知の性能 ①

今日から5回に分けて、知の性能をエントリーします。

○ 知の価値

ネットも光通信になってから、伝送速度が飛躍的に向上した。ブロードバンドが情報の高速道路だとすると、サーバやハブはサービスエリアやインターチェンジ、料金所なんかのインフラ。走る車は、ネット内の情報。車の種類や性能はいろいろあるはずだけど、どれがどれくらいの性能かなんて分からない。

新聞はもはや斜陽産業。契約者数は減少の一途。産経はとうの昔に夕刊を廃刊した。唯の一次情報媒体としてみた場合、新聞の役目は終わってる。一次情報ならネットに溢れてるし、もっと多くの人が読んでいる。

新聞もそれが分かっていて、最新記事は脱稿と同時にネットに載せられるのにそうしない。同時に載せたら、紙媒体の価値なんてないから。ネットの威力は脅威。間違った報道をしようものなら、たちまちネットで祭りが起こる。嘘はすぐばれる。

出版業界も状況は同じ。再販制度はもう時代遅れ。定価販売が義務づけられている商品って本くらい。電化製品をメーカー希望小売価格で売る店なんてない。1年保証、アフターサービスは当たり前。価格は販売店が決める。紙の出版物だって競争原理が働かないと、ネットに淘汰される。

ネットのインフラにはプロバイダ料金を支払うけれど、中を走るコンテンツは殆どが無料。ブログ日記が本になる時代。無料で読めるものをわざわざ印刷してる。だから、その中で売れる本は稀。繰り返し読むに耐えて、手元にとっておきたいくらい値打ちがないと誰も買ってくれない。
 
今までは、誰それが書いたから原稿料はこれくらいで、何冊刷るから、値段はこれくらいで、と出版社が決めていた。ネットの登場で強力なライバルが出現した。出版業界も更なる競争に晒されるようになった。
 
なぜかというと、ネットで情報発信する人が膨大で、厚みがあって、ネット内で競争されているから。漫画家の卵が沢山いるようなもの。それぞれ自分の作品をネットに持ち込んで発表してる。同人誌の山。プロじゃないから、もちろん無料。にも関わらず数多くの目に晒されて、磨かれ、淘汰され、レベルが上がる。つまらないものは消えてゆく。ブログランキングなんて人気投票そのもの。

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