縁起レイヤー内通信の問題(縁起のレイヤーが結ぶ世界 その9)


各縁起レイヤー内の通信は何を媒体にして行われるかというと、テレビ、新聞、書籍、ラジオやネット、あとは口コミとか色々あるけれど、それらに共通しているものは「言語」。言葉を介してデータをやりとりしている。言語が伝達媒体の中枢なのは変わりない。

縁起のレイヤーで通信される、主に言葉で伝えられるものは、単にその意味だけじゃない。人と人を繋ぐ縁だから、心に伝わるものは全て伝達されると考えるべき。

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心の働きとして知・情・意の3つがあるといわれている。『知』とは知能・認知機能のこと、『情』とは感情・情動のこと、『意』とは意志のこと。これらがそれぞれ言葉を媒介として人と人の間で伝達される。

だけど、この3つの働きの種類はレイヤー毎にその優先度合いが違う。

血縁レイヤーでは、親子の肉親関係や親類縁者の繋がりだから、『情』が一番になる。そのあとに『意』が来て、最後に『知』。建前だけで会話する親子なんてまずいないだろうし、肉親の情が一番なのは世界共通。

知人レイヤーでは、意・情・知の順。これはおおまかな序列であって、友人同士つるんで何かするというのを主体としてみた順番。友人関係の内容によっては、情が一番かもしれないし、知が一番になるかもしれないけれど、おそらくこの順番が多数を占めると思う。

ところが上位レイヤーだと順番はがらりと変わる。

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経済レイヤーでは、意・知・情の順。何々を売りたい。買いたいという『意思』が先にきて、商品の中身を吟味する『知』が次にくる。『情』は一番最後。商売で情を絡めたら、損するのが普通。

思想レイヤーでは、知・意・情の順。思想や国家体制を扱うレイヤーだから、イデオロギーを含めた、客観的『知』の働きが一番最初。次に国家や団体としての『意思』がきて、最後に『情』。情が絡むと道を誤ることが多いのはどの組織でも同じ。

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