竹島と尖閣諸島


韓国の李相喜国防相が竹島への韓国軍駐留を「検討対象となる」と発言した。それに対し、町村官房長官は「軍事的緊張感を高めることが決して日韓の友好関係の増進にプラスにならない。冷静な対処が大切だ」と遺憾の意を表明した。

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一方の国が他方に対して、戦争を開始する意思を宣言することは一般的に「宣戦布告」と定義されているから、領土紛争地域に軍を派遣または駐留するということはそのまま、当該国への宣戦布告とみなされても全然おかしくない。いきおい日本も海自を派遣せざるを得なくなる。いまのところは、竹島を占拠しているのは韓国軍ではなく、警察ということになっている。

この状況下は先般、尖閣諸島を自国領土とし、「日本と戦争も辞さない」と発言した台湾と極めて似た状況になっているということ。

どうやら、韓国は竹島の実効支配を強化する総合対策として、「総合海洋科学基地」の竹島近海への設置や、小規模な集合住宅の建設推進などをあげたようだ。実際には竹島のような岩礁に、集合住宅などが立てられる土地があるわけでもなく、「総合海洋科学基地」とやらも無人の気象観測基地らしいから、韓国国内向けのパフォーマンスであって、このあたりで沈静化を図ろうというのだろう。

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まさかと思うけれど、本当に竹島に韓国が軍を派遣するとなれば、日本としても看過できなくなる。なにもしなければ日本は他国からの侵略に対しても、何もしない、無防備国宣言をするも同じ。

無用な争いはする必要はないけれど、明らかな侵略行為を放置したことで亡国を招くのは愚の骨頂。

人の嫌がることはしなくても、自分が嫌なことされたときどうするのか。これまで平和主義を貫いてこれた日本だけど、平和とは如何なるものと考えているのかを問いかけられているようにも思える。

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