自由主義国の力の源泉を考えてみる。
今の自由主義経済圏、特にアメリカがそうだけど、その力の源泉はいわゆるアメリカンドリームにあると思う。
アメリカは世界中から優秀な人材を集め、常に新しい(商品)価値を創造してる。
なぜ優秀な人材を集められるかといえば、優秀な人材を素直にみとめ、それに見合った処遇をすることができるから。これは優秀な人材だと思えば、大金を積んで、自国に招き、新しい価値を開発させる。それがまた、アメリカの経済力を押し上げる力となっている。ここは日本も素直に見ならわなければいけないところ。
それに対して、急速に経済発展をしている中国は、経済面は自由主義経済をとって、政治は共産主義体制のままだから、国民のマインドはまだまだ共産主義から抜け出せていない。
現時点での中国の経済力の源泉は、安い労働力。新しい価値を生んでいるわけじゃない。新しい価値を生めるなら、そもそも偽物をつくる必要がなくなる。
自由主義経済では、新しい価値を生む力が経済を押し上げるのであって、逆じゃない。いくら経済力があったからといってそれだけで新しい価値を生み出す訳じゃない。
将来中国が覇権をとることがあったとしても、民主化され、国民一般にまで、民主主義の思想が深く浸透しないと、かなりいびつな覇権国家になると思う。
覇権を握ったとしても、文化的、経済的価値の創造は他国に依存する形になる。その依存先は日本。
中国やロシアが文化的に日本化してゆく場合はまだいいけれど、悪くすれば、日本の文化力を我がものとしようとして、日本を軍事的圧力を背景にして併合する場合も可能性としてはありえる。民主的思考ができないからこそ、併合してしまえばよいと簡単に考えてしまう危険がある。
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この記事へのコメント
日比野
チャイナ問題はもはや地球規模の問題と化しているように思います。これだけ世界中に叩かれても何ら有効な対策を中共が打ち出せないのは、もう末端統制はできていないのではないかとさえ疑いたくなります。ともあれ注視は必要かと。今後ともよろしくお願いいたします。
nihonhanihon
チャイナ事情はかなり歪ですね。重い問題だと思います。
ろし
価値を創造する集団と、収奪するだけの集団との力関係が国の興亡を左右する、という考察をされているブログがあります。ご存じかもしれません。
ワイルドインベスターズ ブログ 「それを教えちゃマズイだろ!」
http://wildinvestors.cocolog-nifty.com/blog/2007/09/30_5f18.html
上記のシリーズの後半では、日本でも最近は収奪集団と化して亡国に向かっているのではないかと考察されていますが、中国に比べるとずいぶんとましだと思います
駄文失礼しました
マルコおいちゃん
せっかくTBいただきながらスパムと勘違いをし「ソフトは・・・」の1)から3)を削除してしまい大変失礼しました。
このエントリーでご指摘の米シナの違いは非常に重要です。
米帝国主義(ですよね)はその「アメリカン・ドリーム」と発展した物質文明により他国を魅了するパワーを有しています。まさに帝国を形成する大事な資格を有しています。
かたや米国の顰にならい帝国主義を形成しようと試みる中共は、この他国を魅了し惹きつける文明力が欠如しています。まあ古代文明では誰も魅力は感じませんね。それゆえその帝国主義の試虚しい努力と終わるはずです。この悲喜劇的シナの擬似帝国主義を「阿Q帝国主義」とわたしは呼ぶわけです。
打倒阿Q帝国主義!