ローソンレンタカー
ローソンが店舗巡回用の営業車の一割を電気自動車にするようだ。充電設備も併設するというから、電気自動車の普及に一役買うことになりそうだ。
無人ロボットレンタカーを実用化するのにハードルが高いというなら、ローソンがレンタカー事業に乗り出すという手はあるかもしれない。
日本のレンタカー屋の店舗数はそこそこあるとはいえ、コンビニのそれとは比較にならない。国内最大の店舗数を誇るトヨタレンタカーでも全国で約1100店舗、日産レンタカーは370店舗、三菱に至ってはわずか23店舗。それに引き換え、ローソンの店舗数は2008年8月現在で、全国8614店、内、関東7県で2324店舗ある。首都圏に絞って、ローソン一店舗に1台電気自動車のレンタカーを置いておくだけでも全然違う。
数年前から、トヨタレンタカーとファミリーマートが提携して、コンビニエンスストアの店頭で、レンタカーまで受け渡しする新サービスをしているけれど、レンタカーの値段がもっと安くならないと使われるようにはならないと思う。
時間貸しではなくて、走行距離貸し。そして、なおかつタクシーよりもうんと安い値段が決め手になる。
ローソンくらい店舗数があれば、乗り捨てしてもそれなりの利便性はあるだろう。全国のコンビニでレンタカー事業に乗り出せばもっと利便性は高まる。
全国に店舗を広く展開しているという利便性を最大限に生かすところにも次代ビジネスの息吹が隠されている。
ローソン、電気自動車150台を導入へ…充電設備も合わせ
ローソンは、店舗の巡回などに使っている営業車のうち、約1割に当たる150台を2009年夏に電気自動車に切り替える。
併せて同年中に、充電設備を実験的に店舗の駐車場に備える方針だ。電気自動車の普及は充電設備の整備がカギを握っており、全国に約8000店舗を持つローソンが各店に順次配置すれば、普及の後押しにつながりそうだ。
営業車は、三菱自動車が09年夏に市販する電気自動車「iMiEV(アイミーブ)」を採用する。将来は約1500台すべてを切り替える方針だ。環境対策で企業イメージの向上を図る一方、燃料コストの削減も進める。
充電設備については、当初は少数の店舗で実験的に設ける見通し。1台約400万円とされる設置費用が安くなれば、店舗数を増やす。
国道などの主要道路沿いにある店舗に導入すれば、電気自動車の利便性が高まるうえ、コンビニの集客力アップも見込める。
(2008年12月30日03時03分 読売新聞)
URL:http://www.yomiuri.co.jp/eco/news/20081230-OYT1T00068.htm
【新聞ウォッチ】コンビニに行けば、WiLL『サイファ』をレンタルできる… 2002年10月23日付
●コンビニでレンタカー貸し出し、トヨタがファミリーマートと提携(朝日・10面)
●プジョーの5車種1730台リコール(朝日・37面)
●オムロンなどが車載用の新たな情報配信サービス来春から開始(読売・8面)
●ホンダ「究極」試作燃料電池車初公開(東京・8面)
●日産、「ダットサン」トラック生産、スペインに移管、国内縮小(日経・1面)
●三菱重工、GMからカーエアコン、700億円受注(日経・11面)
●ダイムラークライスラー、ベンツ「Cクラス」の新モデル発売(日経・31面)
ひとくちコメント
街の情報発信拠点として周辺住民に親しまれているコンビニエンスストアの店頭で、レンタカーまで受け渡しする新サービスを開始することになった。トヨタ自動車とファミリーマートが提携、まず愛知県下の250店舗で11月から実施するという。きょうの朝日と日経が取り上げている。
新サービスの名称は「コンビニレンタカー」。トヨタ系列のレンタリース愛知が予約窓口となり、顧客の都合のよい店舗で車両を受け渡す仕組みだ。車種は、先日発表したWiLL『サイファ』を3時間1000円で貸し出すほか、『ist』(イスト)、『ヴィッツ』など。トヨタでは他の地域への展開も検討中で、顧客の利便性を高め、レンタカー需要を掘り起こすのが狙いという。
欧米に比べ「マイカー」中心の日本では、個人によるレンタカーの利用率は極めて低い。新リース方式の導入や今回のコンビニ利用など需要喚起のアイデアは悪くない。加速する若者のクルマ離れにどれほど歯止めをかけられるのかにも注目したい。
URL:http://response.jp/issue/2002/1023/article20357_1.html
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