的な 壊死性結節と有痛性皮下結節も、最近報告されたmRNA COVID-19ワクチン接種後の水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)による小血管炎と診断した
・この病変とmRNA COVID-19ワクチン接種との関連が疑われたことから 病変部におけるコード化されたスパイク蛋白の発現を調査したところ、表皮の小胞内細胞および真皮の炎症血管の内皮細胞にスパイクタンパクが発現していることが明らかになった。
・スパイクタンパクは 皮下脂肪組織内の静脈の内皮細胞にも認められた。また、疱疹性血管炎病変の下にある皮下脂肪組織の静脈の内皮細胞にもスパイクタンパクが認められた。
・ワクチン接種後には水痘帯状疱疹ヘルペス感染症が多く報告されているが、本例のように、多発性皮膚小胞、壊死性血管炎、表在性血栓症などの非典型的な臨床症状を呈した持続性水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)感染症は非常に稀な症例だ
・スパイクタンパクの病変部での役割は不明だが、ワクチン(BNT162b2)のウリジン塩基をすべてメチルシュードウリジンに置き換えることでRNAが安定化し、その結果、スパイクタンパクが病変部に発現している可能性が高いと思われる。
症例では発疹は両手両足に出たということですけれども、ワクチンによって生成されたスパイクタンパクが発疹の表皮およびその下の血管や静脈の内皮細胞から検出されたということは、スパイクタンパクは全身に広がっている可能性は否定できないと思われます。

また、論文では、ワクチンのウリジン塩基をすべてメチルシュードウリジンに置き換えることでRNAが安定化し、それによって病変部にスパイクタンパクが発現している可能性があると述べています。

筆者は昨年10月24日のエントリー「ブレーキが搭載されなかった修飾ウリジンRNAワクチン」で、理学博士の荒川央氏が、ワクチンにスパイクタンパクの産生は自動で開始する一方、その産生を止めるためのスイッチが見当たらないという指摘を紹介しましたけれども、今回の論文はそれを裏打ちしているように思います。

厚労省は自身のサイトのワクチンQ&Aで「mRNA(メッセンジャーRNA)ワクチンで注射するmRNAは、数分から数日といった時間の経過とともに分解されていきますhttps://www.cov19-vaccine.mhlw.go.jp/qa/0008.html」と述べていますけれども、今回の高知大学の論文を受けて、ここに訂正がはいるのかどうかには注目したいと思います。




3.抗体シェディング


ワクチンのスパイクタンパクは、それに対応する抗体を作らせるものですけれども、それがワクチン接種者が発症した帯状疱疹から外に放出されるとなると、それが他の人にうつることはないのか気になってきます。

これについて、5月1日、カリフォルニア大学の7人の科学者は、スパイクタンパクそのものではないものの、ワクチン接種を受けた人が獲得した「抗体」が、ワクチン接種を受けてない人に対してもエアロゾル感染(転送)するという論文(Evidence for Aerosol Transfer of SARS-CoV2-specific Humoral Immunity)を発表。medRxivに掲載(査読前)されました。

研究者たちは、ワクチン接種を受けた人や、武漢ウイルス感染による自然免疫を獲得した人など、さまざまな程度の武漢ウイルス免疫を持つ両親やその他の家族のいる家庭で暮らすワクチン未接種の子どもたちからの鼻腔ぬぐい液を分析しました。

その結果、ワクチンを接種した家族のいる家庭の子どもたちは、「SARS-CoV-2特異的」免疫グロブリンG(IgG)を「容易に検出できる」ことが分かりました。ワクチン未接種の家庭の子供たちだけが、体内に十分なレベルのSARS-CoV-2特異的IgGを保有していなかったことから、ワクチン接種者から「抗体」が転送された可能性があるとしています。

この論文は、親のワクチン接種が、同じ家庭のワクチン未接種児の感染リスクを減らすという大きな効果があったとする別の論文「Indirect protection of children from SARS-CoV-2 infection through parental vaccination.」を取り上げ、エアロゾルを介した抗体の移行が、この研究結果に貢献したのではないかと述べています。

昨年6月25日のエントリー「ファイザーの警告」で、筆者は、ファイザーワクチンの治験を行うにあたっての注意文書に、「吸入または皮膚接触」でも曝露になるという記述があると指摘しましたけれども、それを考えると、エアロゾルを介した移動するのは「抗体」だけでなく、スパイクタンパクを含めた「ワクチン成分」が転送されることも十分あり得ると思います。

つまり、ワクチンを打っていない人であっても、ワクチン接種者の傍にいることで、ワクチンに「エアロゾル感染」するかもしれないということです。

これまで、mRNAワクチンについて、リスクとベネフィットを比較して、ベネフィットが大きく上回る云々と説明されてきましたけれども、様々な研究結果を見て、それを日々見直し、更新する必要があるのではないかと思いますね。

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この記事へのコメント

  • インド辛え~

     今回の内容を読もうとして、一覧表示
     →ワクチンをタップ
     →広告を消す×をタップしたら、
     →マンガ広告のページに何回試しても、
    無理やり飛びました!。

     プログ主様、大変申し訳ないですけど、改善をお願い致します。
    2022年09月25日 08:14