過去記事所感 お気に入り編
今日は、管理人本人のお気に入り過去記事の所感です。
第1位は、「天使のコミュニケーション(コミュニケーションとは何か)」です。これが現時点での一番のお気に入りです。数あるシリーズエントリーの中でも、最も深い思索に入った記事です。シリーズエントリーの記事は、自分で書きながら、なるほどそういうことなのか、と自分で勉強になるものがよくあるのですが、このエントリーは特にその感が強いものです。記事のテーマは、離れの「考えること伝えること」のコメントでさくよ様から、なぜコミュニケーションは必要なのかというテーマをいただいたのが思索の切っ掛けとなっています。おかげで実に勉強になる思索ができたと思っています。この場をお借りしてさくよ様に御礼申し上げます。
第2位は、「正義とは何か」です。これは、昨日のエントリー(離れ編)で10位にランクインしてそちらに所感を述べていますので、割愛させていただきます。
第3位は、「商品価値について」です。これは、シリーズエントリーでは珍しく、当初の章立てや論理構造の構成どおりに書きあげることのできたものです。シリーズエントリーは書き進めるうちに、たいてい話が脱線してしまい、そちらが面白いので、流れに任せて書いてしまうのですが、一応書きはじめる前に簡単な章立てと大まかな論理の流れを決めてから書いています。この「商品価値について」は、当初の予定通りにほぼ書きあげることのできた珍しいケースです。その分論理の流れが明瞭で、纏まっているのではないかと思っています。内容もまずまずで、これも自分で書いて自分で勉強したエントリーです。
第4位は、「格差について考える」です。これも、昨日のエントリー(離れ編)で5位にランクインしてそちらに所感を述べていますので、割愛させていただきます。
第5位は、「考えること伝えること」です。これは、書いているうちにどんどん脱線していって記事がどんどん膨らんでいった典型的なケースです。6章の[会話におけるキャラ設定]から8章の[ソムリエの表現能力]あたり迄は脱線したエントリーですが、これがまた面白い展開になっているのではないかと自分では思っています。書いていてこういった脱線とそれによる意外な展開(自分でもそう思うのですが)が気に入っています。
第6位は、「縁起のレイヤーが結ぶ世界」です。これは書いていて非常に力の入ったエントリーです。縁起のレイヤーという概念を思いついてから、それに派生した内容でいくつか書いていたりするのですが、田中明彦氏の「新しい中世」を読んだのが、これを書く切っ掛けとなりました。読み進めるうちに、氏の理論が、縁起レイヤーと六道輪廻とリンクあるいはダブっているように思えました。
第7位は、「人として生きるということ ~人とロボットの関係についての考察~」です。これは、実は何度も文章を書き直してようやくにして仕上がったものです。最初の文章がとても固くなっていて、なんとか読みやすいようにと、何度も手を入れました。脱稿まで時間がかかったように記憶しています。また、これも脱線があり、ミラーニューロンの話から女形、ドラえもんへと続く流れは脱線の賜物ですが、これが自分でも面白く仕上がったと思っています。最後にアンパンマンの唄で纏めていますが、この記事を書いてようやくアンパンマンの歌詞の奥深さに気づかされました。(テレビでやっているアンパンマンの唄は2番だったというのもこのとき知りました。)
第8位は、「信じる行為と理性の関係について」です。これも内容的にコンパクトに仕上がった記事だと思っているものです。羽生名人の著書を読んだのが切っ掛けに思索を行ったものです。棋士の思考プロセスは理性による論理検証と非常に似通っているな、という感想がその出発点にありました。結論が意外なところに辿りつき、記事の骨格が出来上がってから記事の題名が後についてきたケースです。
第9位は、「運命について考える」です。これは、他のシリーズエントリーとは少し色合いの変わった記事かもしれません。これは、お世話になっているブログ「深森の帝國」の美月様のアセンションについての記事に「アセンションとはある目的があって同時多発的に流布されている神話」というくだりから、ヒントを得て、オカルト系情報が陰謀論として利用されていたとしたらどうなるのだろうか、という着想から書きあげたものです。当初は陰謀論的指摘のみしかネタがなかったのですが、それを中心に思索を続けるうちに運命とは何かに繋がって、仕上がりました。オカルト的陰謀論を中心に前後に思索が伸びて記事に仕上がったという感覚です。これはこれで当初全然想定しなかった結論に辿りつき、これも自分で自分の勉強になった記事です。最終章(8章)「未来は変えられる」の最後の四行のくだりは自分でもお気に入りです。
第10位は、「知性の発揮について」です。これも途中で思索が脱線しまくったもので、どうにか束ねて纏めたものです。章ごとの内容が飛びまくっていて、論理構成的にはあまりよろしくない記事です。それでもこれが気にいっているのはその内容で、虚飾の知の危険性や現代的知的生活の条件、知性のコントロール、知行合一など、自分で参考になる内容が含まれていて、自らの戒めとしている面があるからです。ええ、書いた内容に自分が全然追いついおらず、自分でもなぜこんな記事が書けたのか不思議でなりません。過去書いてきた記事の中で、最も自分のものではない記事だといっていいと思っています。
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