経産・農水省が野菜工場普及へ法改正を行うようだ。以前「地下農園」のエントリーで少し紹介したけれど、一部の企業で野菜工場の試みは行われている。
食料自給率の面でも、安全性の面からみても是非とも進めるべき。法規制が障害になっているのであれば、どんどん改善するべきだし、もっと都市部で食糧を生産できるようにすればいい。
野菜工場の生産管理なんて、ほとんど電子製品の生産管理と変わらない。農作業で汗を流してなんてイメージからはかけ離れている。
もっといえば、野菜工場をコンビニの地下に作って、コンビニで自前の野菜を売ってしまえばいい。
京都の「天使のカフェ」のように、地下で野菜を自家栽培するレストランがあるのだから、コンビニで自家栽培してやれば、輸送コストも要らないし、地産地消にもなる。コンビニの数だけ農地があるのだから、生産量もある程度確保できるだろうし、雇用対策にもなる。
問題はコスト。今はまだ光を作るのにべらぼうに金がかかる。これをどうにかする問題がある。
地下につくるのが難しいのなら、屋上に作ってしまうというのがある。
屋上緑化と呼ばれる、屋上を緑化にするという試みは以前から取り組まれている。東京都では、平成13年4月に改正された自然保護条例から、建物の新・増・改築時における屋上等の緑化を義務付けているけれど、緑化するなら何も庭園だけとは限らない。農地を作っても立派な緑化。もともと屋上緑化はヒートアイランド緩和を期待して始まったそうだけれど、なかなか進んではいない。
なんでも、開発の進んだ都市部での既存の建物では、緑化するだけの屋上の強度がないらしい。また新築でも緑化のための敷設設備に費用がかかることもあって、これも思ったように進まない。
それでも少しではあるけれど、屋上緑化で農地を作った事例もある。福岡市では、2004年にビルの屋上に田んぼを作っていて、毎年、白米にして1.5キロほどの収穫があるという。
また、兵庫の大丸神戸店の屋上約45平方メートルを整備して畑にしているという。全国のスーパーやコンビニの屋上、または地下に畑や野菜工場を作って、自家栽培の野菜を売るようにするだけでも全然違ってくるだろう。
そうして自給率を向上させた先に、ようやく美味しい日本産の農作物を輸出産品として考えることができる可能性も開けてくるだろう。

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かせっち