才能の開花 (利潤について考える その3)

ただ単に稼ごうとするなら、徹底的に安い労働力を使って、資源もケチって、生産コストを限りなくゼロにすればいい。

中国のニセモノとか品質の問題は、稼ごうとするあまり、資源そのもののコストもケチった結果。

これらの製品は多くの人を危険に晒しているから、世界中から非難されている。購買者の幸不幸を考慮することなく稼ごうとする姿勢が非難されているということ。

新自由主義は、個人の能力がそのまま収入に反映される社会を生む。その能力とは、つまるところ、富を生み出すところの価値を生む能力。

今の社会は知が富を生む社会だから、それに優れた才能を発揮できる人が富を生む。

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[ピカさんの夢のある絵画]より

お金自身は、価値中立のもの。お金単体で価値がある訳じゃない。お金を生み出す元になった、世の中の役に立つ価値こそが価値あるもの。その価値を使い易く、また客観的に誰にでも分かるように、便宜的に置き換えたものが貨幣。

新しい考えや製品が世の中に貢献して、多くのひとびとが幸福になるとき、それに価値が発生して、富を生む。まず価値が先にあって、それに対して貨幣価値が与えられてゆく。

だから、本当にみるべきものは価値。世の中が求め、役に立つところの価値を如何にして見出し、発掘していくか。人の才能をどうやって開花させていくかが本当に大切なこと。

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