核兵器は時間をも破壊する (抑止力について考える その2)

中国は核ミサイルを持っていて、日本に照準を合わせてるのは周知の事実。

日本も北朝鮮の核開発問題を契機として、国防意識が高まってきたのは良いのだけれど、現実には日本人の核アレルギーは相当なもの。核武装はおろか、核武装の論議でさえ大きな声ではいえない。

核兵器が非常に問題となっているのは、核による被害が甚大なことは勿論だけれど、被害の質が通常兵器とは異なる側面もある。放射能汚染の問題がそれ。

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通常弾頭は、爆撃範囲を破壊しておわるけれど、核兵器は爆撃範囲を破壊したあとで更に、周囲を放射能汚染する。

核兵器は、爆裂による破壊範囲を「空間的に破壊」し、また放射能汚染とそれが消えるまでの期間、その一帯と放射能を浴びた人を苦しめつづける、いわゆる「時間的に破壊」する両面を持つ。

広島・長崎での原爆、その惨事があまりのことに人々の心に深い傷を与えたのは勿論、その後の後遺症や汚染浄化までの2,3世代の時間ずっと広島・長崎の時間を破壊し続けてる。

だから、人々の心から消えない。被爆者の姿と後遺症。それが原爆投下を思い起こさせつづけてる。

後遺症が完全に消え、かつ原爆被害を語り継ぐことが途絶えない限り、見えない原爆投下は絶え間なく、日本人の意識の中で続いてる。

通常兵器と違って、核は何世代にも渡るほどの時間破壊効果がある。話にならない。

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この記事へのコメント

  • ナルト

    日比野様、おはようございます。TBありがとうございました。
    日本人の核アレルギーにも困ったものです。このアレルギーが払拭されるまではMDを進めてけん制すべきでしょう。このMDに関して、100%打ち落とせないので無駄だというような論調もありますが、これは間違いで、別に100%打ち落とせなくても良いのです。
    「打ち落とされる確率がそこそこ高い」というだけで、核を打つ側からすると相当なプレッシャーになります。特に相手国が核武装していない場合は、国際的な非難の的となりますので、相手国が全滅して反論できない状態になるという確信がなければ核ミサイルを撃てなくなります。
    中共もそれはわかっていると思いますので、できれば無血支配するためにいろいろ工作を弄しているのだと思います。
    日本がその気になれば、一気に形勢逆転できる状況です。ただ、このまま日本国内での工作を許し続ければどうなるかわかりません。
    2015年08月10日 18:19

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