とうとう日テレがプロ野球ジャイアンツ戦の地上波中継数を大幅削減するようだ。
昨今の不況に加え、広告・CMスポンサー激減による新聞・テレビ局の経営悪化も大きく影響しているのだろう。経営が成り立たなくなれば、なりふり構ってなんかいられない。
「スポーツと戦争」のシリーズエントリーでも触れたけれど、日本人にとって、もともとスポーツ文化は、プロ野球に代表されるように地域に根ざしたものじゃなくて、企業の広告的役割として始まったのが殆どだった。
だから、経営が成り立たなくなると途端に身売りとかいう話になる。企業がスポーツからどんどん撤退していくとどうなるかというと、良いか悪いかは別として、本当の意味で地域に根ざしたスポーツ文化しか残らなくなってゆく。
地域で支えるオラが町のスポーツ。
地域密着を目指すJリーグなんかは、その指標になるだろう。
その意味でJリーグの使命は重くなる。人気としても、クラブ経営としても、Jリーグの成功の可否がこれからの日本の地域スポーツの活性化の尺度になるから。
Jリーグおよびその下部組織が地域に根を張り、当たり前になっていくとき、日本のスポーツ文化が語れるようになる。

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