言葉は躍る されど進まず

 
田母神前航幕長問題を後押しに、野党が攻勢を強める国会審議。新テロ対策特別措置法改正案の審議は参院でストップしている。

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国内景気対策に加え、世界的な金融恐慌への対応。政治をきちんと動かしていかなければならないときに動かない、動かせない。

参院外交防衛委員会でカップ麺の値段を総理に質問し、それを囃し立てるマスコミ。

言葉だけが踊って、審議は一向に進まない。

総理は自らの発言で言質を取られないように神経質になり、野党は少しでも材料があれば、処構わず攻撃に出る。

同じ島国でも、この危機を乗り切るため首相に協力すると言う党首と、党首討論したければ解散確約が条件だと言う党首。

この差は何か。

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最近になって、ようやく政治家本人がネットを通じて国民に生の言葉で話す機会が増えてきた。

11月3日に行われた「1万人ネット会見」で小沢民主党代表は、竹島は日本の領土と思っているとの発言をした。だけどネットでは、この発言をめぐって「なぜ『日本の領土だ』とはっきり言わない!」と叩いている。

政治家がその言葉尻を捉えられて、国民に問い質されている。ここでも言葉が踊っている。

政治家の言葉は信頼を失っている。なぜかといえば、自分の都合の良いように言葉を使い分けているから。

国会では踊るための伴奏として。国民には相手の党を攻撃する武器として。

確かに言葉は武器にもなるけれど、その使い方を含めて言葉は大切に扱わないと途端に信頼を失う。言ったこととやったことが違うと言葉はその力を失う。

言葉だけが踊る政治から、言霊の幸ふ政治を望みたい。

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画像政府・与党、国会審議への影響懸念=攻勢強める野党-前空幕長問題

 田母神俊雄前航空幕僚長が日本の過去の戦争を正当化する論文を発表して更迭された問題が、与党の国会運営に影を落とし始めた。6日には田母神氏が応募した民間企業主催の懸賞論文に航空自衛隊の78人の現職自衛官も応募していたことが発覚。11日に行われる同氏の参考人招致の結果次第では、新テロ対策特別措置法改正案の審議が暗礁に乗り上げかねない。
 「タイミングがまずい。海上自衛隊によるインド洋での給油活動に反対の世論が多くなる」。政府筋は6日、同改正案への世論の風当たりが強くなることに懸念を示した。
 同改正案は、民主党の柔軟路線に助けられ実質2日間のスピード審議で衆院を通過したが、参院では既に計5日間審議している。来週中の成立を目指す与党は田母神氏の参考人招致をこなせば、民主党は13日の委員会採決を容認せざるを得ないと期待している。
 ただ、公明党の北側一雄幹事長は記者会見で「空幕のトップが政府見解や歴史認識と矛盾する発言を対外的にすることはシビリアンコントロール(文民統制)の観点からもないがしろにできない」と批判。自民党国対幹部も「78人には田母神氏がかつて在籍した航空自衛隊小松基地の関係者が多いと聞く。論文の中身の精査が必要で法案審議は楽観できない」と警戒感を隠さない。一方、野党側はこの問題で攻勢を強めている。民主党の山岡賢次国対委員長は党代議士会で「この機会に本当の文民統制ということを洗い直す」と強調。6日の参院外交防衛委員会では、複数の野党側質問者が統合幕僚長や陸海空の幕僚長らを国会同意人事とするよう要求した。
 民主党は田母神氏を任命した政府の責任も徹底追及する方針で、同氏を懲戒免職とせず定年退職を認めた経緯などについてもただしていく考えだ。(了)

(2008/11/06-21:18)

URL:http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2008110600933



画像カップ麺は400円?麻生首相の答弁に賛否両論 10月30日 19時24分

 麻生太郎首相は28日、参院外交防衛委員会でカップ麺の値段を「400円くらい?」と答弁したことがネットで話題となっている。

 民主党の牧山弘恵氏が食品高騰問題を取り上げた中での質問で、首相はその後釈明として、「そんなにしない? 私、最近自分で買ったことないので」と語った。

 また、24日には、閣僚の平均資産が1億4128万円という数字が発表された。麻生首相の資産は4億5548万円で、おおよそ庶民の生活からはかけはなれた額の資産を持っている。

 先日スーパーの視察を行い、「庶民の生活を理解しているよ」をアピールした麻生首相にネットでは様々な声があがっている。「国民のこと何も知らないで、よく国民の為とか言えるわ!」と非難する声がある一方、「内閣総理大臣は庶民ではないし、庶民と同等に扱うことのほうがおかしい」「自分で買い物をする習慣が無い人は、たとえ庶民でもこういうものの値段は分からないことが多いのでは」など、麻生首相を擁護する声もあるようだ。

 また、「問題にするべきは、外交や防衛といった国防の根幹を審議する参院外交防衛委員会でカップめんの値段を質問した民主党の牧山弘恵では」と質問者を非難する声もあるようだ。

URL:http://news.ameba.jp/weblog/2008/10/19796.html



画像【麻生首相ぶら下がり詳報】「言ったら明日から言葉が踊る」(6日昼) 2008.11.6 13:19

 麻生太郎首相は6日昼、首相官邸で記者団に対し、定額減税給付金の所得制限の線引き額について「言ったら明日からその言葉が踊る。てめえの都合のいいこと書かれたらたまらない」と述べた。ぶら下がり取材の詳細については以下の通り。


【地方分権改革】

 --本日、地方分権改革委員会との懇談で、国の出先機関の見直しを指示したが、そのねらいは

 「ねらい?分権改革は最初から言っていた重要課題の一つで、1番にあげるくらい大事。10月30日のあのときも消費税の話をして、行政改革が大事といった。丹羽(宇一郎・地方分権推進委員会委員長)さんが行政改革やっていると分かっていたから、昔から知ってますんで、話を進めるようにといった。答申出してくることになってましたから」


 --北海道開発局は原則廃止の方針に含まれるのか

 「北海道新聞として聞くの分からんことはないが、どこをどういうのと、委員会で検討の真っ最中に、頭ごなしにいうことはありません」

【給付金上限】

 --定額減税給付金の所得制限問題で、上限が1000万円とか1500万円という話が出ている。与党の一部の支持者から子育て世帯はそれでもきついという意見が出ているが、総理はどれくらいが適当と考えるか

 「あのね、そういうのを決めるために、与党と政府で検討委員会があるんで、今、この場でいうつもりはありません。頭にあっても言ったら、明日からその言葉が踊るんでしょう。てめえの都合のいいこと書かれたらたまらない」


【地方農政局と地方整備局】

 --地方分権改革委員会の丹羽宇一郎委員長が地方農政局と地方整備局の廃止方針を了承いただいたと言っていたが…。

 「廃止という言葉ではなく、統廃合といった。この2つを例にあげたことは確かだが、ほかにもいろいろ言った」

URL:http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/081106/plc0811061320006-n1.htm



画像自民、党首討論を直談判 小沢氏「解散なら受ける」

 麻生太郎首相と民主党の小沢一郎代表による初の党首討論開催をめぐり、自民党側が21日、衆院本会議場で小沢氏に早期開催を直談判し、小沢氏が「衆院解散の日取りを言えば受ける」とやり合う一幕があった。

 自民党側は「党首討論に応じない小沢氏」を印象づける思惑もあり、民主党に開催を働き掛けている。この日は国家基本政策委員会の萩山教厳・与党筆頭理事が議場で、野党筆頭理事を務める民主党の鳩山由紀夫幹事長の席に出向いたところ、鳩山氏は「小沢代表に直接話してみたらどうか」と促した。

 萩山氏が「直訴で申し訳ないが、党首討論に応じていただけないか」と申し入れると、小沢氏は「いいよ。解散の日取りを言ってくれれば毎日でも受けます」と即答。萩山氏は「首相ではないので(日取りは)言えない」と引き下がり、その後、記者団に「まともに答えてくれず残念だ」と述べた。

2008/10/21 16:40 【共同通信】

URL:http://www.47news.jp/CN/200810/CN2008102101000481.html



画像「竹島は日本の領土と思っている」 小沢代表発言ネットで噛みつかれる 2008/11/ 7

小沢一郎民主党代表がインターネットを使った公開記者会見で述べた「竹島は日本の領土だと思っております」という発言が、ネット上で「なぜ『日本の領土だ』とはっきり言わない!」とかみつかれている。小沢代表は2008年7月の会見でも、竹島は既に日本の領土ではない、とも受け取れる発言をし、ネットが騒然となったばかりだ。

「韓国、中国、アメリカの首脳にズケズケ言っています」
小沢代表は2008年11月3日に投稿動画サイト「ニコニコ動画」の生放送「1万人ネット会見」に出演。ネットユーザーから寄せられた質問に答えた。会見の会場になったのは学園祭開催中の東洋大学。司会を務めた勝谷誠彦氏は、ネットユーザーの大きな関心事は韓国、北朝鮮、中国との外交問題であり、民主党が政権を握った場合、韓国と融和的になると心配するネットユーザーが多い、と説明。

小沢代表は、「僕は逆だと思う」とし、日本は外国に対し自己主張ができないのが問題で、

「僕は現在も韓国、中国、アメリカの首脳にズケズケ言っています。お互いに意見をぶつけ合って、結論が出たら、尊重しなければならない」
と、「融和」よりも「議論」の姿勢を明らかにした。

竹島問題については、

「私は竹島については日本の領土だと思っております。ただ、向こうは向こうで、その、(自国の領土だと)主張して実効支配しているわけですね。現実に。(日本の)主張をきちんと韓国にぶつけて話し合いをしなければいけない」
と、ここでも韓国との「議論」を強調した。しかし、ネットでは

「なぜ日本の領土だとはっきり言わないんだ!」
という批判的な意見が多い。ちなみに、外務省のホームページには

「竹島は、歴史的事実に照らしても、かつ国際法上も明らかに我が国固有の領土です」
と書かれていて、韓国による竹島の占拠は

「国際法上何ら根拠がないまま行われている不法占拠」
としている。

「いずれどっちかに決めなきゃいかんでしょう」と以前に発言
この会見について「ニコニコ動画」のコメント欄には、

「日本は数十年間公式に国際裁判を申請し続けているのを知らんのか?」
「民主には韓国要人と会って竹島問題で攻撃した議員は『一人も』いない」
などと書かれている。「2ちゃんねる」でも複数のスレッドが立つ「祭り」に発展していて、

「『日本の領土だと思っている』ってなんだよ 初めっから日本の領土なんだよ」
「思っています。調査したら韓国領でした。って落ちはなしだぜ」
「少なくとも、何もするつもりはないって事だろ」
などが並んでいる。
小沢代表の竹島に関する発言は、2008年7月15日の記者会見の記事で、ネット上で物議をかもした。それは、

「事実上、韓国が実力支配しているわけだから、それを放置しておいて、おれの領土だなんて言ったってどうしようもない」(朝日新聞08年7月16日)
「ちゃんと歴史的なことをお互いに検証して、いずれどっちかに決めなきゃいかんでしょう」(同日の産経新聞)
などの記事で、これを読む限りでは、小沢代表は竹島を日本の領土とは決め付けていない。

本当のところ、小沢代表は竹島をどう位置づけているのだろうか。民主党にJ-CASTニュースが取材すると同党の広報は、

「(思っている、というのは)小沢代表特有の言い方。日本政府と同じ、竹島は日本固有の領土、と言っています。特に誤解されるような事ではないと思うのですが・・・」
という説明だった。

URL:http://www.j-cast.com/2008/11/07029985.html