海外のチャイナ叩き報道について

オリンピックを控えて、なんだか欧米その他メディアからの中国叩きが加熱している。食品の安全性問題はもとより、ダルフールの人権問題など、ここぞとばかり報道している。

アメリカでもオリンピックのボイコットの声も上がっている。

途転の力学さんのブログでも指摘されているように、なぜ急にいまごろと思っていたけれど、ブログをいろいろ巡回していたら、中国情報部とイスラエルモサドが喧嘩しているという記事があった。
この記事が本当であれば、外国メディアのチャイナ叩きはイスラエルユダヤ系が手を回して中国攻撃させているという推測も成り立つかもしれない。

仮定の前提で話を進めても仕方ないけれど、現状を踏まえて、これから中国がどう動くか考えてみる。

中国はアメリカ国債を大量に持っているから、中国当局のアメリカ国債の売却もありえるし、逆に、外資の中国株の利食いと売り仕掛けもあるかもしれない。

今の中国が対外的に抱える二つの問題。環境汚染および製品・食品の安全性と人権保護の問題。世界中から問題視されて、叩かれている中国。天安門のときの構図と同じ。

だから今回も、横柄な態度で日本に助けを求めてくる。両方の解決の鍵を日本が持っているから。品質と環境保全の協力と北京オリンピックへの天皇訪中を要請してくるだろう。

中国は悪口をいって、引っ込めてやるからなにか寄越せという、いわばマイナスをゼロにして、その代わりに、相手からプラスを持ってくる外交が巧い。自分の懐はちっとも痛まない。

慰安婦決議について言うのを止めてやるから、品質と環境保全の協力と北京オリンピックへに天皇を訪中させろ、くらい平気で言ってくる。

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高い品質と環境技術を誇る日本。その日本が協力するとなると、世界が安心する。天皇陛下訪中すれば、世界は叩きにくくなる。中国にとっては最高に有益なカード。

日本はお人よし過ぎていつもホイホイとあげてしまう。それではいけない。バーターにしても全然割りに合わない。だから、日本もマイナスをだして、互いに相殺させるよう交渉すべき。

具体的には、人権非難に少しのる。オリンピックのボイコットを匂わす。でギリギリまで態度を明らかにしない。天皇陛下訪中なんかは鼻にもかけない。勿体無い。

以前、日本は権威国家を目指すべきといったけれど、こんなときにあてにされ、利用される日本は、すでに世界的にもう権威国家になっているのかもしれない。戦後60年にわたるODAと世界各国の地獄領域解消のための努力が権威を作った。

だけど、その権威は適切に使えないと権威自身を汚すことになる。

現時点で何の見返りもなく、中国の手助けをしてそれが世界のためになるのかどうか。アメリカから中国へ世界覇権の移行するのかもと言われてる。それを甘受するのかどうか。日本はどうしていきたいのか。

相手の意図を見抜いた上で対応する。これから必要なこと。

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この記事へのコメント

  • ナルト

    日比野さま、おはようございます。
    なかなか深い読みですね。なかなか確証を得られるところまではいかないかもしれませんが、私もその可能性はなきにしもあらずと考えております。私の以前書いたエントリで、在米チャイナ・ロビーとユダヤ系団体が対日で一線を画したとするものがあり、このあたりからもユダヤ系団体のチャイナ離れが見えてきます。ユダヤを敵に回したらチャイナ苦戦するでしょうね。日本はユダヤと組みながら、イスラムとヤダヤの調整役ができれば最高なんですが、アラビア語ペラペラの小池百合子さんをうまく使いこなせるほどの力量をもったTOPが必要だと思われます。
    2015年08月10日 18:19
  • 新快速 播州赤穂行き

    日比野さま>
    おはようございます。TB及び拙記事をご紹介頂きありがとうございます。この記事も非常に深い読みで勉強になりました。日本はチャイナに対して有力な外交カードを持っているということに自分自身が気づいていないということがあるような気がします。気づいていないフリをしているだけなのか。これも自虐史観のなせる業かもしれませんが。せっかく欧米メディアが中国叩きキャンペーンを始めてくれたわけですから、日本も上手に乗っかってもらいたいものです。中国に実物資本で進出している日本企業の行く末は気にはなりますが、日本が中国に自ら進んで手を貸さないことが国益に見合うのかという原則から考えれば、そんなことはほとんどないわけですから、そろそろこれを期に中国に対しても是々非々を通してもらいたいと思います。天皇陛下の訪中は世界中に恥をさらし、世界から見た天皇家に対する評価を著しく落とすことになりますので、絶対にあってはならないと思います。
    2015年08月10日 18:19
  • 日比野

    新快速 播州赤穂行き様、コメントありがとうございます。
    ユダヤと中国の喧嘩が本当であれば、彼らは日本を味方につけようとしてくると思います。日本が世界に対する最高の武器は、どの陣営にも敵を作ってないという一点です。世界的に信用力がある。一番利用しやすい存在でしょうね。しかも皇室があるから権威もつけやすい。
    安倍さんは主張する外交と言っていますが、何に基づいて、何を主張するのか。前回の抑止力について考えるエントリーで、自由と繁栄の弧戦略を進めたときのことを考えてみましたけれれど、世界は国益同士がぶつかる場所ですから、国益をすすめて結果、どんな世界が出来上がるか、どういう世界を求めるのかという話になるわけで、結局は日本の世界観が問われることになると思います。
    2015年08月10日 18:19

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