孤独のアメリカ

昨日のエントリーでも触れたけれど、慰安婦決議案の修正条項の中での「日米同盟がアジア太平洋地域に占める重要性の確認」という点に注目している。歴史修正主義は許されないというと同時に日本にヘルプを求めているのではないのかとふと思った。

超大国ではあるが、中東や南米、世界の至る所で恨みを買っているアメリカ。小泉前首相がブッシュ大統領との最初の首脳会談(二〇〇一年六月)で、有名になったハイヌーン外交にもその心理が垣間見える。

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ハイヌーンとはゲーリー・クーパー主演の映画、邦題「真昼の決闘」のこと。

主人公は、保安官役のゲーリー・クーパーと相手役のグレース・ケリー。二人の結婚式の当日、自分が捕まえた悪漢たちが町に戻ってくる。クーパーは、保安官を辞めていたが、戦うことを決意する。町の人々は、尻込みして誰も手をかそうとしない。ケリーまで町をでていく。クーパーはひとりで悪漢に立ち向かう。

という有名なストーリーだけど、小泉前首相は、ブッシュと会うなり、開口一番、

 小泉  「ドゥ・ユー・ノウ・ハイヌーン?」
 ブッシュ「ン?」
 小泉  「ゲーリー・クーパー」
 ブッシュ「オオ」

とやった。その瞬間に日米同盟はOKだ、何も問題ないとその場にいた一同スタッフはみな確信したという。

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「いとしい人よ私を見捨てないでほしい」で始まる主題歌に当時のアメリカの心理が現れている。そして、イラクに苦しむ今も。

その意味で「日米同盟がアジア太平洋地域に占める重要性の確認」という一文は「日本よ、アメリカを見捨てないでほしい」というメッセージなのかもしれない。

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