日本の生き筋と地獄の解消 (六道輪廻と経済活動 再考 最終回)

六道輪廻と経済活動 再考 ④ の続きのエントリーです。
今回で「六道輪廻と経済活動 再考」は終わりです。

○ 日本の生き筋と地獄の解消

世界への日本の商品や援助のあり方は、他の国の地獄を通過する手助けとなるものを目指すべき。日本の生き筋はここにある。

たとえば、餓鬼道へ売る商品を考えたとき、ただの食料は、餓鬼道の世界内で消費・維持するためのものであって、通過を手助けするものじゃない。ところが、粘土団子や緑化技術の輸出となると、食料・水の自給自足を促すことになり、餓鬼道通過の手助けになる。日本はこの道を目指すべき。

注意すべきは、畜生道と修羅道の通過の手助け。欲望と利権で生きる世界にインフラ整備して、金だけを投下しても効果は薄い。民衆に届く前にピンハネされる。やるなら利権を排除できる相手や環境を選んで慎重に行うべきだけど、やり方に口を出すのは内政干渉になるので出来ないし、やるべきじゃない。

それより日本の伝統を輸出して、感化する方向で考えたほうがいい。日本のアニメやマンガが世界中で人気だけれど、これをうまく利用する。アニメやマンガのシーンの中で、ちょっとした日本の文化の日常を織り込んでおく。交番で道を聞くシーンや、おまわりさんと地域住民の信頼関係を描く。お釣りを誤魔化さない店員。正確な電車の運行や、折り目正しい人々。譲り合う姿。ちょっとでいい。外人が聖戦士星矢を歌い、ハレ晴レユカイを踊るほどの影響力。物凄く効果がある。
     
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これらが畜生道・修羅道の通過コストの肩代わりをし、地獄道・餓鬼道の通過コストにもなっている事実。日本の伝統が天国に向かう力であることを示す。世界に地上天国とはこういう世界なんだと示せばいい。
 
世界の大部分が、人間道・天道に入ることで世界は平和になる。それをもっとも安上がりでできる方法に日本の伝統がある。

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この記事へのコメント

  • fen

    まさかここで聖戦士聖矢とハルヒが出てくるとは・・・しかもイラスト(CDジャケット?)付きで・・・。

    まぁそれはおいといて、ちょっと怖い話をひとつ。
    六道を、下から順番に辿ってきた人は素晴らしい人間になれるだろうと思う。
    しかし、国単位で六道を上がっていくと、生まれた時にはもう周りが高い位置に居る事がある。
    今の日本が天道であるとするなら、今の時代に生まれた人は下の五道を知らない天道人である。つまり、死の恐怖・飢え・犯罪・社会腐敗・悩みを知らない。結果、生きる辛さ、価値がわからなくなる。
    世代が変わっていき、本当の天道人が居なくなる時、天道崩壊の危険がある。
    2015年08月10日 18:19
  • 日比野

    こんばんは。fen様、コメントありがとうございます。

    まさに仰るとおりです。今の時代に日本に生まれるということは、天国に生まれることとほぼ同義と思います。国が地獄道から天道に入るまで、普通は何十世代も要するものだと思います。日本のように一世代で天道にまでいくのは奇跡的なことだとも。

    日本から、NPOとかで海外援助を経験した人が価値観が変わったという話はよく聞きます。これもfenさんの仰るように死の恐怖・飢え・犯罪・社会腐敗・悩みをつぶさにみて、生きる価値を考え直す機会を得たからに他ならないと思います。
    天国のような環境で過ごしていると、堕落するのが普通です。逆にいえば、天道に生まれた人がそのまま天道人のように生きることができるとしたならば、その人は真に心根から天道人であるといえるのかもしれません。

    そういう天道人が国民の中に多くいて、また天道人を育てる努力を続けられる国が、天国なのかもしれないと思うのです。
    2015年08月10日 18:19

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