林外相の更迭論と総理への三つのハードル

今日はこの話題です。
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1.外交チャンスが失われた


先日無事に行われた安倍元総理の国葬ですけれども、その際、媚中派とされる林外相が中国に媚びるための工作をしていたと週刊新潮が報じ、一部で話題になっています。

記事では、「安倍さんが亡くなった直後、台湾の頼清徳副総統が日本へ弔問に訪れています。その際、中国外務省が日本に抗議を入れており、今回の国葬では林さんとその周辺から“中国へ配慮するように”と指示が出ていたのです。実際、外務省は台湾に蔡英文総統と副総統の参列を控えるよう何度も伝えています……国葬当日に迎賓館で、岸田総理と参列国首脳のあいさつの場が設けられました。葬儀場でのあいさつも難しい各国の要人と交流するためのものです。しかし、この場に台湾が参加することはかないませんでした」との外務省担当記者のコメントを紹介しています。

そして、政府関係者によると「迎賓館への招待については基準が設けられました。つまり、大統領や首脳級に関しては現職と元職、議長や閣僚級が来日した国は現職のみに限定した」とのことで、その結果、元職しか来日していない台湾はこの場に参加することができないばかりか、この条件の煽りを食って参列する約200の国や国際機関などのうち半数が不参加となってしまったのだそうです。

これについて外務省内からは「外交チャンスが失われた」と林外相の手腕を疑問視する声が上がっているそうですけれども、ここまでくると、媚中派どころか中国の工作員と見紛うばかりです。


2.実務能力は高いが見識はない


こうした"失態"は野党からの絶好の攻撃対象になると思うのですけれども、岸田総理は林芳正氏を更迭する考えはないのか。

これについて、自民党の前衆院議員の長尾敬氏は、自民党内から林外相を更迭すべきだとする声が自民党内からもぼつぼつ上がってきていると述べ、なぜ林氏を外相に据えている理由として次のように述べています。

なぜ、林なんだという話ですよ。まあ党内の派閥のその内向きなそのパワーの問題なんですね。確かに岸田総裁でまた派閥の長である。これはまた事実なんですけれども、現実世界に目を落とすとですねやっぱり岸田家というよりやっぱり林家っていうのがもう圧倒的に、中国・四国経済においては影響力が大きいのであんまり林さんを政府以外のところに漂わせるとですね。自分の足元が危ないと。まぁ、つまりは岸田総裁が、自分の足元を考えているばかりであるがゆえに、外務省という大臣ポストに据えておいて、政界工作をできないように手足を縛ると、そういうことの方がまぁ任命の動機として強いんじゃないかと。そんなことやってたら本当にダメだとちらほら林外務大臣更迭論を口にする議員が増えてきたっていうそういう実感はありますね。

つまり、林氏をフリーにすると、内で工作されて岸田総理の足元が危うくなるからそうさせないために閣内に取り込んでいるというのですね。

ただ、その一方、長尾氏によると、林外相は、これまで党内の難しい仕事もサクサクこなすなど実務能力が高く、ピンチヒッターでいくつもの大臣を卒なくこなしてきた実績もあって、それで党内から林外相を降ろせという声が大きくならないそうなのですね。

筆者にしてみれば、林外相の外交のどこか「卒なく」なのかさっぱり分かりませんけれども、長尾氏は実務能力を政治家の見識は別だと述べています。

たしかにそれはそうなのかもしれませんけれども、ただ実務能力だけ高く、見識がないのなら、政治家ではなく官僚になるべきではないかと思います。




3.林外相が総理になるための3つのハードル


8月11日のエントリー「第二次岸田改造内閣」で筆者は、林外相について、中国のハニートラップにかかってる説とか、胸ポケスマホカメラ疑惑などを取り上げてきましたけれども、安倍元総理が銃弾に倒れたとき、G20出席のためインドネシアを訪問中の林芳正外相は、国際電話で「やった!」との声をあげたという信じられない言動をしたと「週間テーミス」が報じています。

これらが本当だとしたら、品性があるとは御世辞にもいえませんし、デマだとしてもこんな話が出てくる時点で日本の長にしてよいのか首を傾げる人もいるのではないかと思います。

ある自民党関係者によると、林外相が総理を目指すには3つのハードルがあるのだそうです。

それは「人望」「勝負勘」「女性関係」です。

まず、「人望」についてですけれども、ある自民党若手議員は「林氏は人望があるとは言えない……林先生は"自分より能力が低い"と思った人を見下してしまう癖があり、露骨に態度に出てしまう。身内からあまり人気がないのです」とコメントしています。

また、大手メディア政治部記者も「林大臣はオンもオフレコも冷静……というか話が"平板"なのです。夜の囲みもめったにやりません。ディフェンスが堅いというか、サービス精神がないとも言えます」と零しているそうで、積極的に近づきたいと思うような人物ではないかもしれません。

次に「勝負勘」ですけれども、林氏は2021年に参院から衆院への鞍替え当選しましたけれども、実は2012年にも山口2区の平岡秀夫法相の対抗馬として林氏の名前が取り沙汰されたことがあったのだそうです。けれど地元の後援者によると「『林さん、やりましょう!』と出馬を懇願したところ、『万に一つでも負ける可能性がある戦はやりたくない』と断ってしまった。あれにはガッカリでした」と出馬しなかったそうで、このときは林氏の代わりに出馬した岸信夫・前防衛相が当選しています。

かの福沢諭吉は「人間は、負けるとわかっていても、戦わねばならない時がある。だから、たとえ負けても勝っても、男子は男子なり。勝負をもって人物を評することなかれ」という名言を残していますけれども、筆者がそうした態度の中にこそ「人望」が生まれてくるのではないかと思います。

地元の後援者という「人」が出馬を「望」んだにも関わらず、林氏はそれを断った。ある意味、生まれかけた「人望」を自分で潰してしまったわけです。

そして最後の「女性関係」ですけれども、これにはもう説明は要らないかもしれません。

2018年に『週刊文春』で林氏の「"セクシーヨガ"通い」が報じられ、広く知られることになりましたけれども、自民党秘書によると「林氏の好みは華奢で見た目が幼いタイプ。黒髪がベストだそうです。一時はマスコミ各社がこぞって若手女性記者を林氏のもとに送り込み、情報をとるために担当に据えていたこともありました」とのことで、マスコミが若手女性記者を林氏のもとに送り込んで情報を取ってこれるのなら、中国のハニトラだったらもっと情報を抜いてこれるのではないかと思います。

もし、林氏が次の総裁選に立候補するのなら、それは「負けるとわかっていても、戦わねばならない時」などではなく、「勝てる」と分かった時ということになるのではないかと思いますね。





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