先日、オーストラリアで総選挙が行われ、政権交代が決まった。親中派のケビン・ラッド党首が次期首相に就任することになった。
移民をどんどん受け入れ、特に中国移民を多く受け入れたことも影響しているのではないかとの観測を多くのブロガー諸氏がされている。
また、日々是チナヲチ殿でも香港区議会選で親中派圧勝との記事が出ている。
ウイグル・チベットの例をみるまでもなく、中共のやり方はだいたい同じ、人口を武器とした「植民政策」。ある意味核より怖い。
相手国を圧倒的な人口移民によって乗っ取る。たとえ参政権がなくとも票は金で買えるもの。親中派候補に資金援助をすればいいだけだから。
民主国家は個人の能力を発揮できる社会である反面、人口攻撃に弱いという弱点がある。
[器・UTUWA&陶芸blog]より
中国はこうした政策をどんどん進めていく。そして軍事的覇権を握ったあとでもこの殖民政策は進めていくだろう。
帝国主義は、自国領土を拡大して周辺国を占領または併合してゆくものだけれど、その影響は、中国とアメリカでは決定的に違うことは留意しておくべき。
アメリカは自由民主主義国家だから、占領国に対しても時期がくれば、独立主権を移譲する。傀儡政権であったとしても主権在民の建前は守る。
だけど中国ではそうじゃない。2005年10月に中国政府が発表した「中国の民主政治建設」と題した白書によると、中国の民主主義のもっとも重要な特色として、「中国共産党の指導する人民民主」を挙げている。
そこでは、「中国の民主は中国共産党の指導する人民民主である。中国共産党がなければ新中国はなく、人民の民主もない。」と言い切っている。
要は、アメリカが世界中に普及させようとしているような、国民主権の自由と民主ではないということ。思想統制を前提としている。
今の中国が拡大していって、世界中が中国の殖民政策に飲み込まれ尽くすと、全体主義的性格をもつ世界帝国が出来上がることになる。
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この記事へのコメント
三四郎
中国移民の脅威については、貴ブログほど深く考察することはできませんが、私も私なりに危機感を抱いております。各国であがる反日キャンペーンの語るものを、日本の為政者はどう捉えているのか非常に気になります。
日比野
中国移民問題は本当に深刻な問題と考えます。反日がキャンペーンであるうちはまだ対処のしようがあるのですが、中国移民が一定以上を超えてくると、嘘でも事実化してしまい、どうしようもなくなってしまいます。
http://kotobukibune.at.webry.info/200705/article_21.html
上記URLでも触れましたが、プロパガンダにはそれなりに対応しないととんでもないことになります。まずいと思ったときには往々にして手遅れになっているものですから。