智慧とお金(相互信頼とは何か その11)

お金の威力ってけっこう凄い。たいていの悩みなんて、お金があれば解決できることがほとんど。なぜかといえばお金は価値を貨幣換算して詰め込んだものだから。貨幣価値は別の価値に容易に転換できるから問題解決の力を持っている。

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[Asagi's photo]より



お金は「時間」を買える。

お金は「空間」を買える。

お金は「労力」を買える。

お金は「情報」を買える。

お金は「モノ」を買える。


生活上の悩みの大半って子育ての時間がないとか、勉強部屋が欲しいとか、家事労働が大変とか、収入が少ないとかいったもの。お金さえありさえすれば殆ど解決できたりする。それだけの余裕があれば済む話。

だけど、そんなにお金に余裕のある人なんてそんなにいないから、悩みの解決には「智慧」を借りてくるしかない。

自分の頭ではどうしても解決の糸口が見つからないことって良くあるけれど、経験のある人にとっては案外簡単に解決できたりするもの。

自分ではどう頑張っても智慧が出なかったとしても、人様の智慧を「借りて」くればいい。

智慧の借り賃ってとても安い。しかもお金を支払わなくてもいい。支払うのは感謝。智慧って布施の商品の典型的なもの。

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[Asagi's photo]より


問題解決のための智慧を借りてくる条件として、大切なことが二つある。

ひとつは縁の糸を縦横無尽に張り巡らせて、いろんな人の智慧にアクセスできる縁があること。もうひとつは智慧を貸してあげてもいいよと思わせる人柄と普段のつきあいがあること。

何かにつけてマメにコミュニケーションをとっていて、していただいたことに感謝できて、それを行動に表せるような人こそ助けてあげたいと思うのが人情。


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