地産地消都市モデル (閉鎖空間に生きることを考える 最終回)


年がら年中、好きなものを食べられるのは幸せなことかもしれないけれど。その反面、元々の幸せを捨てている面もある。桜や紅葉を愛でるのだから、食べ物の旬をもっと愛でてもいい筈。

遠くから輸入したり、旬を外して無理に栽培してコストを掛けている今の生活。

食糧自給とか、直ぐにはどうしようもない問題もあるけれど、いまのうちから少しづつでも何かやっておく。ごく一部でもいいから、地産地消のモデル都市を考えてもいい。

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たとえば、こんなの。

海沿いの温泉街に超高層ビルを建てる。1,2Fはスーパー。3,4Fはショッピングモールに飲食店。5F以上は主に水耕栽培をメインとする畑。

海には養殖場を併設、周辺の防波堤の内側には、光ファイバー敷設してそこからビル内に光を供給する。

ここを訪れる客で、健康に気をつかう人は、予め自分の健康診断結果を登録しておいて、自分の健康管理データが入ったカードをもっている。

飲食店のメニューは、ネットリンクしたタッチパネル。個人健康カードに入っている個人データを読み取らせると、その人の健康状態に合わせた専用のメニューが出てくる。成人病気味の人には、きちんとカロリーコントロールされたメニューが出てきたり。

清算時にはカードに今食べたメニューをデータとして書き込む。蓄積されたデータは次の健康診断時の補完データとして使えたりする。

メニューにはQRコードがついていて、読み取れば、生産地(大抵はビル内)、出荷日が分かるようになっている。

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基本的に旬のものしか売らないし、扱わない。場合によっては、さばく魚も指定できたりする。

殆どをその場で自己完結させるスーパーにすることで、コストと安全性を両立させる。

その地域で出来る限り、作物自給を考える。季節では旬を明確に打ち出す。

最も輸送コストミニマムで、安全性最大で、美味しさも極大。選択の乏しさはあるかもしれないけれど、健康に配慮もしてる。

その場で旬のものを生産して、コストを最小にする。美味しさという点では旬のものは価値最大の筈。だから食材の価値の減衰が最も少ない方法。やっぱり採れたてが一番旨い。

限りなくその場で自己完結する、地産地消都市。

半分以上は机上の空論かもしれないけれど、多少高くなっても住みたいと思う人もいるんじゃないだろうか。


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この記事へのコメント

  • こたつがめ

    とっても面白いです!なんだか医療とつながっているみたい。やさしいイメージですね。
    2015年08月10日 18:18

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