民主政体とノブレス・オブリージュ (民主国家とノブレス・オブリージュは両立するか 最終回)

「美しいことを日常のつとめとすれば、徳を所有するほうへ、醜いことを日常のつとめとすれば、悪徳を所有するほうへと導かれるのではないか」

 「国家 巻Ⅳ」より引用したソクラテスの言葉だけど、これも正しい戒が徳を身につける手段であることを示してる。

精神の自由と、正しき戒を自分で決めて守る精神と、それを善しとする伝統。これがノブレス・オブリージュを生みだしてゆくのだと思う。

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高貴さは悪を遠ざけ、より善く生きる姿勢が培うもの。 

民主国家におけるノブレス・オブリージュとは、身分や経済力に関わらず、個人が自らの心に戒めを持つことから形成されてゆく。

日本にはまだ、精神の自由を確保する経済力と時間がある。日本人の多くが悪を遠ざけ、より善く生きようと願い、自らが戒をなし、それを守ろうと生きるとき、日本のノブレス・オブリージュは始まる。

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