覚悟のススメ


日本政府は北朝鮮のミサイル発射をめぐって、国連安保理決議1718(制裁)違反として、更なる拘束決議案採択を目指していたけれど、中露の反対もあって、拘束力のない議長声明になりそうな情勢。

画像


採択をめぐっての各国の反応については、産経新聞記者である阿比留氏のブログで紹介されているけれど、これをみる限りバラバラ。それぞれの国でそれぞれの立場と思惑があるから当たり前といえば当たり前。

経済制裁なんかは、周辺国の協力がなければ十分な効果を発揮することはできないから、各国の協力を得られるよう働きかけるのは当然なのだけれど、基本は自分でなんとかするのが筋。

北朝鮮のミサイルはどうやら二段目の切り離しに失敗したようだけれど、もとより北朝鮮からみれば、ミサイルを発射して「日本を飛び越えて」、「アメリカに届かない程度に」飛んで着水すればOK。人工衛星なんて元から積んでもいなかったと思う。

画像


仮に、万が一、人工衛星であったとしても、他国の上空をロケットが飛び越えるという行為自体がどういう意味を持つかについて、今回のことで日本人にも良く分かったのだろう。俄かに国防に対する意識が高まっている。

世論調査でも、核武装容認が20%に迫り、自民党の坂本氏の「日本も『核を保有する』と言ってもいいのでは」発言にもさしたる非難も起こっていない。むしろネットでは「核武装するべき」と「検討の価値がある」が合わせて90%をこえ、圧倒的支持を集めてる。

北朝鮮など相手にする必要などないという意見もあるのだけれど、現状をみる限り、事実上日本と北朝鮮は半ば喧嘩状態、準戦争状態にあると認識するのが適当ではないかと思う。

タイマンの喧嘩なんかで、相手がロケット花火を撃ってやるといって、頭の上に向けてロケット花火を撃ったとする。撃たれた方は、そのロケット花火が頭の上でいきなり爆発して、目潰しとか、劇薬なんかが降ってきたら堪らないからファイティングポーズなり、避けるなり防御の構えを取るのが普通。ただぼーっと突っ立っているバカはいない。今回のミサイル防衛措置はそういうのに似ている。

画像


経済制裁の強化やら、安保理決議とか議長声明とかいろいろやっているけれど、一番肝心なもの、最後の最後にモノを言うのは自身の「覚悟」。

日本人がその覚悟を示せば、おそらく周辺国は一気に態度を変えてくる。勝ち馬に乗ろうとするのはいつの世も同じ。自分の手は汚したくないけれど、勝利のおこぼれにはあずかりたい。そんなもの。

今回の迎撃命令をめぐる、イージス艦の展開とPAC3の市街地への配備。各国は日本が目覚めたのかと驚愕したのではないか。伏竜がついにその眼(まなこ)を開いのだ、と。

たとえ、鍔をコヨリで縛って鯉口が切れないようになっていたとしても、国を守るという意思があるとないのとでは全然違う。そんな覚悟が今求められているように思えてならない。

画像



画像議長声明もやむなし=北ミサイル、安保理結束を優先-河村官房長官

 河村建夫官房長官は8日午後の記者会見で、北朝鮮のミサイル発射を受けた国連安全保障理事会での協議について、「議長声明であれ何であれ、(ミサイル計画関連の活動停止を求めた)決議1718が生かされるならば、日本としても国際的に一致した形で出せるものを求めていく」と述べ、合意できるなら拘束力のない議長声明でもやむを得ないとの立場を明らかにした。
 安保理で日本は、米国と連携して加盟国を拘束する新たな決議案の採択を求めているが、中国は安保理の決定で最も弱い「報道機関向け声明」とするよう主張。ロシアも決議に難色を示すなど、日米と中ロの溝が深まっている。安保理が北朝鮮に早急にメッセージを出す必要から、日本としても譲歩せざるを得ないと判断した。 
 河村長官は会見で「(新決議が必要との)旗は降ろしていない」としつつも、「安保理が一致した方向にまとまり、メッセージを出すことが大事だ」と述べ、合意を優先する方針を示した。(了)
(2009/04/08-17:40)

URL:http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2009040800699



画像安保理措置に「強い手段とる」 北朝鮮の国連次席大使2009年4月8日11時0分

 【ニューヨーク=松下佳世】北朝鮮のミサイル発射問題で国連安全保障理事会が対応を協議していることについて、北朝鮮の朴徳勲国連次席大使は7日、「安保理がどのような措置を取ったとしても主権の侵害にあたり、次の選択肢は我々にある」と語り、「強い手段を取るだろう」と話した。国連本部で2回にわたって記者団に語った。

 朴次席大使は発射したのはあくまで「人工衛星だ」と主張。日米などが、今回の発射を過去の安保理決議違反だと主張していることに対し、「決議違反には当たらない。事前に通告もした」と正当性を訴えた。

URL:http://www.asahi.com/international/update/0408/TKY200904080086.html



画像北朝鮮ミサイル 安保理、決議違反10カ国「理解」2009年04月07日16時33分 / 提供:毎日新聞

 【ニューヨーク小倉孝保】北朝鮮の弾道ミサイル発射で、国連安全保障理事会の理事国15カ国のうち日米が主張する「決議違反」との主張に理解を示している国が10カ国になっていることが6日、わかった。新決議採択に必要な9カ国の支持は得られた形で、日米は中露に拒否権を行使させないための対策に集中する。

 日米は北朝鮮の弾道ミサイル発射は安保理決議1718(制裁)違反との考え。5日の緊急会合で各国が意見表明したが、外交筋によると、日米の考えを支持しなかったのは、常任理事国では中露2カ国、非常任理事国ではリビア、ベトナム、ウガンダの3カ国だったという。米英仏の常任理事国3カ国は明確に決議違反と主張。トルコやオーストリアなど残りの非常任理事国も、「決議違反」との主張に理解を示したという。

 日米英仏4カ国は、北朝鮮の行動を非難する新決議採択を目指している。決議採択の条件は、(1)理事国9カ国以上の支持(2)常任理事国が拒否権を行使しない――の2点。日米両国は5日の会合の結果、「9カ国以上の支持獲得」というハードルは越えられると判断。中露が拒否権を行使しない場合、新決議が採択できると判断し、安保理常任理事国5カ国と日本の会合を中心に交渉を進めている。

 しかし、これまでの交渉で中露は、決議という形式を支持していないほか、議長声明であっても北朝鮮に対し厳しい文言を入れることには反対しているといい、文言をめぐる駆け引きも続きそうだ。

 また、国連安保理常任理事国5カ国と日本の会合が6日午後4時(日本時間7日午前5時)過ぎから、国連本部で行われたが、中露が引き続き慎重な姿勢を崩さず7日も協議を継続することになった。

 この日の協議は約1時間、行われ、主に北朝鮮への対応について▽決議や議長声明といった形式▽どんな中身にするかといった内容――の2点について話し合った。

 高須幸雄国連大使は「北朝鮮の行為は許し難いもので、安保理として早急に明確なメッセージを出すべきだとの認識は共有できた」と述べ、一定の歩み寄りがあったとの認識を示した。

 【ことば】安保理

 5常任理事国と10非常任理事国(任期2年)の計15理事国で構成する。議長国は輪番制で現在はメキシコ。かつて米国から敵視され国際社会から孤立したリビアは昨年、30年ぶりに非常任理事国入りした。国連憲章第27条は「安保理の決定は常任理事国の同意投票を含む9理事国の賛成投票によって行われる」と決議成立の条件を規定している。

URL:http://news.livedoor.com/article/detail/4098746/



画像「日本も核武装をすべきだ」 ネットでは自民・坂本発言を「評価」2009/4/8


北朝鮮の「ミサイル」発射問題に端を発し、「核武装」論議が盛り上がっている。自民党内でも「核」への議論が活発化しており、「核武装」、「国連脱退」との発言まで飛び出した。テレビ局の調査では「核武装」について反対意見が圧倒的だが、ネット上ではむしろ賛成の声が多く見られる。

▼「日本も『核を保有する』と言ってもいいのでは」
自民党の坂本剛二組織本部長は2009年4月7日、党の役員連絡会で「向こう(北朝鮮)は核を保有している。日本も『核を保有する』と言ってもいいのではないか」とし、国連脱退にも言及したという。同氏は8日、この発言を「核武装も国連脱退もできないことは分かっているが、北朝鮮に強く臨むため、例え話をした」と釈明している。

これに対して、7日、同党の河村建夫官房長官は記者会見で、「核保有の選択肢はあり得ない」とし、山崎拓衆院議員も、7日に講演で「誠に憂慮すべきだ。極端に言えば人類を破滅に導く議論だ」と厳しく批判。北朝鮮に対しても「6か国協議の再開に向けて対話の努力をしたほうがいい」と語った。

ただ、自民党内では、国防についての議論が活発に行われている。中川昭一前財相は09年4月5日、記者団に対し、北朝鮮の動きに対抗するため「核に関する議論もあっていい」と述べている。また、翌6日に行われた同党外交、国防両部会の合同会議では、山本一太参院議員が「対北朝鮮に対しては、自衛権の範囲内での敵基地攻撃を本気で議論することが抑止力につながる」と主張するなど、自衛隊の「敵基地攻撃能力」保有についての意見が相次いだという。

▼「公に発言をする政治家が出てきたことは大いなる進歩」
こうした日本の核武装論議について、フジテレビの報道番組「新報道2001」は、

「他国からの軍事的脅威に備え、日本も核武装をするべきだとの意見があります。あなたはこれに賛成ですか?」
とする電話調査を、首都圏の成人男女500人に対し行った。回答は、賛成が19.4%、反対が72.8%と、テレビ局の調査では圧倒的多数が反対だった。

ただ、ネット上の議論の様相は少し異なっている。巨大掲示板「2ちゃんねる」では、確かに「国連脱退も核武装もありえない」「いつか来た道だな」と、反対の声もあるが、

「核をチラつかせるのも外交には有効だと思う」
「公に(核武装の)発言をする政治家が出てきたことが大いなる進歩だと思う」
と発言を評価する声や、

「核武装賛成。話し合いをするにも、背後に武力は必要」
「このタイミングでの核保有は選択肢に入ると思う」
と、核武装に賛成する意見が多く見られる。北朝鮮との対話路線を強調した山崎拓衆院議員への批判も強い。

「世論調査.net」で09年3月22日まで行われていた「日本も核武装をするべきか」と問う調査(回答総数454・複数回答可)によると、「するべき」との回答が66.1%、「検討する価値はある」が47.4%と、テレビでの世論調査とは違った結果となっている。一方で「核武装するべきではない。検討にも値しない」という回答は9.9%にとどまっている。

URL:http://www.j-cast.com/2009/04/08039112.html

この記事へのコメント

  • SEN

    日本が覚悟を決めて核武装する場合には
    核ミサイル搭載潜水艦(通常動力)が良いです。
    日本核武装の場合、最も不利益をこうむるのは中華人民共和国
    アジアの核保有国としての立場と求心力が弱まります。
    2015年08月10日 16:51
  • 丸まる子

    こんにちは、前回の世論調査分析エントリーありがとうございます
    >あと10年もすれば、世論はネットが主体となって~
    10年…長いです 日本はそこまで持つでしょうか?
    日本は、髪の毛を逆立てて怒る、ということがもうできないのでしょうか?
    「大人気ない」「相手にするに値しない」だとかのキレイ事言い訳にはウンザリです。去勢されてしまったものは、「怒」という感情があること自体を知らない…悲観論ばかりでスミマセン。

    麻生政権の今回の対応は、まだまだ足りませんけど、それでも「覚醒」への小さな、でも大きな一歩として応援しています。本当の敵は北朝鮮の背後の、世界各国に反日をばら撒いている中共。日本の対応をじ~っと見ている中共の視線を痛いほど感じます。

    http://maruko460.blog116.fc2.com/blog-entry-276.html#comment-top
    http://maruko460.blog116.fc2.com/blog-entry-233.html
    2015年08月10日 16:51
  • 日比野

    こんばんは お返事が遅くなり申し訳ありません。

    >丸まる子様
    この次のエントリー(4/11付)で触れてみましたが、高齢者の資産が若年層に移管することで権限委譲が起こるかも、と思っています。そうなれば10年もいらないかもしれません。日本人は髪の毛を逆立てて怒っていても、派手な暴動なんかは起こしません。静かに購買行動や生活スタイルを変化させることによって、拒絶をします。そう思っていますし、その胎動は既に起こっていると思いますよ。

    >SEN様
    今は、潜水艦の時代ですから、仰るとおり核ミサイル搭載潜水艦が良いと思います。同時に制海権確保のための空母も考えておくべきかもしれません。そういえば「沈黙の艦隊」という漫画がありましたね。ふと思い出しました。

    >Antithesis様
    こちらこそ、はじめまして。余地を残すこと自体、対話の用意があるというメッセージかもしれませんね。国連安保理は共同声明という形で落ち着きましたが、北朝鮮とは行き着くところまでいくしかないのかもしれません。
    2015年08月10日 16:51
  • Antithesis

    初めて書き込みします。
    いっそ余地を残さず制裁を強化した方がよかったかも。
    余地を残すことによって北朝鮮が六者会談から抜けようとした場合の威嚇に使うつもりなのでしょうが、マスコミのいうように意味がないのなら仕方がない。
    それなら余地を残さず制裁をすることで中朝に圧力を加えることができたかもしれない。
    つまり…次に何かしでかしたら、軍事面の強化しかないと。
    2015年08月10日 16:51

この記事へのトラックバック