各レイヤーの接続問題(縁起のレイヤーが結ぶ世界 その8)

縁起のレイヤーでは、個人個人の繋がりは一本一本の糸を編んでいくことになるのだけれど、国同士でレイヤーを接続することになると少し事情が異なる。

接続方式は、糸同士の接続ではなくて布単位での繋ぎになる。もちろん具体的な接続面ひとつひとつは糸なのだけど、総体として国家という縁起の繊維を見た場合、その糸の種類も違えば、太さも異なる。もちろん比喩的な表現での話。

例として、2国間で縁起レイヤーを接続してみることを考えてみる。

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通常国家間での縁起の接続となると、接続対象のレイヤーは、通常上位レイヤーで行われるもの。経済協力であったり、開発支援、文化交流とかいろいろあるけれど、少なくとも窓口は国。

だから、まず相手国の上位レイヤーが十分に機能しているかどうかがポイントになる。

天道・人間道の国同士だと上位・下位レイヤーとも十分に活性化しているから上位レイヤー同時の相互接続は特に問題ない。

だけど、一方が天道・人間道の国で、他方が修羅・畜生道の国だと少し事情が異なってくる。

修羅・畜生道の国での上位レイヤーは、その国の少数の特権階級が握ってる。だからその国の上位レイヤーは、その特権階級に都合の良いような状態であることが多い。必ずしも、天道・人間道の国で通用しているグローバルルールが通用するとは限らない。

当然、どちらかが譲るか、お互いに調整しないといけないのだけれど、グローバルルールを握って、市場をがっちり押さえている方が強いのは世の常。

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そんなグローバルルールを適用しているのは大抵は先進国、天道・人間道の国。だから結局は、天道・人間道の国から、修羅・畜生道の国へなんとかしろという圧力となって現れることが多くなる。

電化製品で通信規格がそれぞれ違うもの同士があったとしても、結局大多数を握ったグローバル標準規格に押されて、それに合わせるようになってしまうのと同じ。大市場と接続しないと儲けることができなくなるから。

さらに、天道・人間道の国と餓鬼・地獄道の国の接続となるともっと大変。まず、餓鬼・地獄道の国の上位レイヤーはほとんど機能していない。国が国としての機能を果たしていないのだから、接続先すらない。

だから、この場合は上位レイヤー同士での接続は殆どできなくて、下位レイヤー同士での接続に頼ることになる。個別の人脈による人的交流やODAを中心とした地域共同体レベルでの草の根活動がその主体となる。少なくとも、相手国が修羅・畜生道の段階にまでこないと国レベルでの本格的な相互接続は難しい。

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