長野聖火リレーでの抗議活動に関する提案


長野の聖火リレーでの抗議行動が予想され、警備を含め緊張が走っていますが、ここで平和的かつ効果的な抗議行動の提案をさせていただきたいと思います。

いろいろなブログで様々な案が散見されていますが、その中にリレーコースを読経してまわるというのがありました。

私はこの案を強く支持します。

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ただ、私はこの案に若干の修正を加え、

スタート地点である善光寺とゴール地点である若里公園に、善光寺その他のお寺のお坊さんの協力を得て、チベットの犠牲者を悼む読経をリレー開催中にあげ続けていただく読経デモを提案したいと思います。

一般参加の賛同者は喪服に数珠でも持っていけばよいでしょう。プラカードやチベット国旗は自由。


このデモには多くの効果があります。

1.平和的デモであること
2.善光寺が聖火のスタート地点を辞退しなくていいこと
3.この読経デモに対しての妨害活動が非常に難しいこと
4.この読経デモは中共ならびに聖火ランナー、ひいてはIOCへの強烈な抗議になること
5.世界的に日本としての抗議の意思を示せることと、あまり関心のない日本人にもアピールできること


です。


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1.は説明の必要はないでしょう。善光寺の境内から数十人の僧侶の読経が響き、周囲を喪服の一般参加者で埋める。五輪支持を訴えて大声で叫ぶ者はそれだけで周囲から浮いてしまうでしょう。護摩や線香を大量に焚いてみるのも効果的です。


2.についてですが、チベット弾圧について特に抗議声明を出さない善光寺に非難が集まっています。先ごろ、善光寺がスタート地点の辞退の可能性もあるとの報道がありますが、現実問題として、スタート地点を急に変更するのは難しいと思います。であればそれを逆手にとって、聖火スタート地点である善光寺を大追悼式・お葬式会場にしてしまえば良い。逆にいえば善光寺であるからこそ効果的な抗議方法であるといえます。


3.についてですが、目下、ダライラマ14世睨下とその徹底した平和的メッセージに対して中共が敵対視すればするほど中共がどんどん悪者となって墓穴を掘っていますこの構図をそのまま持ち込むという狙いがこの読経デモにはあります。

この平和的抗議に対する妨害行為はそれだけで反平和的行為になってしまいます。サンフランシスコで、チベット独立支持団体に対して中国支持団体が「この嘘つき」と罵声を浴びせたそうですが、この読経デモに対しては逆効果になります。なぜなら、チベットの方たちが命を落としているのは事実であるからです。この手のプロパガンダ合戦においては、皆が周知している事実を全面に押し出すことはとても効果があります。読経デモを非難する人は、即自分が非難を浴びることになります。更にいえば、その読経デモを非難する人に対してさえも、読経に参加することで救いの機会を与えています。

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4.3.と関連しますが、この読経デモはチベットの文化を弾圧している中国への痛烈な非難にもなります。仮に中国がこのデモに対して非難したとしても、それはそのまま中国に跳ね返ってきます。なぜなら、この読経デモという抗議形式は中国を直接非難しているわけではなく、チベットの犠牲者を悼んでいるからです。貴方たちは犠牲者を弔うことも出来ない国家なのですか、と問いかけることは中国という国を浮き彫りにします。

チベットと同じ仏教という宗教文化に基づいた、この抗議を否定するということはそのまま、中国みずからが宗教弾圧国家であると宣言することになります。しかもそれを他国である日本に対して行った場合、それは内政干渉のみならず、文化侵略国でもあることをも証明することになり、どう抗議したところで自爆にしかなりません

さらに、追悼式と化した中で聖火を持つランナーは自身の良心の呵責を受けることになるでしょう。自分がどのような気持ちでこの聖火を掲げるのかを問われることになります。コメントを求められたときに、「この聖火は、チベットの犠牲者の魂に対する送り火のつもりで走りました。」とでも言っていただけるとGJです。この時点で虐殺五輪のイメージは決定的なものとなります。IOCも自身の姿勢を問われることになるでしょう。チベットの犠牲者を悼なむ抗議行動ですから、IOCも直接の非難はできません。


5.は殆ど説明の必要はありません。海外の方も日本が実に平和国家であり、かつこの五輪の性格を一発で現してみせるこの抗議方法はきっとCOOLだと思うに違いありません。またスタート地点とゴール地点で読経の声が鳴り響けば、道行く人も何事かと思うでしょうし、あまり関心のない人にとっても北京五輪=虐殺のイメージが結びつくことになります。


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