米軍の日本撤退時に日本のとるべき行動について

本エントリーでは、将来、アメリカが東アジアを放棄して、在日米軍が撤退する場合の日本のとるべき行動について考えてみる。

ここでの目標は国民の生命と財産を守るために、どう行動するべきなのかということとして考える。

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独立とは何か」のエントリーで定義した、国民の生命と財産を守るための3要素、軍事力・エネルギー・食糧のうち、軍事力が大きく毀損するわけだから、それを補う活動が必要になる。

方向は大きく二つ。

なんどか取り上げているけれど、武士国家を目指すのか商人国家として生きるのかという違い。実際はこれら二つをそれぞれバランスさせながらということになるのだけれど、単純に二分して考えてみる。結論はありきたりになってしまうのだが、現実としてこうなのだろうと思う。


1:武士国家を目指す場合:
 自前独立志向であり、武士国家を目指すのであれば、自衛隊の自衛軍の昇格とミサイル防衛またはミサイル配備の検討が必要になろうかと思う。

なぜかといえば、国土に深度がないために敵国から一度ミサイル(特に核)が撃たれると反撃不能になるから。故に先制攻撃が最善の策となってしまう。もちろん、現状のMD構想はその効果が疑問視されているということもある。

そのためには他国を攻撃できる軍としての整備と法改正が必要になる。

この弱点をカバーするために周辺国との軍事同盟的集団安保体制の確立も同時に必要だろう。要は、日本をやるのであれば、背中から撃たれるぞという脅し。     


2:商人国家を目指す場合:

属国志向であり、商人国家を目指すのであれば、時の覇権国に朝貢し、庇護を請うことになる。

その際は宗主国に対して気に入られる国である必要があり、一番手っ取り早いのは金持ちであること。宗主国にどんどん貢いで寵愛を買っている間は少なくとも平和でいられる。ただし宗主国の性格によっては、宗主国の意に沿った衣服を着させられたり、母国語を喋れなくなったりするリスクもあることは注意しないといけない。

問題はいかにして、いつまで金持ちであり続けられるかということ。日本の場合はその高い技術力が源泉になっているけれど、こちらが他国に対する優位性を失えば、一気にどうでもよい国に転落してしまう危険がある。いつまでも安泰な道とは限らない。

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