音声合成技術を活用してアニメのせりふやナレーションをPC上で制作できるするソフトが開発されたそうだ。
声優養成学校が乱立し、ステレオタイプの個性をあてがう。
現場で「○○さん風に」と手軽なモノマネを要求するディレクター。
そんな風にしか考えていない声優がいたとしたら、機械に淘汰されてしまう。
往年の名声優が何かの事故で声が出せなくなってしまったとする。
その名声優は全く仕事がなくなるだろうか。
確かに声を当てることは出来ないが、キャラの性格付けや現場での演技指導は出来る。
台本からキャラクターの個性を読み取り、役作りを行う為の洞察力は人間ならでは。
声だけ合成しても、その奥に籠められたものがなければ、やがて飽きられる。
バーチャルアイドルは未だ認知されていない。
音声合成技術どんなに発達したとしても、どんな声にするかのモデルは必要。
不気味の谷を超えることが可能となったとしても、与える人格は何かのモノマネになる。
心理描写、感情表現、他の声優との掛け合いの妙。これを機械以外の誰かがやらなくてはならなくなる。
創造・成長・変化・個性・空気を読む能力。
声を当て続けることでキャラクターと共に声優自身も成長しながら熟成されてゆく味わい。
人間ならではの価値が却ってクローズアップされる。
声優は不要にはならない。
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