知の性能 ③の続きです。
○知の生産性
知は、その奥行きと方位と賞味期限を掛け合わせた体積をもつブロックとして存在する。
知識自体が誰でもアクセスできる時代では、知識を持つこと自身は優位をもたらさない。
知のブロックを受け取った人にとって、「使えるか」どうがが基準。
その核の部分が真実かどうかが鍵。
数学で新しい発見や証明が発表されると、それらは専門の数学者が寄ってたかって、真実かどうかを検討される。
間違いないと確認されて始めて公理・定理として認められる。価値を持つ。
世間一般の知もそんな風に査定されるようになる。
使える知なのかどうかは、人気、口コミ情報などである程度分かる。主観の情報も数が集まれば、客観になる。
グルメの情報誌は、自分が食べたわけでもないのに、いわゆる食通の人の舌による判断に委ねている。
それが正しかったかどうかの査定は口コミによる後検証。
知のブロックの位置、形状、体積がどれくらいあって、どのランクに位置するかの知の情報査定がされる。
だから、本は出版される前に中身の査定をされて、それに応じて、発行部数や値段が決められるようになる。
アマゾンなどでは、出版された本はカスタマーレビューで星いくつとかで査定されている。
出版前の読者モニターでカスタマーレビューを集めれば、参考データが集まるだろう。
ブログ本なんて、昔の週刊誌・月刊誌連載が纏まって本になるのと同じ。
漫画の一部はもう商用ベースでネットからダウンロードされて読まれてる。
ダウンロード数に比例して印税がきまり、その数に応じて、初版発行部数を決めたほうが合理的。
逆にダウンロード数が少なくて、紙媒体になり得ないものも、希望者には製本してくれる注文生産型サービスもあるかもしれない。
人気blogランキングへ
この記事へのトラックバック
この記事へのコメント