適者生存 (適応力について考える その1)

 
環境の変化への適用力について考えてみたい。全3回シリーズでエントリーする。

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「私は超1流にはなれないが、自分の弱点理解してアジャストメント(適応)すれば1流の選手にはなれる。」

1997年から、2006年まで、メジャーリーガーとして活躍した、長谷川滋利氏の言葉。

適者は生き残る。

長谷川氏はメジャーに渡った1年目のキャンプの試合で登板して、内心「こら、あかんな」と思ったそうだ。調整が始まったばかりの段階でマイナークラスの選手に良い当たりをされて、シーズンが始まったらボコボコにされるかもしれないと不安になったという。

そこで長谷川氏は、練習の始まる前の「球拾い」の時間に、皆が嫌がる拾ったボールをバケツに集める役を引き受けて、その間に対策を考えたという。なんでもボールをバケツに集める役はネット裏でボールに当たる心配もないから、考えるには本当に好都合だったと述懐している。

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そこで、投球に緩急をつけるという結論を得て、メジャー初登板となる対インディアンズ戦でカーブを多投することで実践し、強力インディアンズ打線を一回り目まで抑えた。

そして、長谷川氏はさらにメンタルトレーニングの技術を習得することで安定した投球を心掛けると共に、キャンプから取り組んでいたウェイトトレーニングが効をそうして、球速がアップした。

そのお陰で投球に幅ができて、セットアッパーとしてメジャーリーグに適応していった。

「強い者が生き残ったわけではない。賢い者が生き残ったわけでもない。変化に対応した者が生き残ったのだ」―― 

有名なダーウィンの言葉とされる一説。これは、後の創作だと指摘されているけれど、言っている内容がそのとおりだと思われたので、ダーウィンの言葉として、広く知られることになったのだろう。

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