鳩山党首誕生(民主党新体制について 前編)


民主党の新体制について。全2回シリーズでエントリーする。

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小沢氏が民主党党首を辞任を受けて行なわれた民主党代表選挙にて、議員票124票を集めた鳩山氏の民主党新党首が決まった。

以前、小沢氏辞任後の時期党首は、マスコミの動きから岡田氏ではないかと予想していたのだけれど、その予想は外してしまった。マスコミと民主党内の思惑が一致しているという前提で考えたのが間違いだったようだ。

ただ、党首選に望んでマスコミはここぞとばかり岡田氏を押していたことは事実だったし、岡山県連などの電話調査では岡田氏を押す声が多かった。

今回の党首選は議員投票のみの選出で、党員サポーターは投票権がなかったから、民意を反映したとは必ずしもいえず、それに対する非難の声もある。

諸々の事情を鑑みた上、このような方法が最善であるという判断なのだろうけれど、少なくとも、先の自民党の総裁選のように党員に対して直接政策を訴える機会を逸したのだけは確か。

それが是か非かはこれから答えが出てくる。

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新執行部体制として、小沢氏を新代表代行に、岡田氏を新幹事長に据えた。勿論、次期衆院選対策を第一に考えた布陣なのだろうけれど、鳩山新党首の代表選公約がいまひとつ曖昧模糊としている。

経済対策なんかでは、月額2万6千円の「子ども手当」を支給とか、高校教育や高速道路の無料化など言って、威勢はいいのだけれど、そんな財源は何処から持ってくるのかという疑念が湧く。

早くも財界からは、政策が不透明だとして鳩山党首に、目指すべき国家像やその実現方策、および財源などの裏づけを早急に取りまとめて欲しいと注文をつけている。

これらは、これまで麻生総理が追加経済対策や未来開拓戦略として提示している事柄だから、それと同様もしくはそれ以上のものを提示しない限り、財界を納得させることはできない。

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だけど、麻生総理の打ち出している、追加経済対策や未来開拓戦略は、有識者会議などで広く意見を募って取り纏めたもの。既に財界の意見がふんだんに盛り込まれているし、財界もその経済対策を高く評価している。

だから、麻生総理が「財界や有識者の意見を織り込んだ」追加経済対策や未来開拓戦略を打ち出した時点で、既に日本の経済的急所は押さえられている。財界を納得させるということは、ここを切り崩していくことに等しい。

だからこそ財界は鳩山新党首に注文を出している。最低限でも与党の経済対策並み、いや政権奪取を望むのであれば、それ以上のものを提示せよ、と。

民主党が与党以上の対策が出せるかどうか分からない。仮に出せたとしても、それは財界の意向の丸呑みになってしまう可能性が高い。

民主党が、そこまでのことをする気があるのかどうかは分からないけれど、財界が納得しなければ、当然財界からの支援は受けられなくなる。その時は、選挙で財界以外の存在、即ち労連などの支援組織や無党派層に受けが良い公約を出して票を集めなくてはならなくなる。

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画像民主党代表選:新代表に鳩山氏 県連電話予備調査、岡田氏が鳩山氏を上回る /岡山

 ◇「新代表、頼りがいある」
 鳩山由紀夫新代表を選出した民主党代表選で、県連は16日、電話予備調査結果を発表した。国会議員名を挙げた回答972件中、岡田克也氏が610票(62・8%)で、鳩山新代表の251票(25・8%)を上回った。結果を受け県連所属国会議員3人のうち、津村啓介、柚木道義両衆院議員が岡田氏に、姫井由美子参院議員が鳩山氏に投票した。

 岡田氏が鳩山新代表の倍以上の票を得たことについて県連は、「『どちらもふさわしいが、あえて言えば』という声が多く、党員・サポーターの意識と(代表選の結果に)大きな開きがあるとは思えない」と分析。選挙の顔としての鳩山新代表について、高井崇志・県連副代表は「親しみやすく経験豊富。岡山に何度も足を運んでいただいており、頼りがいがある」と期待した。

 調査は14、15両日、県内の党員・サポーター約4000人のうち電話番号が分かる2516人を対象に実施。1556人から972件の回答があった。代表選の投票方法は、予備調査結果に応じて3票を比例配分することを15日に決めたという。他の議員では菅直人氏(46票)、江田五月氏(14票)、小沢一郎氏(13票)--など全部で13人の名前が挙がった。【石川勝義】

 ◇県内政党が談話
 鳩山氏の代表選出を受け、県内の主な政党が談話を発表した。(敬称略)

 ◆天野学・自民党県連幹事長

 多数派工作に終始し、政策論争がほとんどなかった。親小沢と反小沢の構図による代表選で、小沢体制の中枢だった鳩山新代表は看板の掛け替えにすぎない。

 ◆景山貢明・公明党県本部代表

 民主党はそもそも小沢前代表の違法献金事件のうやむやな説明を認めて続投を容認していた。党執行部の責任は重く、代表選はその点を全くはぐらかしていた。

 ◆石井ひとみ・共産党県委員長

 鳩山、岡田両氏とも西松建設違法献金疑惑に正面からふれず、民主党の自浄能力が問われている。また、自民党政治をどう変えるのか具体的に示していない。

 ◆藤田圭右・社民党県連代表

 鳩山氏代表就任をお祝いする。早期解散・総選挙勝利のため野党第一党の責務は重大。暮らしと平和を壊してきた自公政権を退陣させるため、社民党も全力で戦う。【井上元宏】

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 ◇民主党県連電話調査
鳩山由紀夫 251

岡田克也  610


URL:http://mainichi.jp/area/okayama/news/20090517ddlk33010297000c.html



画像鳩山由紀夫氏の民主党代表選出は遅すぎた――アメリカ通信社が発信 2009/05/17 05:27

民主党の新代表に鳩山由紀夫氏が選出されました。

この人事は外国ではどう受け取られ、分析されるのか。

その手がかりの一つとなるアメリカのダウジョーンズ通信の記事の一部を紹介します。

「日本の野党の民主党は、前任代表のスキャンダルで引き起こされた逆風を跳ね返し、次の総選挙でほぼ半世紀にわたる現与党の権力の独占に近い形の支配に終止符を打とうとする努力の一環として5月16日、新しい党代表に鳩山由紀夫氏を選んだ」

「しかし政治分析者たちは、鳩山氏にとって次の総選挙で民主党が与党の自民党に対し明確な勝利を得るには、まずその登場の時機が遅すぎ、平板にすぎる、と述べている」
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以上の簡単な記述です。

かなり長い記事の冒頭部分です。

東京発のこのニュース報道はもちろん全世界に流れるわけですが、鳩山新代表に対するこの評価も、単に「政治分析者たち」の言明というだけで、明確な根拠はありません。

しかしそれにしても当初のアメリカ側の見解として、この分析が国際的に報じられたわけです。

要するに鳩山氏では野党の最高リーダーとしては新味に欠け、迫力に欠ける、という見方だといえましょうか。

URL:http://komoriy.iza.ne.jp/blog/entry/1039968



画像鳩山新代表 中国、衆院選後の政局を注視 配信元:2009/05/16 19:38更新

 民主党代表選で鳩山由紀夫幹事長が16日、新代表に選出されたことを受け、中国政府は、次期衆院選を焦点に日本の政局がどう動くか注視していく構えだ。

 ただ、鳩山氏はチベット仏教最高指導者のダライ・ラマ14世を支持し、14世来日時に数回、会談していることから、中国側には警戒感もある。鳩山氏との信頼関係をどう築くかも課題となるとみられる。

 新華社電は「鳩山氏選出」を至急電で速報。野党第1党党首への関心の高さは「次の衆院選後に首相になるかもしれない」(対日研究者)という日本側の政局を強く意識したものだ。中国側の外交筋は衆院選が鳩山氏と麻生太郎首相の対決の構図になるとみて「あとは結果がどうなるかだ」と注目する。(共同)

URL:http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/254552/



画像鳩山氏選出を速報=韓国メディア

 【ソウル16日時事】韓国の聯合ニュースは16日、鳩山由紀夫氏の民主党代表選出を速報し、「小沢一郎前代表体制で菅直人代表代行と共に『トロイカ』で執行部を導いてきた安定感により幅広い支持を確保した」と伝えた。また、鳩山氏について「日本の政界有数の名門の生まれで学者出身」「韓国に対して非常に友好的な考えを持っている」などと紹介した。 (2009/05/16-17:16)

URL:http://www.jiji.com/jc/zc?k=200905/2009051600315&rel=j&g=pol




画像二重権力残る懸念 民主新執行部 2009年5月18日 07時05分

 民主党の鳩山由紀夫代表が決めた党役員人事では、挙党一致と次期衆院選対策が最優先された。その柱となったのが小沢一郎・新代表代行に選挙対策の「実務」を委ね、世論の人気で鳩山氏をしのぐ岡田克也新幹事長を「選挙の顔」に据える役割分担だ。小沢氏がどこまで選挙対策の実権を握るかによっては「二重権力構造」との批判が高まる恐れもある。

 鳩山氏は十七日、小沢氏を選挙担当の代表代行に起用したことについて「私がすべてをグリップするが、選挙に関しては基本的に小沢氏にお願いする」と記者団に強調した。

 小沢氏に期待するのは、与野党逆転を実現した二〇〇七年の参院選など選挙対策の手腕。執行部に取り込むことで「コントロールする」(鳩山氏)狙いもある。

 一方、代表選を戦った岡田氏には、若手などの支持を集める要因となった「選挙の顔」としての役割を期待。小沢氏秘書が起訴された西松建設の献金事件による打撃から党を立て直すため、岡田氏のクリーンなイメージを活用したい考えだ。

 人事で鳩山氏が特に気をつかったのは、小沢氏の処遇だ。代表時代、根回しや説明を十分にしなかった小沢氏への不満はいまだ党内に強い。小沢氏と距離を置く議員を中心に、同氏が選挙対策を仕切れば「権限とカネを握るのではないか」との警戒感もある。

 しかし、岡田幹事長の起用によって、小沢氏に批判的な勢力も「小沢氏にカネを握らせないということだろう」(中堅)と、今のところ矛は収めている。対する小沢氏支持の議員も「これまで通り(小沢氏は)選挙対策で自由に動ける」と今回の人事を評価する。

 双方が都合よく解釈できる人事となったことで丸く収まったともいえ、新体制が本格的に始動すると、軋轢(あつれき)が生じない保証はない。 (西川裕二)

(東京新聞)

URL:http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009051890070518.html



画像財界「政策不透明」 鳩山代表に注文 2009/5/18

 16日の民主党代表選で鳩山由紀夫新代表が選出された。経済界や市場には政策の具体的全体像が明確にならなかったことへの注文や不満が相次いでいる。

 日本経団連の御手洗冨士夫会長は「代表選の期間が限られていたため、国民の前で政策論議が十分に行われなかったとの印象はぬぐい去れない」との談話を発表。「目指すべき国の姿とその実現方策を早急に取りまとめてほしい」と政権獲得後の基本政策や財源などの裏付けを衆院選前に提示すべきだとした。

 経済同友会の桜井正光代表幹事も「政策論争が深まらなかったことは、残念でならない」とコメント。早急にマニフェスト(政権公約)の作成に着手して具体的な政策を明確にし、「政権担当能力を国民に示してもらいたい」と注文を付けた。

 新代表の経済政策について、野村証券金融経済研究所の木内登英経済調査部長は「『子ども手当』の拡充など、ばらまき色が強くなる」と分析。個人向けの「ばらまき」で財政赤字の悪化懸念が強まるため、「株、債券ともに金融市場にマイナス」とみている。

 一方、鳩山新代表は17日、代表選を戦った岡田克也氏を幹事長に、小沢一郎前代表を選挙担当の代表代行にするなどの役員人事を決めた。岡田氏の起用について、鳩山新代表は「挙党一致態勢をつくることが大事だ」と強調。小沢前代表についても「衆院補選や参院選で連戦連勝し、党を強い態勢に導いた」と説明した。

URL:http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200905180059a.nwc



画像自民と連立「あり得ない」…鳩山代表、テレビ番組で否定

 民主党の鳩山代表は17日のNHK番組で、次期衆院選後に自民党と連立政権を組む可能性について、「自民党の一部が飛び出す決意を固めない限り、あり得ない。大連立は民主主義の破壊だ」と否定した。

(2009年5月17日18時50分 読売新聞)

URL:http://www.yomiuri.co.jp/feature/20090511-674295/news/20090517-OYT1T00504.htm

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