地上天国 日本
・・・さらに続きます。今回で一応、六道輪廻シリーズは終わりです。
日本は地上天国に近いといったけど、いいかえると「極楽」ということ。
極楽(ごくらく)というくらいだから、「楽」の極みの世界、つまり「苦」を否定した世界、苦しみのない世界ということ。
「苦」の代表といえば、有名なのが仏教の四苦八苦
「生」 生きる苦しみ
「老」 老いる苦しむ
「病」 病にかかるの苦しみ
「死」 死ぬ苦しみ
「愛別離苦」 愛するものと別れる苦しみ
「怨憎会苦」 怨み憎む者と会う苦しみ
「求不得苦」 求めても得られない苦しみ
「五陰盛苦」 肉体煩悩にまつわる苦しみ(五官や心で感じる人間の肉体や精神が拘りをつくることでの苦しみ)
の八つ。
これらの「苦」が日本でどの程度まで克服されているかをみることで、どこまで「極楽」に近いか分かる。
まず、「生」と「死」は逃れられないので、ここでは対象外とする。
「老」は健康ブームと介護保険制度でアンチエイジングの体制が曲りなりにも整いつつあり、多少なりとも軽減している
「病」は衛生観念の発達と、国民皆保険制度という誰でも安価で医療が受けられる体制ができていて苦が軽減されている。
「愛別離苦」は他先進国とくらべ離婚率が低く(ゆるやかな増加傾向だけど)、苦の発生頻度が低い。
「怨憎会苦」ほぼ単一民族・単一言語の構成により、他人との意思疎通が容易であり、軋轢も少なく、よって苦の要因が少ない。
「求不得苦」経済大国であり、事実上ほぼ解消している。一般国民がこれ以上欲しいものが余りないと応えていることもそれを傍証している。
「五蘊情苦」食欲・性欲・睡眠欲を規制または制限されていない国内環境から、これもほぼ解消している。
個人レベルでみても日本は地上天国に近いといっていい。
日本の地政学的要因や伝統があってこそ実現できる要因もあるが、戦後60年の日本人の努力と政策の賜物だろう。
日本は国策レベルで、「地獄・餓鬼・畜生・修羅」領域を解消して国土を天国化し、地政学的要因や伝統を生かしながら個人レベルの「苦」までかなりの部分滅している社会と言える。
サヨクや他国が干渉し、日本の伝統を破壊することは、日本を天国から地獄に引きずり落とす行為だと認識すべき。
このまま放置していいものじゃない。
地上天国を実現している国は少ない。もしかしたら日本だけかもしれない。
日本の伝統の破壊は断固として拒絶すべきだ。
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