4/18に赤坂で行われた、国際戦略コラム主宰津田慶治氏懇話会に参加してきました。
会場に向かう途中、少し道に迷い、工事現場の年配の守衛さんに道を尋ねる。赤坂オフィスハイツと言っても、知らなかったらしく、住所はドコですかと聞き返される。
赤坂4丁目13番5号と伝えると、こっちですな、と今来た道を指差される。少し戻ると見逃していた道があり、そこを入ると、赤坂オフィスハイツの看板が。なんだすぐ傍まで来てたんじゃないか。
開始までには30分近くある。少しお茶でも飲もうかと会場をとおりすぎてブラブラしていたら、向こうから、見たことある方が会釈を返してくる。近づいてみると、なんと地政学の奥山真司さん。こっちですよね? と、会場を指差しすれ違う。
少し行っても店らしきものが見当たらないので、すごすごと会場へ。受付にいた幹事の園田さんと伴さんに挨拶。園田さんに地下へどうぞ、と声を掛けられ、階下に。
地下のロビーで一旦立ち止まり、ぐるりとフロアを見渡すも、何処でやっているのかさっぱりわからない。仕方ないので、見当をつけてずんずん行ったらビンゴ。
会場の受付は、ジャパンハンドラーズの中田さん。著名人にあっさり会えたりするのが、この会の凄いところ。
今回の講師の津田さんはスーツ姿でびしっと決めている。思わずわっと声を出してしまった。
私は勤め人だから、とは当人の弁。初めてスーツ姿を見たのでびっくりしたんですってば。
壁には、講義資料のトップページがプロジェクターで投影されている。会社で散々使っている身としては、こちらのほうがなんとなく落ち着く。
パワーポイントの資料だとひと目で分かったので、津田さんにこの資料をいただけませんか、と図々しくお願いする。
これはファイルが大きいんだよ。いえUSBがありますから。
差し出したUSBをにこやかに受け取り、御自身のPCからコピーしてくれる。USBメモリを携帯していて良かった。
暫くして、講演が始まる。
内容の概略は、以下
1.自己紹介
・国際戦略の見方
2.米国の全般的な状況
・米国:3つの赤字の推移
・世界の収支バランス
・米国債保有状況
・ドルの行き先は??
・米政府支援機関債保有
・外為取引シェア
3.米国のサブプライム問題
・サブプライムローンとは
・債務担保証券(CDO)とは?
・格付け会社の不透明性
・住宅ブーム反転のインパクト
・サブプライム問題の経緯
・優良CDOでも大幅な値下がり
・証券化商品の市場規模
・損失予測について
・不良資産買取り
・CDS(金融保険)とは
・CDSの市場規模
・公的資金注入について
・大量の資金供給
・大手銀19行の資産査定
・米国は製造業を捨てた
・米国の家計セクターの金融資産
・ヘッジファンドの運用総額
・2月失業率8.1%
・米中自動車販売台数
・GMは08年:3兆円の赤字
・米各州の失業率
・トリプル・スパイラルの構図
・米GDP3.8%減少
・日米欧の政策金利
・世界経済でのドル循環
4.オバマ政権の施策
・米大統領選の結果
・オバマ政権の体制
・米財政収支
・米中経済関係
・中国の米国債の増加が鈍っている。
・財政赤字を、13年までに半減
・FRB、長期国債3000億ドル購入
・中国人民銀総裁、IMFのSDR制度の拡充
・米財政赤字は、ドル暴落
・オバマ政権の経済刺激策
・バイ・アメリカン条項の影響は
・オバマ政権の政策について
・米国の景気底入れへ
・規制強化にかじを切る
・G20サミット
・新興国は2009年も経済成長
・欧米日はL字回復
・全債権=全債務
5.日本の状況
・なぜドル・円高になったのか
・ドル/円の長期トレンド
・日系メーカ台数とシュア
・貿易赤字、過去最大
・倒産件数、6年ぶり高水準
・日本の経済対策
・雇用調整補助金
6.日本の役割
・東洋・西洋の800年交代説
・コンドラチェフの第4波が終わった。
・日本が世界にできること
・平和を確立するためには
・現時点での思想上の問題
・自然と人間の関係
・研究開発費の世界比較
・製造業の拡散
・資源の方に付加価値がある
・日本の都市鉱山蓄積量
・水需要について
・経済成長なしの世界=江戸時代
途中10分の休憩を挟み、2時間ノンストップの講演。演題のとおり、図とグラフをふんだんに使った説明は実に説得力に富み、あっという間に時間が過ぎる。
最初はメモを取っていたが、あまりの早口の説明と次々と繰り出されるページについていけず、メモを諦める。左隣の年配の方はそれでも一生懸命メモを取っていた。凄いなぁ。
津田さんの説明は、凄く面白いし、分かりやすい。少し早いと注文を受け、後半は少しペースを落としたけれど。
講演後の質問も多数飛び出て、なかなか盛況だった。
2次会、3次会の様子は、メルマガにて。

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