昨今、若者のTV離れが激しいという。
10代、20代の若者のテレビを見る時間は毎年減少していて、平日で2時間強、土日でも2時間半くらいだという調査結果もあるそうだ。
ついに民放各局もお笑い番組から、ドキュメンタリー番組をの制作に力をいれるという。
だけど、その方針転換も、インターネットに負けない質を追求するならまだしも、若者を対象とするのは半ば諦めて、比較的テレビを見てくれる団塊の世代をターゲットにするのがその理由らしい。
時とともに人口が少なくなってゆく高齢者層をターゲットに番組を作らなければならないあたり、既に斜陽産業ではあるまいか。
最近の電通の調査によると、新聞、雑誌、ラジオ、テレビといったいわゆるマスコミ四媒体の広告費は、3年連続で前年を下回ったという。
価値観が多様化して、忙しい現代人がいつまでもテレビの前に座って番組を見てくれると考えるほうがもう古いのかもしれない。
家電製品でも、HDDの大容量化に伴って、長時間のテレビ録画が可能になって、空いた時間で好きな番組をいつでも見られるようになった。
ネットにアクセスすれば、それこそYOUTUBEなりニコニコ動画なりで見損ねた番組だってみることができる。情報が長期間の保持され、且つ、広く拡散することによって、機会損失コストがどんどん小さくなってきている。
もはや情報を持っているだけでは、昔ほどの価値が見出せない。
そんな時代で、何が価値を持つようになるのか。
長期間の保持され、広く拡散しきってもなお価値があるもの。
腐らない情報。誰にでも役に立つ情報。
真実と暴露と高い見識。
情報そのものの性能(スペック)が吟味されてゆく時代はそこまで来ている。

この記事へのコメント
かせっち
私はこういう戦略を「「イノベーションのジレンマ」に出てくる負け企業の戦略」と呼んでます。
手前味噌ご容赦
http://kyo-yota-blog.seesaa.net/article/103448364.html
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