縁の濃度 (縁起のレイヤー ③)

だれかと縁ができて交流が始まる。縁で繋がった互い同士で情報交換、電子的にいえば、相互通信が行われて、それぞれ影響を受ける。

影響の度合いには、もちろん個人差はあるけれど、通信される情報量が多ければ多いほど影響を受けやすいから、常に縁が接続されている状態の縁からの影響が最も大きくなる。

PCでいう常時接続のほうが各種情報へのアクセスが良いのと同じ。常時接続していると微妙な変化でも直ぐに伝わる。

血縁、つまり家庭の中だと、家族で過ごす時間が必然的に多いので、ほとんど常時接続に近い状態で互いの影響をうけあう。そこで伝播される情報は主に、家族、親族の伝統やしきたりで、外部から入ってくる情報の影響は相対的に小さい。

友人知人の縁で繋がる関係からは、家族ほどではないけれど、地域の奉仕活動や町内会などで頻繁に出会う機会がある。親密度、いわゆる縁の濃い関係になればなるほど、定期的に接続されやすい。

ここで伝播されるのは地域のしきたりが主。各家庭の伝統とは必ずも一致しない場合もあるけれど、その地域共同体で通用している伝統や習俗が伝達されるケースが殆ど。

また、縁の濃い相手ほど互いの接続回数は多くなるから、互いに影響を与え合う余地が大きい。そんな縁の濃い相手は通常「気の合う仲間」になる場合が殆どだから、考え方も似たようなものが多くなって、本人の思想を大きく変えるほどの影響は持ちにくい。

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地縁、たとえば職場や各種団体といった、営利組織上で繋がる縁になると、職を持っている人はほぼ平日の一定時間は勤務しているので、その間中は、接続されることになる。

そこで伝播されるのは、職種によって様々だけど、学校等の教育機関なんかだと、特殊技能や特殊情報が伝播されている。

最後の思想の縁では、国の政治形態や、宗教といった思想が伝播されている。現在の世界では、民主政体、共産生体、仏教、キリスト教、イスラム教といった、各種思想が伝播されてる。

この縁では、情報の主な伝達手段はメディアや書籍、各種特定団体からの働きかけが主なものになるから、必ずしも定期的に接続されている訳じゃなくて、どちらかといえば、個人がアクセスしたいと思って初めて繋がる不安定な縁。

こうしてみると血縁関係や個人的な友人関係で繋がる縁は、常時接続かそれに近い状態になってる。そこで伝達される情報は、縁の濃い関係同士の接続が主流になるので必然的に保守的なものになりがち。

それに対して、地縁や思想で繋がる縁で伝達される情報は、必ずしも個人の思想信条に合致したものばかり伝達されるとは限らない。実に様々な考えが伝達される。それは個人ブログひとつみても良く分かる。

だから、ある考えが、個人の考えと会わないからと思想の衝突を起こす場合は、おもにこれら地縁や思想で繋がる縁で発生していることになる。

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