ガザの虐殺
○関連エントリー
・非対称戦の悲劇(ガザ侵攻について その1)
・テロリストとの戦い(ガザ侵攻について その2)
・中東大戦争の抑止(ガザ侵攻について 最終回)
・バイデンとパウエル(ガザ侵攻について 補追1)
酷い。いい加減どうにかならないのか。
ハマスからのロケット攻撃に端を発するといわれる、イスラエルのガザ空爆と地上侵攻。国連機関の学校まで空爆してる。これでは一方的な虐殺。とても報復というレベルじゃない。
麻生総理のハマスとイスラエル両者への停戦要求と人道支援は評価できる。だけど、支援物資を送り届ける以上の効果はあまり望めないだろう。
良く調べていないので、ただの感想になるのだけれど、今回のイスラエルの侵攻の手回しの良さからみても、前もって準備していたとしか思えない。(無差別攻撃をしかけたのはハマスの方だ説とか、モサドと通じたハマスにわざと攻撃させたイスラエルの自作自演だ説とか、金融恐慌の最中、石油の再高騰を狙った作戦だ説とか、ネット上で色々飛び交っていることは知っているけれど、今は踏み込まない。あれこれ詮索したところで直ぐには分からないだろうし、とにかく人命第一。)
イスラエルの軍備と兵力を考えれば、回りの国を殲滅しなくても十分国は守れる筈。正規戦でガチにぶつかってイスラエルに勝てる周辺国は殆どない。ヒズボラが例外くらいか。
いくら報復といっても、民間人を含めて一方的に何百人も虐殺するのであれば、ガザ地区・パレスチナの人々の恨みは募るばかり。一時期は自国への攻撃をなくさせることはできても、中長期的には危険因子を増やすだけ。どう考えても得策じゃない。
停戦まで長引けば、周囲のアラブ諸国を巻き込んで中東戦争にもなりかねない。ヒズボラの最高指導者ナスララ師は3日に演説し、ハマスにイスラエル打倒を呼びかけているという。
とりあえずはまず停戦。これ以上の虐殺を止めさせて、人命救助にあたること。国際社会は昔ほどイスラエルに同情していない。
ガザ侵攻:国連の学校空爆 パレスチナ人死者640人に
【エルサレム福島良典】パレスチナ自治区ガザ地区にある国連機関の学校3校が6日、同地区に地上侵攻しているイスラエル軍の攻撃で被弾し、避難住民ら少なくとも45人が死亡した。イスラエル軍は同日、地区南部にあるイスラム原理主義組織ハマスの拠点都市ハンユニスに戦車部隊を投入し作戦を拡大。先月27日の空爆開始からのパレスチナ人死者は640人に達した。
AFP通信によると、イスラエル軍の空爆・砲撃で被弾したのは同地区の主要都市ガザ市と近郊のジャバリヤ難民キャンプ、第2の都市ハンユニスにある国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)が運営する学校。ガザ市の学校には約450人が避難していたという。
難民キャンプの学校の場合、戦車の砲弾は敷地近くに落ちた。イスラエルはハマスが市街地で住民を「人間の盾」にしていると主張しており、学校付近に潜伏中のハマス戦闘員を狙った砲撃の可能性もあるが、停戦を求める国際社会の反発と圧力が強まるのは必至だ。
同通信によると、UNRWAは関連施設の所在地情報をイスラエル軍に渡して攻撃を避けるよう依頼していた。学校被弾を受け、UNRWAは国際法違反かどうかを含め実態調査を求めた。
ガザからイスラエル領へのロケット弾攻撃も続き、6日には中部ゲデラに着弾した。ロイター通信によると、オルメルト首相は5日夜、サルコジ仏大統領に「ハマス再武装の阻止」が停戦条件と説明したという。
イスラエル軍は3日の地上侵攻開始以降、ハマス戦闘員約130人を殺害したと発表。オルメルト首相は地元紙ハーレツに「作戦終了は早いほどよい」と述べたという。
URL:http://mainichi.jp/select/world/news/20090107k0000m030116000c.html?link_id=RSH04
イスラエル、ヒズボラ警戒を強化
【カイロ=安部健太郎】イスラエルのバラク国防相は3日夜、パレスチナ自治区ガザで同国軍と交戦中のイスラム原理主義組織ハマスに呼応し、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラがイスラエルを越境攻撃する恐れがあるとして、北部国境付近の警戒を強化したと明らかにした。
ヒズボラの最高指導者ナスララ師は3日に演説し、ハマスにイスラエル打倒を呼びかけた。ただ同国のオルメルト暫定首相は4日の閣議で「(パレスチナ自治区ガザのある)南部以外で新たな戦線を開く気はない」と述べており、レバノンとの国境付近では緊張が高まらないよう配慮する方針だ。 (04日 21:59)
URL:http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090104AT2M0400I04012009.html
「歴史に新たな虐殺が加わった」アラブ諸国が一斉反発
【テヘラン=久保健一】「幾多の虐殺の歴史に新たな虐殺が加わった」(レバノン・シニオラ首相)。イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザへの大規模空爆に対し、アラブ諸国は28日、一斉に非難の声を上げ、各地では抗議デモなどが繰り広げられた。
アラブ連盟(加盟22か国・組織)による緊急外相会議は、31日にカイロで開かれる見通しだ。
AFP通信などによると、イエメンの首都サヌアでは28日、パレスチナ人支持を掲げた数万人が集会。エジプトの首都カイロでも数千人がデモ行進した。
一方、レバノン南部のパレスチナ難民キャンプで27日行われたデモ集会では、親米国エジプトのムバラク大統領を「米国のスパイ、裏切り者」とののしるシュプレヒコールが上がり、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラに反撃を求める声も出た。ヒズボラは、2006年夏のレバノン紛争で、1か月以上にわたりイスラエルと交戦、アラブ多数派のスンニ派にも支持を広げた。
一方、そのヒズボラを支援するシーア派大国のイランは、アラブ諸国の政府を「無策」と批判。最高指導者ハメネイ師は、29日をガザ空爆犠牲者への「追悼の日」にすると発表、パレスチナ問題重視の姿勢を改めて強調した。イランには、アラブ民衆の不満を代弁することで、アラブ世界への影響力拡大を図ろうとする狙いがあるとみられる。
(2008年12月29日14時56分 読売新聞)
URL:http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20081229-OYT1T00267.htm?from=main3
イスラエル:ガザ侵攻 イスラエル高官、カイロ入り 停戦交渉が本格化
◇空爆続行、死者763人に
【エルサレム高橋宗男】イスラエル軍のパレスチナ自治区ガザ地区侵攻を巡り、イスラエルの国防省高官が8日、カイロ入りし、停戦を仲介するエジプト当局と個別協議を開始した。一方、イスラエル軍は7日夜以降空爆を強化し、AFP通信によると先月27日の空爆開始後のパレスチナ人死者は763人に達した。
エジプトの仲介はフランスと共同でまとめた停戦案を基にしており、アブルゲイト外相は「2~3日以内に暫定停戦は可能」との見通しを示した。中東の衛星テレビ「アルジャジーラ」によると、イスラエル側は停戦案を(1)「暫定停戦」を「恒久停戦」にする(2)ガザ・エジプト境界監視に米軍などを展開させる--との内容に変えるよう求めたという。9日にはパレスチナ自治政府のアッバス議長がカイロ入りし、協議を行う。ハマスとの協議日程は明らかになっていない。
イスラエル軍は8日も人道物資搬入のため3時間ガザ地区への攻撃を中断。国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は8日、ガザ地区内で活動を停止すると発表した。ガザ市南部では8日、イスラエル兵1人が死亡し、イスラエル側死者は市民3人を含む計11人となった。
毎日新聞 2009年1月9日 東京朝刊
URL:http://mainichi.jp/select/world/news/20090109ddm001030032000c.html
麻生首相、イスラエル首相に電話で「自制」求める 2008.12.31 19:06
27日、パレスチナ自治区ガザで、イスラエル軍の空爆でできたがれきの下から救出された男性(中央)(AP) 麻生太郎首相は31日午後、東京・永田町の個人事務所でイスラエルのオルメルト首相と電話会談し、イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザ地区への空爆について、攻撃を停止すべきだとの考えを表明した。また、麻生首相はガザ地区に救援物資の搬入など人道上の支援が必要だとの考えを示した。
これに対し、オルメルト氏は空爆について「イスラエル市民を(イスラム原理主義組織ハマスの)ロケット攻撃から守るため」と主張する一方、「和平交渉を継続していく意向だ」とし、日本や国際機関によるガザ地区への人道支援物資搬入には協力する考えを示した。
URL:http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/081231/plc0812311909003-n1.htm
イスラエル:ガザ空爆 アッバス議長へ停戦努力求める--電話で麻生首相
麻生太郎首相は3日、パレスチナ自治政府のアッバス議長と約15分間、電話で協議し、イスラエルとの停戦に向けて努力するよう求めた。また、イスラエル軍の空爆で被害を受けたガザ地区の救済のため総額1000万ドル(約9億円)規模の人道支援を行う考えを表明。このうち300万ドルを早急に実施する意向を伝えた。
麻生首相は議長に「これまでの和平努力を高く評価しており、引き続き最大限支援する考えだ」と強調。議長は支援への謝意とともに、国連などを通じ即時停戦を呼びかける考えを示した。【川上克己】
毎日新聞 2009年1月4日 東京朝刊
URL:http://mainichi.jp/select/world/news/20090104ddm002030107000c.html
【ガザ空爆】即時停戦要求で一致 国連事務総長と米露外相ら 2008.12.31 10:39
30日、パリで開かれた緊急外相理事会に出席するフランスのクシュネル外相(左)と欧州連合(EU)のソラナ共通外交・安全保障上級代表(ロイター=共同) 国連の潘基文事務総長は30日、パレスチナ自治区ガザ情勢について米国とロシア、欧州連合(EU)と外相級で電話会談を行い、イスラエルとパレスチナ強硬派ハマス双方に即時停戦を求めることで一致した。国連報道官が明らかにした。
四者は昨年米国の仲介で再開された中東和平交渉を支援。会談にはライス米国務長官、ラブロフ露外相、ソラナEU共通外交・安保上級代表らが参加した。
報道官によると四者は、ガザへの「人道支援の必要性が高まっており、国連などの支援物資搬入のため輸送路確保が必要」と双方にガザ境界の開放を呼び掛けた。
国連によると、これまでにトラック90台分の食料などの物資が運び込まれた。しかし境界の大部分が閉鎖され物資搬入は十分でなく、燃料不足で発電所が動かず停電も続いている。(共同)
URL:http://sankei.jp.msn.com/world/europe/081231/erp0812311040003-n1.htm
【ガザ空爆】米大統領、介入に乗り出す 2008.12.31 10:41
ブッシュ米大統領は30日、イスラエル軍のパレスチナ自治区ガザ空爆開始後初めて、自治政府のアッバス議長とファイヤド首相と電話で会談した。国家安全保障会議(NSC)のジョンドロー報道官によると、「持続的な停戦」に向けた取り組みが協議され、停戦発効には特にパレスチナ強硬派ハマスの順守が不可欠との考えで一致した。
任期切れまで1カ月を切ったブッシュ政権だが、情勢の悪化を受け外交活動を展開し始めた。
報道官は「停戦のための停戦は望まない」と指摘。ハマスが停戦を実効性あるものにすると誓約しない限りイスラエル軍の空爆を容認する考えを示し、ハマスのロケット弾攻撃停止がまず必要と強調した。(共同)
URL:http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/081231/mds0812311042001-n1.htm
安保理、停戦声明案に米国反対 イスラエル地上侵攻で
【ニューヨーク=中前博之】イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザへの地上侵攻作戦開始を受け、国連安全保障理事会は3日夜(日本時間4日朝)、緊急協議を開いた。非常任理事国リビアが即時停戦を要請する議長声明案を提示したが、イスラエルを擁護する米国が反対し、合意に至らなかった。議長声明を出すには安保理15カ国の全会一致が必要。
声明案はイスラエルの地上作戦を受けたガザ情勢の悪化に「深刻な懸念」を表明し、紛争当事者に「あらゆる軍事活動の即時停止」を要請。先月28日に発表した報道向け声明の内容を議長声明に格上げし、イスラエルの地上作戦を明記するのが狙いだった。
合意点を探る動きもあったが、米国は「国連加盟国であるイスラエルとテロリストグループである(イスラム原理主義組織)ハマスの行動を同列に論じるべきではない」(ウルフ米国連次席大使)などと主張し、反対を貫いた。 (14:36)
URL:http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090104AT3K0400A04012009.html
ガザ紛争、オバマ氏「深く懸念」
【ワシントン=本間圭一】オバマ米次期大統領は6日、ワシントンで記者会見し、イスラエル軍のパレスチナ自治区ガザへの軍事行動に触れ、「(大統領就任式の)1月20日になれば、この問題に関する私の意見を直接耳にすることになるだろう」と述べ、就任直後から事態収拾に積極的に関与していく姿勢を鮮明にした。
オバマ氏は今回の紛争発生後から、「外交政策で大統領は1人」との立場を取り直接言及を避けたことで、沈黙に対する批判が国際社会からも出始めており、この日の発言はこれに反論する狙いがある。オバマ氏は会見で、「ガザやイスラエルで市民が命を落としていることを深く懸念している」と述べた上で、「1月20日以降は、この問題で言うことがたくさんある」と語った。オバマ氏は選挙戦から、中東和平に積極的に関与する方針を示したが、「私は選挙期間中に発言したことから少しも後退していない」と強調した。
(2009年1月7日14時04分 読売新聞)
URL:http://www.yomiuri.co.jp/feature/20081229-507405/news/20090107-OYT1T00426.htm
オバマ氏、責任ある米軍イラク撤退を約束 2008.12.4 23:15
イラク首相府の声明によると、オバマ次期米大統領が3日、マリキ首相に電話し、責任ある形でイラクから米軍を撤退させると約束した。
オバマ氏は、就任後16カ月以内にイラクから戦闘部隊を撤退させると公約している。電話で具体的な撤退日程を話し合ったかは不明。
またオバマ氏は、イラク連邦議会が2011年末までの米軍撤退を定めた地位協定を承認したことについて、イラク政府の努力に謝意を表した。(共同)
URL:http://sankei.jp.msn.com/world/america/081204/amr0812042316015-n1.htm
この記事へのコメント
pipi
倫理観死生観、人としての思考経路が、安穏な日々を送る私たちと、彼らとでは、全て違うんだと思います。
本気で、民族殲滅を考えているんじゃないですかね?
50年も続けてやれば、人口も減り憎しみの連鎖の絶対数も少なくなります、そこで残った民族の子供を人道的保護の美名の元他の地区に移送し洗脳教育をします。
あとは、悲しき憎しみの連鎖を超え~とどこぞの、希少民族保護と同じ扱いでコストも削減とか?
愚人の下手な考えでまぁ、当たっていないでしょうけど><;
拙文失礼しました<(_"_)>
日比野
カナンの地がそんなに大事なら、地面をくりぬいて浮島に運んでそこに住めと言いたくなってきます。当事者にとってはとんでもない話なのでしょうが・・