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1.名将モリヤス
サッカーワールドカップが盛り上がりを見せています。もちろん、日本代表が大活躍を見せているからです。
下馬評を覆し、ドイツ、スペインとジャイアントキリングを2回も行って、グループEを1位通過。
ドイツに続くスペイン撃破に各国メディアは驚きをもって伝えています。スペインの主要紙パイスは人気のサッカー漫画「キャプテン翼」に触れながら「日本はもう翼たちだけではない」として、漫画やアニメで描かれた日本選手の強さが現実になったと評価。またドイツがコスタリカを破ったことで2位にとどまったことにマルカ紙は「ありがとう、ドイツ!」と報道。ドイツ地元メディアのシュポルトはドイツが最終戦を制しながら、勝ち抜けなかったことに「日本が大きなサプライズ。E組を首位で通過し、世界王者4度のドイツを家に送り返した」と伝えました。
今回の日本代表の活躍に、選手達の頑張りもさることながら、それ以上に注目集めているのが森保監督の采配です。
ドイツ戦でもスペイン戦でも、前半を一点のビハインドを背負いながら、じっと耐え、後半に選手交代のカードを次々に切って逆転。これまで、「面白くない」、「無策」、「選手任せ」などと散々批判されていたのが、一気に「名将モリヤス」と名を高めています。
アメリカのスポーツベッティングのニュースメディア「アクション・ネットワーク」のアンソニー・ダッブンド記者は、日本のポゼッション率がわずか17.7%だったことに注目。「モリヤスの傑作だ」と称え、インド放送局「Sports18」でワールドカップ中継のホストを務めるアナント・ティアギ氏も同じデータについて「モリヤス・ボールで勝利」と反応しています。
更に、ロンドン地元紙「イズリントン・ガゼット」のアーセナル番ジョシュ・バンティング記者は「ハジメ・モリヤスはここまで、今大会で最も積極的な監督だ。選手交代を完璧なタイミングで行っている。今夜も采配的中で試合を変えた。リツ・ドウアンはインパクトを与え、優れたプレッシングと強度で、またもや素晴らしかった」と、途中交代で入った選手が結果を残していることを評価。またアメリカのスポーツメディア「ジ・アスレチック」のジャック・ピットブルック記者は「モリヤスはなんて監督だ!……彼のハーフタイムのシステム変更はドイツ戦を変え、途中出場選手が勝利をもたらした。今夜、後半から投入した選手たちで試合をコントロールし、勝利を掴むとスペインに譲らなかった」と絶賛しています。
2.えぐいなっていうのが正直
日本代表選手の森保監督への信頼も厚い。
ドイツ戦で決勝点を決めた浅野拓磨選手は、サンフレッチェ広島時代の恩師でもある森保監督について「さすがやなとしか言えないです。スペイン戦が終わった後に何回『素晴らしい』と言ったか。監督にもチームにも全部に向けて。それを動かしているのは監督だと思うし、言葉では素晴らしいと言ってもそんなもんじゃないぐらい素晴らしい。えぐいなっていいうのが正直」と称えました。
そして、「一人一人の選手をサッカー選手としても、一人の人間として見てくれているとすごく感じている。うまい、強い、速い。サッカーのために必要なものはいろいろありますけど、それ以上に必要なものがないとサッカーは勝てない。そこをしっかり見てくれていて、なおかつ選手以上にそこを見抜けている。選手が気づいてなくても監督が気づいてくれる部分はたくさんあると思う……まだまだこれからなので、選手も監督もやりきるだけです」と語っています。
また、元日本代表で、ABEMAで解説を務めた本田圭佑氏は、スペイン戦終了後、「結果に関してはこれ以上ない……5バックでいったじゃないですか。この試合は狙い通りに進んだし、采配も当たったのでスゴイ……1試合目、2試合目は森保さんの采配に否定的だったんですが、認めざるを得ない。本当に素晴らしい……我慢って監督は大事なんだなって、あらためて勉強になりました」とコメントしています。
3.舐めプの報いと諦めない心
今回のスペイン戦で、注目を集めたのは、二点目となる田中選手のゴールです。直前の三笘選手の折り返しが一度は線審によってゴールラインを割ったと判定されたものの、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)によって得点が認められました。
けれども、このゴールを巡っては多くの疑問の声が上がりました。カメラのアングルによっては、ボールが明らかにゴールラインを割っているようにも見えたからです。各国メディアもこの判定に否定的な見解を示していました。
この試合の翌日、FIFAはゴールが認められた経緯を説明。公式『Twitter』で「スペインに2-1で勝利した試合の日本の2点目は、ボールが出たかどうかを決定するためにVARにより確認された……ビデオマッチオフィシャルはボールが部分的にライン上にあるかないかを確認するために複数のゴールラインカメラ画像を使用した。他のカメラは誤解を与えるような画像を提供したかもしれないが、エビデンスによりボール全体は出ていなかった」と発表しました。
ルールでは、グラウンド上または空中でボールの一部がラインに触れていればインプレ―となっています。ネットでも、いくつかの画像が出回っていましたけれども、本当にギリギリで残っていることが確認できます。三笘選手は折り返したシーンについて「1ミリかかっていればいいなと思いました。入った後は、ちょっと足が長くて良かったなと思いました」とコメントしていますけれども、「諦めない心がもぎ取ったのだ」などという声が上がるのも当然です。
一方、対戦相手をリスペクトしない「舐めプ」がしっぺ返しを呼ぶこともあります。
「舐めプ」とは、「舐めたプレイ」の略で、主に対戦型のゲームにおいて自分よりも実力が下回る相手に対し、悪意をもって手加減したり、相手にとってプラスとなる行為をすることを指す言葉です。
11月23日のドイツ戦では、後半途中に浅野選手が右サイドから縦に出されたボールに抜け出そうとした際、ドイツ代表DFアントニオ・リュディガー選手は両足を高く上げる奇妙なステップを見せました。これに対し、海外メディアはこぞってリスペクトに欠いたジェスチャーと批判して大炎上したのですね。
もっとも、オランダメディア「Voetbal International」は、「リュディガーの振る舞いは、本当に侮辱する意図があったとは思えない。チェルシーに在籍していた際、ニューカッスル戦で過去に同じことを見せていたことがあった」と説明。アルゼンチンメディア「VarskySports」は公式ツイッターで「数か月前、彼自身は試合であのようなクレイジーな振る舞いをする理由を明かしていた。それは、スタジアムの観客があまりに静かだからということだ」と投稿しており、リュディガーの奇行は、対戦相手の選手に向けられたものではなく、テンションが落ち始めてた観客を沸かせるための目的だと述べています。
たとえ観客を沸かせるためであったとしても、あのプレイに不快感を持つ人もいるはずで、実際、試合を解説していた本田圭佑氏も「ちょっと今のは性格悪い。ちょっとバカにした走り方」と指摘しています。
あの「舐めプ」が原因とはいいませんけれども、結果として、ドイツは日本に負け、予選リーグ敗退となりました。
日本が予選グループを1位通過し、ドイツが予選敗退という世界が驚く結果。諦めないプレイが勝利をよび、舐めたプレイが敗北を招いたといわれると、そう信じたくなります。
4.にわかの功罪
もっとも相手をリスペクトしないと負けるというは、日本代表にもあったかもしれません。2戦目のコスタリカ戦です。
10月6日に発表されたFIFAランキングでは、コスタリカは31位と日本の24位より下に位置していたことや過去4度の対戦で、日本は3勝1分と負けていないことから、「格下」とみられていました。
ところが結果は0-1で敗戦。ドイツに勝った後だけに、落胆ムードが広がりました。ツイッター上では、日本のファンは「日本酷すぎだろ~」「いつもの日本やな」「日本が余裕みせて勝てるわけがない」「ドイツ戦の勢いはどうしたんだ?」「やっぱり日本得点力ないよなー」「クソ試合見せられてるわ」「やる気あるんか?」とイライラ。「スペインに勝てるわけないし、もう日本代表終わりでしょ」「ドイツで日本がやったことをそのままやられてる」「格下相手に舐めてかかったせい」「これが本来の日本」と批判されました。
これについて、11月28日放送の『めざまし8』に、出演した橋下徹・元大阪府知事は「今回はにわかファンの責任は大きいと思いますよ。僕含めてね。よくわからないのに、コスタリカが大敗したこと、ドイツに勝ったことだけでいけると思ってしまったから……知らないからテレビで〝にわか〟の僕が日本代表は世界レベルだって言っちゃってね。そういうのが選手に伝わって、選手も気持ちは引き締めていたんでしょうけど、何となく日本全体が緩くなっていたところはあったんじゃないでしょうか……スペイン戦までは〝にわか〟は口にチャックした方がいいと思いますよ」と述べました。
ただ人気というものは〝にわか〟がいてこその面もありますし、〝にわか〟が大いに騒いでサッカー界を盛り上げるのは悪いことではないと思います。ただそれで、ピッチで戦う選手達の気が緩んでしまったのなら、問題だと思いますけれども、今の日本代表にそんなことはないのではないかと思います。
5.鎌田の予言はブラボー
ここから、オカルト風味なのですけれども、日本代表の舞台裏エピソードが、一部で注目されています。
スペイン戦で大金星を挙げた後、久保建英選手は、インタビューで鎌田大地選手との衝撃のやり取りを明かしました。。
久保選手は「試合が終わったあとに僕が思い出したのは、鎌田選手が始まる前に『スペインとドイツには負ける気がしない』と。『コスタリカに負ける気がするんだよね』ってボソっと言ってて。何を言っているんだ、この人はと思いましたけど、それが現実になってちょっと今、怖いですね」と淡々と語りました。
このインタビューにネットではファンも驚嘆の声を上げ、「ガチ当たりで怖いね」「面白すぎる」「久保君の話が分かりやすくて最高」「鎌田はそういう才能があるのか」「次は鎌田がゴールを決めてほしい!」「やっぱり天才」など、さまざまなコメントが寄せられています。
この"予言"は、鎌田選手だけではありません。
11月28日、スペイン戦に向け日本代表が調整していた際、DFの長友佑都選手はピッチ上でストレッチしているときに、ある光景が浮かんだと漏らしています。
長友選手は「『1分間頭を空っぽにして』とフィジカルコーチに言われて空を見ていたら、スペイン戦が終わったときに自分がドデカい声で『ブラボー』と言っている光景が浮かんだ……これは現実になるなと。今までもそうやって降りてきたものは実現している。これは来たなと思った」と力説。「無理してポジティブな言葉を発しているわけではない……切り替えて、いいメンタル状態で、ゾーンに入っている……ロシアW杯のときは何の怖さもなく、W杯を楽しめるゾーンに入っていた。今もそういうゾーンに入っている……日本では批判が多く、ドイツ戦後と真逆の状態になっているのは知っている……この1試合で帰る気は一切ない」と語っていました。
鎌田選手といい長友選手といい、このあたり、選手独特の嗅覚があるのかもしれません。
6.ポイチの戸締り
舐めプと諦めない心、そして”ニワカ”の期待に選手の予言。こうしてみてくると、筆者には、人々の思いというか、意識というか、そんなものがどこに向けられているかで、現実がねじ曲がる、あるいは、現実が変わっていくのではないかとさえ思えてきます。
世の中に「予言」は数あれど、一番多いのは、やはり災害に関する予言でしょう。
実際、ワールドカップ真っ盛りの11月、日本に大災害が起こるとの予言がありました。
9月27日、AMEBAの『矢口真里の火曜The NIGHT』に出演した、オカルトサイトTOCANA元編集長・角由紀子氏は、あらゆる予言者が一斉に「奇妙なことが起きる」と、同じ時期を指して予言をすることがあるとして「ピンポイントで当ててなくても、ぼんやりとなんとなく『このころになにかが起きる』みたいなことを言ってたりする」と解説。その例として取り上げたのが11月だったのですね。
角氏は霊能力者への取材を通して「11月7日と8日に大地震が起きる可能性があります…東北あたりなんじゃないか」と衝撃の発言をしています。
また、ブラジルの有名な予言者が「11月16日に日本の横浜か千葉かで大地震が起きる」と予言していると明かし、「地域とか日付にバラつきはあるんですけど、私からすると11月に地球を揺るがす、そして日本を中心としたなにかが起きるのではないか」と述べました。
まぁ、この手の予言は年柄年中やっていますし、実際11月には大災害は何も起こらなかったのですから、結果としてこの予言は当たらなかった訳ですけれども、もしも、何かに切っ掛けに、多くの日本人が2011年の東日本大震災のような過去の大災害を思い起こし、被害者に対する”鎮魂”とその回避を願うならば、その大災害も小災害で食い止められるなど、現実が形を変えてくれることも期待したくなります。
森保監督は、広島でも沢山の方が無くなってそういう犠牲があって、今の我々の豊かな暮らしがあるということを、幸せな暮らしがあるということを忘れてはいけないと述べていますけれども、今の代表はそういう想いも背負っているのではないかと思います。
明日0時、日本代表がベスト8を掛け、「新しい景色」に挑戦します。思いが現実を変えると信じ、ゴールマウスをしっかり「戸締り」して、健闘することを祈りたいですね。
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