それにしても、総裁選での票は圧倒的だった。議員票217、地方票134と全体の6割以上を獲得しての圧勝だった。2位の与謝野氏が66票だったから、圧倒的といっていい。
もっとも、安倍、福田の2代続けての内閣辞職から総選挙圧力が高まっていて、選挙に勝てる顔としての麻生氏支持になったのだ、という観測もある。
ただ、地方票で134票と、地方票全体の95%も集めたから、それだけ国民の麻生氏に期待するところが多分にあるのだろう。
しかし20%そこそこだった福田政権末期と比較しても、わずか1ヶ月でこれほど支持が集まるということは、もはや政党として支持する形から、政治家個人の資質に注目するように国民意識が変わってきているのかもしれない。
前回の総理の一字のエントリーでは、小泉元総理の一字は「信」、安倍元総理は「国」、福田前総理を「安」としたけれど、麻生新総理の行動原理を示す一字はやはり「照」。
麻生総理は口調こそ「べらんべぇ調」だけれど、その性格はとにかく明るくて周囲からは「半径2メートル以内にいたら、彼ほど面白い男はいない。」と評されているのは有名な話。「半径2メートルの男」という異名を持つほど。
その性格もそうだけれど、とにかく自分や国の持つ資産を有効に活用して周囲を照らしていく、いう意識と行動原理を内に秘めているように思えてならない。
麻生総裁が日本の首相になるということは、日本の持つ何かによって、国内や世界を照らしてゆくようになることを示しているのではないか。

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