人の心と消費社会における商品の関係について考えてみたい。全6回シリーズでエントリーする。
[ピカさんの夢のある絵画]より
モノ余りの時代といわれてから久しい。
商品は、消費者が満足を得てこそ売れ行きが伸びる。その対象が何かによって商品の特性が異なるのは当然の話。
最初は生きるために必要なものから始まって、だんだん文化的生活を営む人が増えてくるとそれに合った商品が開発されてゆく。
商品の機能が果たす対象を物質的属性と精神的属性に分けて考えてみると次の二つに大別できると思う。
1)肉体的属性・生命維持、機能を補助する商品
水・食料・眼鏡・時計、列車・車・バイク等各種移動機関など
2)精神的属性・心の満足を得るための商品
芸術・文化作品・服飾・貴金属・TVメディア、ネット等
豊かになって1)が充足すると、2)のウェートが高まるけれど、2)が成熟してくると個々人の好みが多様化して、何が売れるのか判らなくなる。
その理由として、個性の多様化が進んだのが原因だとかよく言われるけれど、つまるところ、人の心の形がひとつとして同じものがないことに起因してる。
芸術家や作家が自分の想い、じぶんの心のかたちを「みえる化」して、作品として具現化するように、消費者本人も自分の心のかたちを意識するようになると、それを具現化した商品や作品に感応してそれを求めるようになってゆく。
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