小沢代表の秘策

 
11月初めの世論調査で、麻生内閣の不支持率が支持率を上回った。どうやら追加経済対策に期待が持てないというのがその理由のようだ。

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国民は金融恐慌を冷静に捉えつつも、将来への不安を覚えている。やらないよりはマシだけど、こんなものでは全然足りない、と。

おそらく麻生総理への期待値はもっと高かったのだろう。もっともっと引っ張って壁を突き破ってくれるはずだと思っていた。でもそれほどの歩みでないことへの失望も相まって、支持率が落ちてきた。

こんなことなら、いっそのこと民主党にやらせてみるか、という風になっていないか。あれだけやらせろというのだから何か策があるのではないか、と勝手に期待を膨らませつつあるようにさえ見える。

今のまま解散したら、はっきり自民党は惨敗する。

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そして、小沢民主党代表は最後の秘策に打って出る可能性がある。突如の代表辞任と臨時代表代行指名という秘策。

小沢代表は自分が国民に不人気であること、自身の健康問題が不安視されていること、党首討論から逃げていることの不利を良く知っている。

それらを一気に解消する策として電撃辞任に打って出るのではないか。辞任の理由は健康問題とでもなんとでも言えばいい。

そして臨時代表代行が党首討論で麻生総理と丁々発止のやり取りを見せることができれば、民主党だって政権担当能力があるじゃないか、とアピールすることになる。

大きな山場が近づいているような気がしている。

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画像麻生内閣「不支持」が上回る、発足1か月余で逆転…読売調査  世論調査・支持率

 読売新聞社が1~3日に実施した全国世論調査(電話方式)によると、麻生内閣の支持率は40・5%(前月比5・4ポイント減)に低下し、不支持率は41・9%(同3・3ポイント増)に増えた。

 内閣発足から1か月余りで、不支持率が支持率を上回り、逆転した。

 麻生首相が米国発の金融危機への対応を優先し、衆院解散・総選挙を当面先送りする考えを示したことについては、「評価する」56%が、「評価しない」33%を上回った。ただ、麻生内閣の金融危機への対応を聞くと、「評価する」は42%にとどまり、「評価しない」の46%が多かった。

 追加景気対策のうち、総額2兆円に上る定額給付金支給を「評価する」は38%にとどまり、「評価しない」56%が多かった。一方、高速道路料金の大幅な引き下げは「評価する」56%が「評価しない」37%を上回った。

 首相が、行政改革実現と景気回復を条件に、3年後に消費税率を引き上げる考えを表明したことについては、「評価する」42%、「評価しない」51%となった。

 政党支持率は自民が32・4%(前月比6・3ポイント減)と大幅に減らした。民主は23・4%(同0・9ポイント減)だった。次の衆院選の比例選で投票しようと思う政党は自民32%、民主31%となった。自民は7ポイントの大幅減で、民主は1ポイント減だった。

(2008年11月3日22時13分 読売新聞)

URL:http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20081103-OYT1T00542.htm


画像毎日世論調査:麻生内閣支持36% 9ポイント下落

 毎日新聞は18、19両日、電話による全国世論調査を実施した。内閣支持率は36%で、麻生政権発足直後の9月24、25日の前回調査から9ポイント下落。また、前回初めて自民党がリードした「次の衆院選で自民党と民主党のどちらに勝ってほしいか」への回答が再逆転するなど、衆院選に関する質問も自民党に厳しい数字が並んだ。次期衆院選が11月30日投開票の可能性が高まっている中、調査結果は麻生太郎首相の解散戦略に影響を与えそうだ。

 麻生内閣を「支持しない」と答えたのは前回調査比15ポイント増の41%で、不支持が支持を5ポイント上回った。「関心がない」は6ポイント減の21%だった。

 支持理由は「首相の指導力に期待できる」が前回に続き最多だったものの9ポイント減の33%だった。一方、不支持理由のトップは「首相の政策に期待できないから」で6ポイント増の42%。経済状況悪化への首相の対応への不満が支持率下落につながっていることがうかがえた。また、中山成彬前国土交通相が問題発言で引責辞任したことも影響したとみられる。

 「衆院選でどちらに勝ってほしいか」との質問は、参院選直後の昨年8月に始めて今回が14回目。自民が5ポイント減の36%、民主が11ポイント増の48%、その他の政党が1ポイント増の12%だった。今年8月まで12回連続してリードした民主が再び12ポイント上回る結果となった。

 「衆院選が今実施されるとしたら、比例代表でどの政党に投票するか」に対する回答は民主が38%で、自民の25%を大きくリード。前回は自民が民主を6ポイント上回った政党支持率も自民が4ポイント減の24%、民主が5ポイント増の27%で逆転した。

 一方、「麻生首相と民主党の小沢一郎代表のどちらが首相にふさわしいか」は麻生首相が2ポイント減の40%で、小沢氏が1ポイント減の18%。「どちらもふさわしくない」が10ポイント増の40%だった。望ましい政権の形は(1)「自民、民主が協力する大連立」30%(2)「民主党を中心とした連立政権」25%(3)「今の自民、公明の連立政権」12%--などの順で、同じ質問をした今年1月調査と同じ傾向だった。【高塚保】

URL:http://mainichi.jp/select/seiji/news/20081020k0000m010055000c.html