黄金と泥沼の岐路に立つ岸田総理

今日はこの話題です。
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1.寺田総務相更迭


11月20日、岸田総理は、政治資金収支報告書の不適切な記載などが相次いで発覚した寺田総務相を更迭しました。

一応、寺田氏が岸田総理に辞表提出したことになっているのですけれども、寺田氏は20日昼の時点では、地元広島で取材陣の質問に辞任しない考えを伝えていましたから、辞任を渋る寺田氏を事実上更迭した形です。

自民党内からも、今年度第2次補正予算案の審議への影響を避けるため、早期に対応するべきだとの声が強まっていて、交代は不可避だと判断したとみられています。

岸田総理は19日、タイの首都バンコクでの内外記者会見で、寺田氏の進退について「課題に一つひとつ挑戦していくためにどうあるべきか、適切なタイミングで内閣総理大臣として判断していきたい……年末にかけて政権の全ての力を課題の一つひとつに集中したい。一方、各閣僚は説明責任は徹底的に果たしてもらわなければならない。この二つの観点から判断したい」と述べていますけれども、この口振りを見る限り、この時点で更迭を決めていたのではないかと思います。




2.ちゃんと説明すれば大丈夫だろう


ただ、これで、山際氏、葉梨氏に続いて寺田氏で3人目。辞任ドミノが始まった感がありますけれども、なんでも岸田総理は、葉梨氏が更迭される前夜「ちゃんと説明すれば大丈夫だろう」と多寡を括っていたそうなのですね。

それが、野党は猛反発、国会は進まない、世論の支持率も下がり、耐えきれなくなっての更迭。そして、寺田氏も引っ張った挙句、やっぱり更迭。

安倍元総理なら葉梨氏を更迭する段階で寺田氏も一緒に切って傷を最小限に抑えただろうなどという意見もあるのですけれども、確かに安倍元総理と比べれば、リスクコントロールに甘さがあることは否めません。

それ以上に、周りが岸田総理を支えていない雰囲気を感じてしまいます。

このままだと次は秋葉復興相がターゲットとなり、野党が国会審議を盾にして辞任を迫ることになるのではないかと思います。




3.黄金が泥沼に


参院選が終わった直後は、「黄金の3年間」を手にしたなんていわれた岸田総理ですけれども、今では、「泥沼の3年間」などと言われる始末です。なんでも、岸田総理の側近からも今国会が終わったら、小規模な内閣改造をするべきだとの声もあるそうで、一部で囁かれている年末解散総選挙が出来なければ、内閣改造をする可能性は否定できません。

内閣改造については、16日のエントリー「広島サミット花道説と戦う人事」で触れたことがありますけれども、支持率回復につながる改造が出来るかどうかは分かりません。

もし、改造しても支持率が回復せず、解散も総辞職も出来なければ、岸田政権はレイムダックのままズルズルと続いていくことになりますけれども、その前に党内政局で引きずり降ろされる可能性もあります。

経済対策、安全保障とやらなければならないことが目白押しの中、政権が法案が何も通せないとなると、日本はかなり厳しい状況に追い込まれることになります。

その意味では、内閣改造にせよ、解散総選挙にせよ、岸田総理にとって、次のアクションが最後のチャンスになるかもしれませんね。


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