プロパガンダと逆輸入 (テレビと民意 その3)
プロパガンダって自分勝手。都合が悪いことは知らんぷり。悪い噂はあっという間に広がるけれど、いい話や真実は伝わるのに時間がかかる。人は悪い話に敏感。身を守るために必要な本能だから。
プロパガンダはそこを利用する。
プロパガンダを受ける側は、大抵自分に不利なことを喧伝される。真実を身内に弁解している間に、町中が悪い噂を信じてしまう。
だから、プロパガンダを受けたら、相手の弱点を即座に指摘して反撃することが大事。その上でゆっくり真実を証拠付で伝える。
否定的内容で攻撃されたら、否定的内容で攻撃し返す。逆に肯定的内容で報道されたら、肯定的内容で返す。たとえ信用出来ない相手と分かっていても。
相手じゃなくて、周りで見ているその他大勢を味方につけることが大切。なんでもかんでも批判しているだけと思われたら、こちらの意見を信用してもらえなくなる。
テレビで、だいぶ昔にみたけれど、ゲーム理論の研究者がシミュレーションをやった。3種類の異なるアルゴリズムをもったそれぞれの集団同士で争わせ、どの集団が生き残るかというもの。
ひとつの集団は、「裏切り」のアルゴリズム、もうひとつは「お人よし」、最後のひとつはお人よし相手にはお人よしで応対して、裏切られたら裏切り返す「折衷型」
結果は、真っ先に「お人よし」集団が滅ぼされ、「裏切り」集団が増殖していった。だけど「裏切り」集団が全体を支配する前に「裏切り」個体同士で攻撃し合って、自滅。結局「折衷型」だけが生き残った。
シミュレーションと人間は違うといっても、構造は同じ。過程が複雑になるだけ。譲ってばかりいたら、真っ先に滅ぼされてしまう。
国内メディアが特定国のプロパガンダに加担するとき、その国に都合の悪いことは絶対報道しない。実は電波公害垂れ流しより、なかったことにされてしまう方が深刻。プロパガンダを補強する上に反撃の糸口もなくなる。
国内で見向きもされなかった製品が、海外で評判になって、逆輸入されることってよくある。都合の悪いことは報道しないけれど、当の本人に喋ってもらえば、免罪符になる。
だから、プロパガンダに関する反撃も相手の都合が悪く、同質の内容でやるのがいい。
中国が南京を持ち出せば、通州事件で反撃する。韓国が教科書に文句をいえば、反日教育の是正を注文する。
特定国に加担したメディアが絶対言えない内容は、当の本人に反論させることで報道してもらう。国内で相手にされない真実は、相手国から逆輸入すればいい。こちらの反論内容を相手のプロパガンダに盛り込んでもらう。毒消しを少し混ぜる。
プロパガンダ相手と直接やりあうことで、プロパガンダに加担している報道機関の存在意味はどんどん無くなる。相手とこちらの声明を伝えるだけ。子供のおつかい、パシリになる。そこで初めて、報道機関本来の役目を果たすことができる。
マスコミが権力の監視者であるというなら、民意を反映しなくちゃいけないし、民意の代表者であるべき。特権階級じゃない。
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この記事へのコメント
アナベル・加藤様
>日本の上部構造はあらゆる面で腐りきっていますが、
>実は一番腐っているのはマスコミなのかもしれませんね?
政治はまがりなりにも選挙がありますが、官僚・マスコミには選挙がありませんからね。マスコミがまともになるだけでだいぶ助かる面も多いと思っています。
当人のモラルしか歯止めのない公共サービスは腐りやすいですね。
日本は下部構造の頑丈さでもっていますが、こんな国もめずらしい。
ただ、教育から立て直していかないと、段々下部構造も腐ってきますから。なんとかしないといけません。
ナルト
詩的な文章に似合わぬ「情報戦の極意」ですね。私のエントリとも妙に符号します。
中共や韓国などたたけばいくらでも埃が出てきますし、彼ら自身が自爆しておりますから、ネタにはことかかないと思います。
反撃すべきですね、相手の弱点を突いて。
逆に、親日国には、礼をもって対応する。
こういう基本的なことが外務省にできれば、今頃日本はもっと誤解されずに済んだでしょうに。
フッキー
中韓等の反日勢力に対する、反撃ができるマスメディアは無さそうなところが寂しいですよね。
フッキーさん
>中韓等の反日勢力に対する、反撃ができるマスメディアは無さそうなと
>ころが寂しいですよね。
仰るとおりです。これがかえって、嫌中・嫌韓を助長しているのですが、マスコミ自身はどう思ってるのでしょうかね。
相手は機関紙によるプロパガンダなのですから、日本も国営放送でも作れば違ってくるかもしれませんね。NHKには期待してないですけど。
マスではないですが、個人ブロガーレベルで反撃していくしかないでしょうねしばらくは。
アナベル・加藤と申します。
圧巻の一言です。
日本の上部構造はあらゆる面で腐りきっていますが、
実は一番腐っているのはマスコミなのかもしれませんね?
fen
あとチャットでお話してたブログをやっと立ち上げました。よろしかったら見に来てくださいな。
ttp://fenil.blog105.fc2.com/