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1.都庁が公文書紛失
実業家のひろゆき氏がツイートした都庁職員が起こした失態が注目を集めています。
12月26日、ひろゆき氏は、社会活動家の仁藤夢乃氏が代表を務める一般社団法人Colaboに関して追及のため公文書請求を報告した暇空茜氏のアカウントに、引用リツイートを付ける形で次のようにコメントしました。
東京都庁が開示請求された公文書をしれっと開示せず。足りないことを突っ込まれると、「紛失」と説明。東京都庁の公文書の紛失は懲戒事由になるので、懲戒処分は公表されることになってるんですけど、どうなるのかな?
話題の暇空茜氏が、一般社団法人Colaboと都を相手取って追及していることはネットでは話題になっており、それについての言及は割愛させていただきますけれども、Colaboは中高生世代を中心とした10代女性を支える活動を行っている団体で、様々な理由で家に帰れない・帰りたくない少女に衣食住を与える、事前的な活動を行っているとしています。
ところが、Colaboについて、少女たちに生活保護を受けさせて搾取する生活保護ビジネスだと言う指摘があり、それにネトゲ界隈の超有名人(FF11を最初にクリアしたプレイヤー)である、暇空茜氏が食いついて追及しています。Colabo側もこれを問題視し、資料の開示や提訴に向けた記者会見などを行っているのですけれども、提出した資料や会見内容を疑問視する声が次々とあがり、炎上しています。
その中の一つに、Colaboの税金不正受給疑惑というのがあり、その追及のため、暇空茜氏が都に配偶者暴力被害者等セーフティネット強化支援交付金の情報開示請求をしたところ、計画書や貸借対照表等が非開示となったのですね。その原因はなぜだと迫ったところ、都の回答が驚きの紛失だったという訳です。
東京都庁が開示請求された公文書をしれっと開示せず。
— ひろゆき (@hirox246) December 26, 2022
足りないことを突っ込まれると、「紛失」と説明。
東京都庁の公文書の紛失は懲戒事由になるので、懲戒処分は公表されることになってるんですけど、どうなるのかな?https://t.co/WBdmrxuVw0 https://t.co/XLsouCeF2x pic.twitter.com/4776Zo5tNo
おい、DV補助金の計画書、タイトル以外全て非開示ってなんだよ
— 暇空茜 (@himasoraakane) December 3, 2022
全ページ黒ノリ?補助金の計画書が?
まじでゆってる??? pic.twitter.com/hD4D1FuR1O
2.失敗小僧の推測
この非開示について、暇空茜氏がツイートしたところ、ひろゆき氏も乗っかってきて、かなり大きな騒ぎになりつつあります。
ひろゆき氏のツイートに対し、ネットでは、「民間なら担当クビで上司になんらか責任取らされるレベル」、「紛失しただけではなく、紛失した事を黙って開示請求に応じてたのか…これは本当にあかんやつですね」といった指摘や、「東京都と仕事したことあるけど、あそこ辻褄の合わないことよくあるし、金払い悪い、仕事は遅い」といった実体験に基づいた声も挙がっています。
ただ、その一方で、「ここでいう公物は財産のことで、たぶん公文書は含まれないんじゃないかな?」、「解釈次第では逃げ切れるのでは」といった指摘もあるようです。
それでも、公文書の紛失など、失態もいいところだと思うのですけれども、これについて、ネットで面白い指摘がありました。
行政関係の動画投稿をしている、おそらく司法書士と思われるユーチューバー「失敗小僧」氏は、この問題について、都の担当者がやらかしたのではないかと指摘しています。
失敗小僧氏は20年近く地方公務員として勤めていたそうで、その経験から、今回の紛失について動画で次のように述べています。
・公文書には必ず保存年限というのが定まっ ている。即時破棄、1年廃棄、3年廃棄、5年廃棄、10年廃棄、11年廃棄(実質永久保存)筆者は、公文書にこのような様々な規定があったことを知らなかったですけれども、今回の件も、この失敗小僧氏の推測通りだったとすると、確かにやらかしたといえると思いますし、ひろゆき氏の指摘する懲戒は免れないのではないかと思います。
・即時破棄はいつ捨ててもよい文書で大抵年度末(3月)に廃棄。
・会計関係の公文書保管期限は通常5年保存
・公文書は開示請求された時にどこまで開示をしていいかは文書作成時に決める。理由根拠情報も記載する。請求されてから決める訳ではない
・公文書は、開示非開示の内容含めて全部決済を取っている
・従って、情報公開請求があった時にどこを黒塗りにするかの作業で時間がかかるので待ってくれという回答はあり得ない。
・また、貸借対照表の様に基本公開する文書を非公開にしてしまうと普通は決済が取れない
・公文書に情報開示請求があった時、その請求に対して、このように回答する旨の公文書(1年保存)をもう一つ作成する。
・公文書は、紙か専用のデジタルサーバで保管されており、個人のメールサーバに公文書が入っていることはない
・従って、メールアドレスを変更したから公文書が紛失したというのはあり得ない
・今回の黒塗り開示文書は、正式な手続きを踏まないで行政機関の内部文書を外に出した可能性がある。これは絶対にやっちゃいけないこと。
・推測だが、暇空茜氏の要求に面倒臭くなった都の担当者が出してしまったのだが、本来、公告しなければならない貸借対照表をColaboが公告していなかったことから、そのまま出すのは拙いと思って黒塗りしたという中途半端な対応をその場凌ぎでしたのかもしれない。これは大問題。
なにより、一般社団法人及び一般財団法人に関する法律で義務付けられている貸借対照表など決算情報の公告(一般社団法人法128条の「貸借対照表公告義務」)がされていないのは問題ですし、速やかに公開されるべきかと思います。
なんでも、暇空茜氏によると、例の公文書紛失は、都から都のルールに従った削除だったと電話があったそうです。けれども、最低5年は保管されているのならば、直近のものは残っている筈です。ちょっと気になりますね。
暇空茜氏は示談はしない、最高裁までやると宣言していますけれども、ここまで大きくなると、そろそろメディアも無視できなくなってくるかと思います。この問題は継続してウォッチしていきたいと思います。
【速報】
— 暇空茜 (@himasoraakane) December 27, 2022
たった今さっき都庁から電話かかってきて、「昨日、紛失したって言ったあれ、東京都のルールに沿った削除でした」だそう
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