日本という天国に生きる

地上天国日本」のエントリーでも触れたけれど、今の時代に日本に生まれるということは、天国に生まれることとほぼ同義。

六道思想で考えてみても、日本は世界の中でも人間道以上を達成している数少ない国。そしてその均一性の高さから、国中満遍なく、人間道以上を達成しているところに最大の特徴がある。

先進国といえども他の国では、天道もあると同時に、教育も満足に受けられない、畜生道や飢えに苦しむ餓鬼道の世界が残ってたりしてる。

地上にあって、天道を維持することがどれほど困難で、また有り難いことかということをもっともっと自覚すべき。

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国が地獄道から天道に入るまで、普通は何十世代も要するもの。日本のように一世代で天道にまでいくのは奇跡的なことと言っていい。

日本から、NPOなどで海外援助を経験した人が価値観が変わったという話はよく聞く。死の恐怖・飢え・犯罪・社会腐敗・悩みをつぶさにみて、生きる価値を考え直す機会を得たからに他ならない。世界はまだまだ地獄領域の中にある。

天国のような環境で過ごしていると、堕落するのが普通の人間。

もしも、日本のように天道にある国に生まれた人がそのまま天国の住人のように生きることができたなら、その人は真に心根から天国人であるといえるのだと思う。

そういう天国人が国民の中に多くいて、また天国人を育てる努力を続けられる国が、結果として天国を創ってゆく。

天国はなにもしなくても天国でいられるなんて有り得ない。天国の心をもった住人が、天国であり続けようと弛まぬ努力を続けてはじめて天国でいられるのだから。

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この記事へのコメント

  • 美月

    今回の内容は『蜘蛛の糸』(芥川龍之介)を連想しました。
    極楽に向かって進歩、あるいは極楽に逃げられたとしても、どこかで地獄の心がよみがえると、カンダタみたいに周りの人を巻き込みながら、あっという間に地獄に転回してゆくのかも知れません。
    地獄の心を持つものは、世界のどこに逃げても地獄の国しか作れないのか…とも、思いました。人の心をちゃんと見たり、育てたりするのは、とても大切ですね。
    2015年08月10日 18:18
  • nihonhanihon

    まさにおっしゃるとおりです。ずっと私が心に持ち続けていることを美しい文章で表現していただきありがとうございます。
    2015年08月10日 18:18
  • 日比野

    美月様、コメントありがとうございます。返信が遅くなりまして、ごめんなさい。
    なるほど「蜘蛛の糸」ですか。。連想に文学的センスを感じました。私ではとてもこちらへ連想することは無理だと思います。

    >地獄の心を持つものは、世界のどこに逃げても地獄の国しか作れないのか…
    そうかもしれませんね。すると逆にいえば、天国の心を持つものは、いかなる環境においても、たとえ、今は地獄であっても天国に作り変えていけることになります。天国の出発点は、やはり自分の心の中にあるのでしょうね。
    2015年08月10日 18:18

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