教員の順位戦制度 (師弟教育制度 その2)

師弟教育制度 その1のエントリーの続きです。



教師にも教える実力がある筈で、教員免許制度とは別に順位戦をやればいい。

将棋の世界では、毎年順位戦をやって、成績上位2,3名を昇級、下位2,3名を降級とし、レベルの高さを維持してる。

教職にも査定があるのだから、たとえば、その教師に教わった生徒は劇的に成績が上がったとか、問題児の更生に著しい実績を上げたとかで厳しく査定する。実績と実力のある教師は毎年の査定で順位をつけて、優秀な教師はAクラス、次はBクラスとかに分ける。各クラスごとに定員を決めて、毎年上位と下位の入れ替えを行い、各クラスのレベルを保持する。

もっと厳しくするなら、最低クラスで10年以上在籍は強制引退、またはフリークラス転籍で担任クラスを持てなくなったり、他の教師の補佐になるとかにしてもいい。毎年の順位戦の結果をもとに人事移動などで各学校に各クラスの教員が行き渡るよう、バランスよく配置する。

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教師も実績があがらなければ、いつまでたっても上のクラスにいけないことになるが、キャリアは段位をつけて別に評価すればいい。教員免許更新毎に昇段するとか。学会研究発表等の実績で昇段するとか。

将棋の棋士は順位戦のクラスが下がっても段位は下がらない。

同じ表現をすれば、○○教諭:九段、在籍クラスはA。とか、△△教諭:六段 在籍クラスはB2。とか。給与を順位でなく段で査定すれば、年功序列と同じになる。順位での査定と段での査定をバランスさせれば、問題も少なくなるだろう。

教師達自身が厳しい競争原理の中に身をおいて、その後姿でも教育すべき。師が弟子より努力する後姿は何よりも教育効果がある。

これで高等教育のステータス、特に教師の格はうんとあがる。教師を唯の労働者にするのではなく、実力を厳しく査定し表記して、師範であることを明らかにする。弟子入りする生徒も誰に師事するか判断できる。

将棋で棋譜が残るように、昇段実績や順位戦実績を残しておけば、教師の個性もより明確になる。それをみて、この師ならと生徒が自分で弟子入り希望するようになれば、師弟の絆はより深まる。

生徒も勉強させられているんじゃなく、自分の責任で選んだ師に教わりにいくという意識が出来る。見込み違いで駄目と思ったら、師に断りをいれて、次の年に別の師に弟子入りすればいい。

こうしていくことで、学歴は履歴として扱われる。どの学校を卒業したというのではなく、どの師匠について教わったかに重点が置かれる。
 
優れた師には優れた弟子が集まる。クラスによって学習進度もバラバラになるだろうけど、そういう教育制度があってもいい。


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