無人兵器は戦争のハードルを下げる (抑止力について考える その4)

命の値段が高い国は、少しの人的被害でも直ぐに戦意喪失する。まず国民から。

人権意識が極度に高くなってしまったアメリカの戦意喪失臨界点は驚くほど低い。

だから、なるべく戦闘による死亡者をださないような戦争のやり方を取らざるを得ない。制空権を確保してひたすら爆撃しまくるとか。

だけど、占領となるとどうしても陸軍が必要になる。自国民を死なせたくなければ、他国民を尖兵として使うことになる。

表向きは人権人権っていっているけれど、現実は命に値段がつけられている。当然他国民より自国民の値段は高くなる。どこの国でもそう。

命の値段は戦意喪失係数と多分比例関係にある。だから命の値段が高い国に対しては、その国の国民の生命が脅かされるという懸念だけで、ものすごく抑止効果がある。

だからそういう国では、自国民をなるべく死なせない兵器と運用を考えるようになる。

ひとつは先制攻撃による相手の反撃の封殺。もうひとつはミサイルを中心とする無人兵器の開発。

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大量破壊兵器は最初の一撃でほとんど相手の反撃力を奪ってしまうから、撃たれたらおしまいになる。MDが本当に有効であればいいけれど、そうでなければ撃たれる前に破壊するしかなくなる。一発だけなら誤射かもなんていってる場合じゃない。

また、無人ロボット兵器なんかが使えるレベルまで開発されて、実戦配備されるのはとても危険。戦争のためのハードルが低くなるから。

戦場が自国と遠く離れて、自国への被害が軽微だと思われる状況で、無人兵器を持つと安心して戦争に踏み出せてしまう。

無人兵器の最たるものはミサイル。ミサイルを持つということは、抑止力であるとともに、戦争のハードルを低くしてる面がある。

ただ、核ミサイルに関していえば、時間破壊効果を考えると、核は使った方も使われた方も後々のリスクが大きい。使った方は世界中から非難されるし、使われた方は怨念が残る。核の汚染は後の時間を破壊しつづけるから、いつまで経っても非難と怨念が消えない。

だから、無人兵器もそうだけど、時間破壊効果が少ない大量破壊兵器の開発を考えるのは、ある意味自然な流れ。燃料気化爆弾とか、現実にあるかどうか不明だけれど、純粋水爆とか。

繰り返しになるけれど、これらの兵器は戦争へのハードルを低くしてしまう。自国が安全で、自国の兵士が死なず、他国を攻撃しても時間破壊効果があまりない大量破壊兵器、たとえば、純粋水爆を弾頭に持った大陸間弾道ミサイル。こんなのが尤も危険な存在になる。

   
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※ 史上初、イラクで武装ロボットが実戦配備

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画像は爆発物処理任務部に用いられているTALON。 (画像提供:米国防総省)


【Technobahn 2007/8/5 03:43】米軍がイラクで武装ロボット「Special Weapons Observation Remote Reconnaissance Direct Action System(SWORDS)」を4月から実戦配備していたことが4日までに米専門誌「National Defense」の報道により明らかとなった。

 武装したロボットが戦闘地域で実戦配備されるのは、今回の事例が史上初の出来事となる。

 今回、イラクで実戦配備されたことが明らかとなたSWORDSは、TALONという名称で開発が進められてきたプラットホームにM249軽機関銃で武装を施したものとなる。SWORDSはロボット本体に装備されたビデオカメラを通して遠隔地からラジオコントロールの要領で操作をすることが可能となっており、これまでに3機のSWORDSがイラクで実戦配備された模様だ。

  SWORDSが実戦配備された米軍「3rd Infantry Division, 3rd Brigade」部隊での反応は今のところ好調で、部隊では20機の追加配備を要求していると報じられている。

  SWORDSがイラクでどのような任務に用いられているのかに付いては明らかとなっていないが、National Defense誌では偵察およびパトロール任務に用いられている模様だと報じている。

この記事へのコメント

  • ナルト

    日比野さま、おはよございます。TBありがとうございました。
    兵器の無人化は将来的に主流となると思われます。ご指摘の通り危険な兆候です。ただ、人命が安い支那に対しては、無人兵器はかなりのプレッシャーになると思われます。短期的な効果はあると思われます。
    ただ、今のところとても高いので、そうそう前面配備には至らないでしょう。
    橋頭堡を築き、そこに人間が駐屯するベースキャンプを設置して、そこから遠隔操作で無人兵器が白兵戦に突入するような感じになるでしょうかね。
    あと、レッドアラートの三輪氏がレーザー兵器について述べておられます。これはこれですごい兵器で、無人兵器の前にレーザー兵器の時代が来る可能性が高いでしょう。これなども高度な技術を要するので、支那などには有効な武器となるでしょう。
    2015年08月10日 18:19

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