解散するする詐欺(麻生政権の国会戦略 追考 その1)

 
昨今の政局と再び与党戦略について考えてみたい。全3回シリーズでエントリーする。

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解散するのかしないのか。メディアも民主党もヤキモキしているようだ。

そんな中、麻生総理は10月13日に広報用の写真ポスターやテレビCMを撮影して「衆院解散近し」との憶測を呼んだ。またそれに呼応したかどうか分からないけれど、細田官房長官が10月14日、18日と年内解散もあり得るとの見通しを述べた。

更に、森元首相は10月13日に後援会の事務所を開き、同月17日にはとうとう麻生総理の地元である福岡8区で選挙事務所が開設された。

普通に考えれば、ここまでやれば総選挙は近いと誰でも思うもの。

選挙が近いともなれば、民主党も何時までも審議拒否ばかりしていると今度が国民より政局か、と思われるから、手のひらを返して、法案の審議に協力することになる。

福田前政権ではあれほど苦労して、全然審議が進まなかった新テロ対策特別措置法改正案はスピード審議。補正予算にも賛成した。

解散するぞするぞとチラつかせるだけでこの威力。解散を匂わせるだけ匂わせておいてやらない。のらりくらり。

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だけど、これらは計算づくでやっていて、本心は解散を考えていない、としたらどうか。

選挙対策事務所開設もポスター撮影も何もかも、自民党首脳部の芝居だとしたら・・・

その狙いは勿論、民主党を法案審議に引きずり出すこと。

自民党が一丸となって芝居を打っているのに、外からみれば、民主党は早く解散しろ、総選挙して政権をとらせろ、というそのただ一点でにこり固まっているように見える。

その隙に与党は、経済対策など着々と手を打っている。実は、壮大な狸芝居と駆け引きが行われているのではないだろうか。 

今のところ、民主党はまんまと乗せられている。

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画像首相がポスター撮影=解散間近?憶測も (時事通信)

 麻生太郎首相(自民党総裁)は13日午後、自民党本部で広報用の写真ポスターやテレビCMを撮影した。党関係者は「総裁に就任してから広報用の写真を撮っていなかったため」としているが、時期が時期だけに「衆院解散近し」との憶測も呼びそうだ。

 撮影には古屋圭司広報本部長や河村建夫官房長官らが同席。ただ、撮影現場では解散・総選挙は一切話題に上らなかったという。 

[時事通信社][ 2008年10月13日20時55分 ]

URL:http://72.14.235.104/search?q=cache:GH9BRPkEN2wJ:news.www.infoseek.co.jp/topics/society/n_tarou_aso3__20081013_14/story/081013jijiX609/+%E9%BA%BB%E7%94%9F%E3%80%80%E3%83%9D%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%80%80%E6%92%AE%E5%BD%B1&hl=ja&ct=clnk&cd=3



画像細田幹事長「年内解散あり得る」2008.10.14 18:52

 自民党の細田博之幹事長は14日、日本外国特派員協会で記者会見し、衆院解散時期に関し「国際的な問題(金融不安)があるから解散するなと言うなら平成21年度予算や(関連の)政策が国会で通らなければできない可能性がある。その制約を打開する解散も一つの選択肢だ」と述べ、年内解散もあり得るとの認識を示した。

 勝敗ラインは、「自民党と公明党を足して過半数。240から250議席だ」と述べ、「民主党は衆参両院に労働組合の代表が約30人いる。それを表面に出さずに政権を取ろうとしている」と労組に依存する同党の体質を批判した。

URL:http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/081014/stt0810141853002-n1.htm



画像早期解散の見通し強調=細田自民幹事長

 自民党の細田博之幹事長は18日夜、埼玉県川島町で講演し、衆院解散・総選挙の時期について「景気浮揚策の補正予算と本予算、税制改正を実現するため、麻生太郎首相は今は解散して民意を問い、勝利を収めて(から)、そうした政策を打ち出していくことが望ましいとの考え方だ」と述べ、首相が早期解散に踏み切るとの見通しを改めて示した。 
 また、細田氏は「いわゆる(衆院当選1回の)『小泉チルドレン』は、選挙が近いぞとハッパをかけないとほとんど落ちてしまう可能性もある。今、計算すると4分の1はいい線だが、4分の3は危ない」と危機感を示し、早期解散に備える必要性を強調した。(了)(2008/10/18-21:22)

URL:http://www.jiji.com/jc/zc?k=200810/2008101800342



画像決戦迫る:08衆院選 森元首相が後援会の事務所開き /石川

 自民党の森喜朗元首相が13日、小松市で後援会の事務所開きを行った。

 小松、加賀、白山など地元自治体の首長らが顔をそろえる中、森元首相は「今回で14回目の選挙になるが、1回目のつもりで臨まなければ」と危機感をあらわにし、陣営の引き締めにかかっていた。

 また、岡田直樹参院議員は「(民主党の)対戦相手は変わるようだが、古里のためにどれだけ心を砕き、力を尽くしてきたかをひたむきに訴えていく」と語った。【高橋慶浩】

毎日新聞 2008年10月15日 地方版

URL:http://mainichi.jp/area/ishikawa/news/20081015ddlk17010752000c.html



画像麻生首相の地元に選挙事務所=近く解散?「おれは全然知らない」 (時事通信)


 麻生太郎首相が支部長を務める自民党福岡県第8選挙区支部が同県飯塚市内にプレハブの選挙事務所を設置していたことが17日、明らかになった。衆院解散・総選挙の時期について、首相は胸の内を明かさないが、地元に選挙事務所が構えられ、「解散近し」との憶測を呼びそうだ。

 関係者によると、選挙事務所は同市内のJR新飯塚駅近くに設置。事務所開きはまだ行われておらず、人の出入りはないという。

 これに関し、首相は同日夜、記者団から質問を受けたが、「おれは全然知らない。(プレハブは)いつ建てたんだ」「全然、地元に帰っていないから分からない。少なくともおれが指示したわけではない」と語った。 

[時事通信社][ 2008年10月17日21時25分 ]

URL:http://news.www.infoseek.co.jp/topics/society/backnumber/n_tarou_aso3__20081017_15/story/081017jijiX538/


画像新テロ法改正案が実質審議入り=民主対案も-衆院特委 2008年10月17日(金)06:30


 衆院テロ防止特別委員会は17日午前、インド洋での海上自衛隊による給油・給水活動を継続する新テロ対策特別措置法改正案と、民主党の対案の質疑を行い、実質審議に入った。麻生太郎首相は答弁で、活動継続への決意を強調。また、民主党の小沢一郎代表が提唱する「国連中心主義」について、「はなはだ疑問と言わざるを得ない」と強く批判した。

 改正案は、テロ対策で海上阻止活動中の外国艦船に給油、給水する活動の期限を、来年1月15日から1年間延長する内容。民主党は改正案に反対だが、首相に早期の衆院解散を促すため審議引き延ばしはしない方針。改正案は21日に衆院を通過、参院審議を経て29日にも成立する見通しだ。 

URL:http://news.goo.ne.jp/article/jiji/politics/jiji-081017X372.html?C=S