日本人の深層意識はアメリカを見限るようになる


さんざん他のブログなどで、言われていることだから、改めていうこともないけれど、慰安婦決議について。

本当に本会議で通過させてしまったのか。というのが正直なところ。まったくバカなことをしたもんだ。

これで決定的に日本はアメリカから離れる方向にいく。後付に対日礼賛決議案なんて出したってダメダメ。こんなのフォローでもなんでもない。日本人はそういうのを嫌う。穢れを覆い隠そうという態度は尤も忌避されるもの。

拉致問題での北朝鮮への妥協。原爆投下に対する歴史認識。そして、慰安婦決議。タイミングが悪いというのもあるけれど、本会議通過はアメリカの議会もこの程度か、と日本国民から見限られてしまう決定打になった。火に油を注いだ。軽蔑と落胆と諦めの薪に火がついた。

決議に残ったのが10人だけだったというのが、連邦議会の良心なんだろうけれど、それなら最初から決議させるなといいたい。後ろめたさと、訴訟になったときの不利を知っているから逃げたしたのか。アメリカ国内でも殆ど問題視されていないとしても、議会決議してしまった意味は重い。

唯一の救いは、米政府が謝罪要求決議支持せずとの声明を出したこと。これがただひとつの日本とアメリカを結ぶ糸。

これからは、慰安婦決議そのものを知らなかった人にもじわじわと、アメリカに対する白けムードが浸透してゆくだろう。特亜と反日テレビ局が喜んでキャンペーンしてくれる。

慰安婦決議を報道すればするほど、一般の日本人に同盟国で味方だと思っていたアメリカが何故、いまごろ急にこんなことを言うのかと思うようになる。一般の日本人は慰安婦決議案もワシントンポストへの意見広告も殆ど知らなかったのに、広く認知するようになる。

東京大空襲や原爆で自分達が何をやったか知ってて言ってるの、と反発を生む。特亜が言う分には、まだ一般国民への捏造キャンペーンが利いているから、黙っているだろうけれど。アメリカが言ってしまっては、白ける。醒める。

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日本人の反発って直接抗議行動ではなかなか現れてこない。白けた目で突き放す。実はこれが尤も怖い。

心を閉ざす方向にいくから、取り繕いの言葉なんて聞く耳もたないし、プレゼントを持っていってご機嫌を取ろうとしても余計軽蔑される。対日礼賛決議案なんて取り繕いそのもの。

民間の日本人が訴訟準備をしているという。訴訟そのものはやっていいかもしれない。日本がアメリカから離れる姿勢を示すことで、アメリカの真意を探れるだろうから。米政府が謝罪要求決議を支持しない声明を出しているから、少なくともアメリカの共和党政権は離れて欲しくないと思っている。でも民主党も同じかどうか。訴訟に対する反応をもって今後の外交の参考にすればいい。

肝心なのは、訴訟の判決結果がどうなろうが、もう関係なくなるということ。日本人の深層意識がアメリカを見限るようになる。

判決がでたら、もう決着したのだ、とアメリカは思うかもしれないけれど、刑罰を済ませるだけでは日本人は心を開かない。禊を祓う姿勢が見えないから。

いちど火がついた軽蔑と落胆と諦めの薪は、やがて炭火になってじわじわと燃え続ける。これが日本の自衛・独立への意識変革の熱になる。

北朝鮮か中共かどちらか判らないけれど、今回の日米離間工作はうまくいったと思っているかもしれないけれど、中長期では逆効果。頼れるものはなにもないと自覚したら、誰でも自立を考える。

憲法改正、自衛隊から自衛軍への道は反って早まったのかもしれない。


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※2007/08/01-00:24 慰安婦問題、日本の対応に満足=謝罪要求決議支持せず-米政府
 【ワシントン31日時事】ケーシー米国務省副報道官は31日、下院が従軍慰安婦問題に関する対日謝罪要求決議を採択したことについて、記者団に対し、「ブッシュ大統領と安倍(晋三)首相はこの問題(慰安婦問題)を話し合い、大統領は日本側の対応に満足の意を表明している」と述べた。米政府としては下院の謝罪要求決議を支持せず、距離を置く姿勢を示したものだ。

この記事へのコメント

  • 日比野

    ただ、文化発信を考えた場合、いろいろと考慮すべき問題があり、それについて7/13から7/20にかけてシリーズでエントリーさせていただいています。
    よろしければどうぞ。
    2015年08月10日 18:19
  • ナルト

    日比野さま、こんにちは。TBありがとうございました。
    このニュースを知った日本人の多くは心のそこにアメリカの軽さを刻むことでしょう。どれくらい多くの日本人が、このニュース自体を知っているかは不明ですが。安倍政権批判の文脈上で報道されたこのニュースは、多くの日本人にはピンと来ていないでしょう。そこが残念です。
    アメリカとは、最後には文化の戦いだと思っております。その意味で、最近日本発のコンテンツがアメリカ向けにリメイクされたりしているのは、よい傾向だと思います。日本文化の米国浸透が深まれば、アメリカの一般人(支那系、朝鮮系を除く)とは相互理解が大いに進むかもしれません。
    しかし、そのときには、パールハーバーでハメられたように、米国一般人の対日感情を悪化させる事件を米国政府が起こすかもしれないですね。
    さてさてどうなるものやら。
    2015年08月10日 18:19

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