長かった一連のチベット関連&聖火リレー関連の単発エントリー群も、ひとまず本日のエントリーでひと区切りとさせていただきます。
胡主席来日絡みでなにか感じるものがあれば、都度エントリーさせていただきます。
戦いすんで日が暮れて。YOUTUBEやニコニコへ次々とアップされる動画を見るとチベット支持を叫んだ人たちの奮戦の様がありありと映し出されている。報道でされているほど生易しいものではなかったようだ。
4/27に行われたソウルでの業火リレーにおける、中国人の乱暴狼藉をみる限り、彼らは暴れる度合いまで本国から指示されているのかもしれない。長野では暴れてはならぬとでも指示があったのか、日本人の気迫に押されたのか、はたまた八百万の神々の御加護か、「あの程度」で済んだというべきなのだろう。
ただ、それにしてもまったくの無傷というわけじゃない。当日警備にあたった長野県警の対応には疑問をもった人も多い。
逮捕者は日本人ばかりであって、明らかに法を犯している中国人は一名も現行犯逮捕されていないところをみると、おそらく上層部から指示が出ていたのだろう。※こちらの青山繁晴氏の記事(4/26)では、そんな指示は出しておらず、聖火警備を優先した結果、細かいところまで手が出せなかったとの記述あり
中国人を刺激するな、取り押さえるな、万が一逮捕するようなことがあれば、モラルのない彼らのことだから暴動に繋がる、と。実際そうでもしなければ、とても治められるものではなかった。人命最優先、地域の安全最優先で考えた場合ある程度やむを得ない部分もあったと思う。感情レベルではなかなか納得できるものではないのだけれど。
チベット国旗を持っている側が旗を取り上げられ、長野駅のモニュメントに上って五星紅旗を振る彼らを取り押さえることもせず、箱乗りで調子に乗る中国人を道交法違反に問うこともなく、ただひたすら日本人に忍従を迫る対応。日本人の自制心と徳性に甘えることで、事なきを得た。
だけど、できるだけ早い時期に、遅くとも胡主席来日にまでに、政治活動をした留学生や違反者を逮捕・検挙することがなければ、日本人の不満と非難はさらに高まる。警察への信頼が揺らぎかねないほどに不満が溜まっている。
今回の抗議行動は日本政府をかなり震撼させている筈。なんの組織的動員もなくて、あそこまでの抗議行動が起こった事実を直視しないといけない。
前回の総裁選当日に、自民党本部に麻生応援団が集まり声援を送る光景を見て、どの団体がどれくらい金を払って集めたのだろうか、と呟いた議員がいたそうだけれど、そんな感覚で長野抗議行動を見ていたとしたら大きな誤りを犯す。
中国人の他国・他人を尊重しない態度は、日本人の多くに衝撃を与えたことは間違いない。それは毒餃子を更に超えるもの。毒餃子だけであれば、まだ中国政府だけが、とか一部企業だけが悪いのだ、とか言い逃れをする余地があったのだけど、2000人とも4000人とも言われる中国人が、あたかもマニュアルが存在していると思われるほどの一糸乱れぬ行動と発言を行った今回のデモ活動は、日本人にえもいわれぬ不気味さを印象付けた。
もはや国民感情レベルで「中国はヤバイ」ランプが点灯してしまった。
外国人参政権法案であるとか留学生受け入れ問題にも影響することは間違いない。
日本政府はこの国民感情に十分配慮すべき。さもないと、次に控える胡主席の来日時にまた日本側だけを統制するような警備行動にでようものなら、暴動につながりかねない危険がある。
その一方で善光寺の追悼式を通じて、チベットと日本の間で深い縁が出来たことは希望の光。
長野デモでは、チベット支持者側は相当に不利な環境に追いやられた。業火のゴール地点の若里公園には入ることさえできなかった。それ以外にも、数々の制約を県警から強いられた。
国家権力によって漢人が優遇されたという事実が、日本人に一層チベットの人たちの心情を実感させることになった。チベットの人達は、こんな「2級市民」の扱いを60年も受けているんだぞ、と同情と共感の涙を絞ることとなった。
心情的に日本国民とチベット人は繋がった。「想いの同盟」が結ばれた。
これは大切にすべきこと。
留学生の受入れでも中国人を受け入れるくらいであれば、チベットの留学生を受け入れたいと思うだろう。むしろそういう動きを推進すべきだと思う。
チベットの高度な自治へ向けて。
長野聖火リレー密着ドキュメント ① ② ③ ④ おまけ おまけ2
明日から日比野庵は通常営業です。思索系シリーズエントリー「コミュニケーションとは何か」全8回を開始します。
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