一連の鳩山元総務相辞任劇が麻生総理の深謀遠慮だったとしたら、この辞任劇が起こす影響は大きい。それは、国民に対して政治家の色分けを行なうという効果があるという点。
少なくとも、郵政問題で、鳩山元総務相を支持する支持しない、又は西川社長の続投を支持するかしないかによって、どの代議士がどういう立ち位置にいるのかが明確になってしまう。
小泉元総理が郵政解散を行なって、反対派には刺客を放って、徹底的に色分けしていったことと良く似た構図が再現している。
鳩山元総務相は次回の衆院選に向けての新党立ち上げを否定しているけれど、本当に新党を立ち上げるかどうかは、鳩山元総務相とそれに同調した、鳩山五人衆や鳩山元総務相を支持する代議士の人気具合およびその持続によるのではないかと思う。
小選挙区制になっている今、新党を立ち上げるのはものすごくリスクが高い。小政党からはなかなか当選できないから、慎重に見極めてからでないと、なかなか踏み出せない。
鳩山五人衆とは、田村憲久、河井克行、吉川貴盛、戸井田徹、馬渡龍治の各代議士で、鳩山元総務相の側近中の側近と呼ばれている。
戸井田徹氏は、鳩山元総務相の辞任につづいて、厚生労働政務官を辞しているし、また鳩山五人衆以外でも鳩山元総務相に近いと見られている古川禎久環境政務官が、鳩山邦夫元総務相辞任に対して「今回の鳩山政変で我が党は決定的に国民の信を失った。大政奉還を決断して保守政党の原点に戻るべきだ。」と、総理を非難している。
オフィスマツナガブログによれば、鳩山五人衆は選挙区事情が厳しく、どうやら次回衆院選で当選できる見込みが低いらしい。そんな中での、この鳩山辞任劇と鳩山五人衆及び一部議員の同調。なにかあると見るのは穿ちすぎだろうか。
もしかしたら、殊更に西川社長辞任を主張し、麻生総理の姿勢をも批難することで、自らの人気を高め、次回選挙での当選を図っているのではないか。そして、麻生総理はそれを承知の上で批難させているとしたら・・・
18日になって、佐藤勉総務相が西川善文社長に会長への就任を打診していた(注1)ことが分かったけれど、これはいけない。総理が民間への政府の介入は最小限にすべきだと言っている手前、たとえ辞めさせるという目的が達成されたとしても筋が悪い。このことは将来に禍根を残す可能性が高い。
【6/20追記】 注1)コメントにて、佐藤総務相は、19日の閣議後の記者会見で「西川会長」打診を否定しているとご指摘がありましたことを追記いたします。
もしかしたらそれさえも計算した上での覚悟の行動なのかもしれない。というのもこれで益々、鳩山元総務省とそれに続いた議員の株は上がって、郵政民営化に対して、各議員に明確な踏み絵を迫ることになるから。
これは、一挙に政界再編、それも相当大規模な政界再編に繋がる可能性すら潜んでいる。それにしても・・・
妄想はつきないけれど、今後の出方が注目される。


職員に見送られる鳩山邦夫前総務相。会見で「今、新党をつくるとかは頭にまったくないが、未来永劫ないかと言われれば、あるべき姿が別にあると考えれば、そうした行動はとらせていただきたい」と述べた(15日) 【時事通信社】
URL:http://www.afpbb.com/article/politics/2611581/4268905

厚生労働政務官の辞表を提出した自民党の戸井田徹衆院議員は13日、兵庫県姫路市の街頭演説で「鳩山邦夫総務相が説明しても(麻生太郎首相の)同意は得られなかった。(鳩山氏の事実上更迭という)決着にどうしても同意することができなかった」と述べ、辞表の提出に理解を求めた。
また、戸井田氏は記者団に対し、鳩山氏が離党しないと表明していることに関連し「最初からそういう話だったのではないか」と述べ、自身も離党はしないとの考えを明らかにした。
URL:http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090613/stt0906132003016-n1.htm

古川禎久環境政務官は16日の自民党代議士会で、麻生太郎首相による鳩山邦夫氏の総務相更迭について「今回の鳩山政変で我が党は決定的に国民の信を失った」と批判した。「大政奉還を決断して保守政党の原点に戻るべきだ。それが一日も早く本当の意味で再生し、復興するための道だ」とも述べ、野党に政権を奪われることも覚悟すべきだとの認識を示した。
代議士会は首相も出席していた。古川氏は鳩山氏に近い議員の一人。大政奉還という表現で首相に辞任を促したとの見方もある。首相は記者団に「何の大政をどう奉還するのか分からなかったが、若い方々には緊張感があるのだなと受け止めた」と述べるにとどめた。(21:59)
URL:http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20090616AT3S1601I16062009.html

鳩山邦夫総務相 「未熟な政治判断」 2009年06月12日
という記事をいれたところ、鳩山邦夫側近議員から「わかってください」と連絡がありました。
その趣旨は、
「西川問題に関して、根回しもなにもしていないと、書かれていますが、それは誤解です。麻生総理でさえ、当初は、西川交代論だった。それをうけて後任の新社長候補に密かに打診していたことは、松永さんもご存じでしょう。
生田正治・元郵政公社総裁からは、内諾さえとっていた。
しかし、郵政公社の元総裁が社長に就任すれば、郵政民営化の後退になると、小泉・竹中ラインに潰された。さらに他に候補のあがっていた民間出身の経営者にもつぶしがはいった。結局、総理の意向は実らなかった。
この問題に関しては、麻生総理と、鳩山総務相は一体になってやっていた。
だから、今度の鳩山総務相の辞任は、麻生総理への反旗ではない。
その辺をわかってください」
という内容。
もっと、具体的に踏み込んだ内容もあったけれど、それは省略。
「わかっているけど・・・・」とは当方のボスです。
「ただ、オレがわかったって、しょうがない。政治は結果責任だから」(当方ボス談)
さて、ここで注目は、鳩山五人衆だ。
「どうでも、いいから次の選挙で勝ち上がってこい!」(当方ボスがエール)
ということです。
鳩山五人衆とは、
田村憲久
河井克行
吉川貴盛
戸井田徹
馬渡龍治
それぞれ当方のニュース検索サイトに登録したのでみていただきたい。
鳩山新党となるか、津島派が鳩山邦夫でまとまるか、それは、「7月12日の東京都都議会選挙の結果しだい」(辻野記者談)ということだから、当方で読者限定で公開した、自民党執行部限定 解散・総選挙までの政治日程(有料サイト)の記事でもみていただきたい。
そこで、鳩山五人衆の選挙区事情。
この選挙区事情の事前調査の基本は、当方で公開した「衆議院選挙完全当落予想データ」 オフイス・マツナガ版 2008年12月18日 と民主党が同時期に調査した調査データ(これは未公開)にある。
さらに、今年の5月になって、上記の予想データで、激戦区と指定された100選挙区に関して、自民党、民主党ともに再調査をおこなっている。(これも未公開)。この調査データは、ともに生データだから、自民党が調査したもの、民主党が調査したもの、ともに同じような結果がででいるから、おもしろい。
そこで、事前調査の基本というか、底本ともいうべき、 自民党調査 選挙予測データ・禁断の生データ限定公開 2008年12月18日をベースにしてみてみる。
鳩山五人衆の選挙区事情
田村憲久 三重4区
田村憲久 43 現 自民 42.94 42.94
森本哲生 58 現 民主 37.06 37.06
河井克行 広島3区・比例中国(コスタリカ方式)
注意:河井はコスタリカ方式で今回は比例中国。選挙区は増原義剛が出馬。そこで、増原義剛のデータ。
増原義剛 63 現 自民 41.01 41.01
橋本博明 38 新 民主 32.08 32.08
吉川貴盛 北海道2区 前回は選挙区で落選。比例で復活。
吉川貴盛 57 現 自民 30.12 30.12
三井辨雄 65 現 民主 40.95 40.95
戸井田徹 兵庫11区
戸井田徹 56 現 自民 32.7 32.7
松本剛明 49 現 民主 43.84 43.84
馬渡龍治 愛知県第3区
馬渡龍治 51 現 自民 28 28
近藤昭一 50 現 民主 42.6 42.6
追加サービスで、
鳩山邦夫 福岡6区
鳩山邦夫 59 現 自民 38.42 32.36
古賀一成 61 現 民主 37.15 39.1
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
《後略》
URL:http://blog.officematsunaga.com/2009/06/13/eathoiaaeauethi/

▼鳩山総務相更迭が裏目に出た麻生首相の支持率
麻生首相の支持率低落が止まらない。日本経済新聞社とテレビ東京が13、14両日に実施した世論調査では、支持率25%で前回5月調査よりも5ポイント下がった。調査によっては20%割れのところも出ている。
一時は持ち直していた支持率が再び低落傾向に転じたのは、日本郵政の西川善文社長の進退問題をめぐって鳩山邦夫前総務相を事実上「更迭」したことが大きな要素となった。日経調査では更迭判断に対して、「適切ではなかった」が56%で「適切だった」24%の倍以上となっている。
麻生首相も一時は西川社長の更迭を考えたようだが、「改革の後退」批判が出ることを恐れ、西川氏擁護にまわった。国民が「郵政」に対してこれほどの不快感を持っていることに鈍感だったとしかいいようがない。
「かんぽの宿」の一括売却問題や簡易生命保険の保険金不払いに対して、国民は麻生首相の判断を超えるほどの強烈な疑惑の念を抱いているということだ。
▼障害者団体証明書偽造に絡んであがる民主党議員の名
「郵政」問題には、もうひとつの側面がある。障害者団体向け郵便料金割引制度の悪用事件である。問題の障害者団体「白山会」(旧「凛の会」)関係者や広告代理店、大手家電量販店などの10人ほどが逮捕されているが、ついに厚生労働省の現職局長まで逮捕された。
大阪地検特捜部に逮捕された村木厚子雇用均等・児童家庭局長は旧労働省のキャリア官僚で、次官候補とも目される実力派であった。5年前の課長時代に割引制度を悪用するために必要な証明書の偽造にかかわった疑いという。
この証明書偽造にからんで、民主党議員2人の名前があがっている。1人は小沢一郎前代表直系の大物だ。この障害者団体の証明書をつくるよう、当時の村木課長に働きかけ、「政治案件」としてスピード処理されたといわれる。障害者自立支援法の成立のため、民主党の支援が必要だったなどという裏事情も喧伝されている。
厚生労働省のある幹部は「局長逮捕という事態にまで至った以上、証明書を出さなくてはならなかった政治的圧力を無視するのは許せない」と息巻く。
この割引制度悪用により、支払いを免れた郵便料金は立件されただけで20億円、全体では100億円に達するというから、これは半端な事件ではない。日本郵政は関係企業などに返還を求めていくことになるのだろうが、不正を知りながらこれだけの巨額な「収入もれ」を招いたというのであれば、重大な背任行為ともいえる。
捜査の過程でこの民主党議員の存在がもっと明確になれば、今度は一転して民主党への非難が集中することになる。一連の「郵政」問題は麻生首相の足を引っ張ったが、今後の進展によっては民主党直撃の可能性もあるのだ。
つまり、麻生政権、鳩山民主党の双方にとって厄介な問題になりつつある。その構図を見据えていかないと、今後の展開を見誤ることになりかねない。
▼見失われる郵政民営化の意義
国民が郵政問題に敏感なのは、郵政民営化とはいったい何だったのかという漠とした不満があるためではないか。
「官から民へ」「国から地方へ」という小泉構造改革の基本路線は間違ってはいないと思える。郵政民営化は「官から民へ」の象徴的テーマとなった。これをめぐって自民党が分裂状態になり、当時の小泉首相の「ケンカ戦法」が当たって自民大勝を導いた郵政解散・総選挙に至ったことはいうまでもない。
だが、郵政民営化でいったい利用者はどれだけ利便性が増したのか。筆者個人の感覚では、近所の郵便局はそのままだし、郵便振り込みを利用するとやたらハンコばかり押していて時間がかかることなど、ほとんど変化はない。
だいたいが、平日は3時(郵便は5時)ごろまで、土日は休みというのが民間企業なのか。24時間営業のコンビニが当たり前の時代に、いつまでたっても郵便局には「お役所」イメージが消えない。職員(いまは社員というのだろうか)の立ち居振る舞いひとつとっても、コンビニや居酒屋チェーンのアルバイト店員よりはるかに機敏さに欠ける。
現役の記者時代に国鉄(JR)、電電公社(NTT)の民営化をつぶさに取材してきたことを思い出すが、郵政民営化の展開とはまったく違っていた。郵政は「JP」が呼称なのだが、「JP」と呼ぶ人に会ったことはない。そこにも郵政民営化の不徹底さが浮かぶ。
国鉄改革には国鉄側に「改革3人衆」と呼ばれたような改革派が存在した。電電公社改革では真藤恒氏(電電公社最終代総裁、NTT初代社長)といったカリスマ的存在がいた。郵政改革でこれに匹敵する人がいたか。
郵政改革は、旧日本郵政公社が日本郵政株式会社という持ち株会社(日本郵政グループ)と4事業会社(郵便事業、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険、郵便局)に生まれ変わったものだ。これを分割民営化と称したのだが、JR、NTTと基本的に違うのは、地域分割をしなかったことだ。その結果、総資産世界一という巨大なゆうちょ銀行が誕生することになった。
そのトップにおさまったのが、住友銀行、三井住友銀行の頭取をつとめ、全銀協会長をやった西川氏である。西川氏は郵便貯金に対して「民業圧迫」と激しく批判していたはずなのだが、「三顧の礼」を持って日本郵政社長に迎えられた。関係者の多くはなんとも座りごこちの悪い「不可思議さ」を感じたに違いない。
西川氏は今回の事態で辞任の意思を確認する報道陣に対して「失礼なことを聞くな」とどやしあげたという。「天皇」と呼ばれたワンマンぶりだけは健在のようだが、民間企業のトップとしては、そうした態度はいまどき通用しない。
麻生首相は改革後退批判を恐れて西川氏温存で走ったが、抜き差しならなくなった政治状況を考えれば、西川氏が自ら辞表を提出するというのが、おさまりのいい「落としどころ」であったはずだ。現にそういう方向で動いた向きもあった。
もっとも鳩山前総務相としては、地元の福岡では「男をあげた」という受け止め方が多いようで、そういってはなんだが、選挙に強くないといわれてきたことを考えると、それなりの意味はあったことになる。
▼国民の期待は「改革」から「公正」に変わった
それぞれ形態の異なる「郵政」問題が噴出したのは、いってみれば、民営化当時の無理がいまになって出てきたということではないか。となると、当時の小泉首相はなぜ郵政民営化にあれほど固執したのか、そこを考えないとこの話の到達点が見えてこない。
政治担当の論説委員をしていた当時、小泉氏が首相になる可能性が出てきた段階で、各社の論説委員の会に招いたことがある。政治担当の論説委員でありながら「小泉さんと話をしたことがない」という者がやたらに多かったためだ。ということは、小泉氏が政治記者とあまり接触していなかったことを意味する。
小泉氏は会食の場にやってきて座るやいなや、食事もよそに郵政民営化の必要性を力説し、ひとしきりしゃべったかと思うと、「以上、おわり。それでは」と立ち去ってしまった。取り残されたわれわれは「よほどの変人か、大物か」とささやきあったものだ。
そのときの話を思い出すと、小泉氏が強調したのは、郵貯、簡保で集めた巨額の資金が大蔵省資金運用部に集められ、特殊法人に湯水のごとく流れて無駄に使われていく構図を断ち切らなくてはならない、という点であった。
実はその構造はその時点ですでに改革され、資金運用部もなくなっていた。となると、小泉氏は郵政民営化で何を求めようとしたのか、それがナゾとして残された。その思いはいまだに続いている。
小泉氏は「自民党をぶち壊す」と打ち上げ、これが「自民離れ」を食い止め、無党派の支持も集めることになった。いわば逆張りの手法だ。「ぶち壊す」という過激な表現で自民党改革を訴えたことを、国民は好感を持って受け止めたのであった。
郵政改革はそうした小泉流の政治手法にはもってこいのテーマだったに違いない。郵政民営化を争点とした総選挙で自民党は大勝し、現在の与党3分の2の勢力を形成した。その郵政改革の流れを逆行させないようにという思惑で西川社長続投を打ち出した麻生首相が、今度は国民から批判されているのである。
URL:http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20090618/161186/?P=1

日本郵政の社長人事問題で、佐藤勉総務相が16日に西川善文社長と会談した際、会長への就任を打診していたことが分かった。政府高官が18日、明らかにした。佐藤総務相の打診に対し、西川社長は会長就任を了承したが、後任の社長人事で両者の意見が折り合わず、再協議することになった。麻生太郎首相は16日に佐藤総務相と会談した際、総務相に対応を一任した。西川氏に会長ポストを用意することによって、社長続投を求めてきた小泉純一郎元首相ら自民党内の西川擁護派にも配慮した格好だ。
西川社長は16日、「かんぽの宿」の売却をめぐる業務改善命令の中間報告のため、総務省を訪れ佐藤総務相と会談した。中間報告の後、総務相と西川社長は会談に同席していた総務省幹部らを部屋の外に出し2人だけで協議した。
佐藤総務相は2人での会談の席上、「会長への就任をお願いしたい」と社長辞任を打診。後任の社長に、トヨタ自動車出身の北村憲雄(のりお)郵便事業会社会長か三菱商事出身の古川洽次(こうじ)ゆうちょ銀行会長を充てる人事案を提案した。
これに対して、西川社長は、金融庁長官を務めた高木祥吉日本郵政副社長の就任を求めた。佐藤総務相は「官僚出身者は認められない。民間人の就任が条件だ」として改めて協議することになった。
西川社長の進退を巡っては、鳩山邦夫前総務相が「日本郵政の一連の不祥事の責任を取って西川社長が辞任すべきだ」と主張したが、西川社長は拒否。麻生首相は12日「混乱を生じたような印象を与えたことは遺憾」として鳩山氏を更迭した。
自民党内には「けんか両成敗」を求める声と、「西川氏の続投反対は郵政民営化に反対することだ」(中川秀直元幹事長)と続投を強硬に求める声も根強い。こうした中で佐藤総務相は週末の報道各社の世論調査で、鳩山氏更迭で麻生内閣の支持率が急落したことから、「これでは次期衆院選は戦えない」などと判断。麻生首相の了解を取り付け、西川氏の社長辞任、会長就任を求めたとみられる。
URL:http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090619k0000m010126000c.html

冒頭発言
閣議での、改めての御報告はございません。以上です。
質疑応答
▼日本郵政社長人事
問: 大臣は、昨日、首相や官房長官、日本郵政の西川社長と相次いで会談をなさいました。日本郵政の社長の人事の関係で、何か今後の方向性とか、調整の状況についてはどのようになっていますでしょう。
答: 一貫して申し上げておりますように、改善命令等々、総務省から出させていただいているということも含めて、これは精査をして、いかなる方向に向けるかというのを決めていくというのが、これからの課題だというふうに思います。まだちょっと改善命令等々、熟知をしておりませんので、西川社長からもいろいろ事情をお伺いした上で、申し上げておりますように、財務大臣、官房長官、もちろん総理に御相談をさせていただきながら、今後のことを方向付けたいというふうに思っております。
問: 昨日、鳩山前大臣がですね、最後の会見の中で、一応、麻生総理も西川さんを降ろすことで一致していて、後任のリストも鳩山さんに渡していたということを鳩山さんが明らかにしています。このことの感想をまず聞かせてください。
答: 全く私は承知しておりませんので、感想と言われても答えようがございませんが、事実がどうなのかということも含めて、これから関係者に伺ってみたいとに思いますが、感想というと、本当にそういうものがあったのかどうかという気持ちでしょうかね。
問: 麻生さんが、西川さんを辞めさせるという考えを持っていたということは、今後の判断に何か影響を与えますか。
答: そこもまだ、そういう話を総理から伺っておりませんので、私の頭の中は全く真っ白ということで臨みたいというふうに思っております。
問: 冒頭に、西川社長から事情を伺った上でとおっしゃいましたけれども、これはいつごろ、どのような点について聞こうというふうにお考えですか。
答: もちろん早急に伺いたいと思います。4月3日に改善命令が出ているという話を昨日伺いましたし、そういうことのレクチャーを昨日受けたものですから、それを踏まえて、西川社長にいつ聞くかというのは、申し上げられませんけれども、向こうの都合もありますので、なるべく早くお話を聞かせていただく機会を設けたいというふうに思っています。
問: どういう視点になりますですかね。ポイントとしては。
答: 何回も申し上げますように、改善命令に対しての答えが、どんなものが返ってくるのかということが一番大事なことではないかなというふうに思います。
問: 改善命令で指摘した点について、一つ一つきちんと答えてきているかどうかという点がポイントになってきますか。
答: もちろんそうですね。ですから、まだ出てきていないものですから、ちょっとお答えのしようがないと思います。それに対してのコメントと言われても。まだ会社側から出てまいりませんので。それが出てきた時点で、どういうふうに判断するか、本当にそれが出てくるのかということも含めて、できれば御本人からお話を伺いたいと思っております。
▼内閣支持率
問: 報道各社の世論調査で、軒並み内閣支持率が下がっていまして、20%を切っているところもありました。鳩山前大臣の一連の経過も影響していると思うのですが、どういうふうに受け止めていらっしゃいますか。
答: 非常に分かっている部分と分かっていない部分があるというふうに思います。したがって、私としてみれば国民の皆さんが、しっかりと納得していただけるようなこと等を明らかにしながら、今後進めていきたいと思いますし、それが内閣の支持率につながるかどうかというのは分かりませんけれども、真摯に、真剣に、その辺は対応することによって、できれば内閣の支持率が上がるようなことにつながればいいなというふうに思っております。
問: 支持率の関係なのですけれども、同じ世論調査で、鳩山さんの更迭に対して否定的な意見が多くて、総理の判断に対しても否定的な意見が多くなっております。大臣は昨日、国民に分かりやすいような判断をしたいとおっしゃっていましたけれども、そう考えると、世論はかなり今回の鳩山さんの更迭に対して、もしくは西川さんの続投に対して、否定的な意見が多いのですけれども、そこら辺はどのように判断に。
答: 真摯に受け止めて対応してまいりたいというふうに思っております。
URL:http://www.soumu.go.jp/menu_news/kaiken/15067.html
「西川会長」打診を否定=郵政人事で佐藤総務相
佐藤勉総務相は19日の閣議後記者会見で、日本郵政の西川善文社長と16日に会談した際、会長就任を打診したとの一部報道について「全くそんなことはない」と否定した。総務相は「会社側が示すことに対して判断を下すのが私のスタンス。そういうことを西川社長に圧力的に申し上げることはしない」と強調。西川社長からも人事に関する提案はなかったと述べた。
また、河村建夫官房長官も記者会見で「報道にあるような事実を承知していない」と発言。その上で「(政府による)株式会社に対する人事の介入は慎重であるべきだ」と語った。
西川氏も同日の衆院総務委員会で川内博史氏(民主)の質問に答え、佐藤総務相との会談では「人事などの話はなかった」と否定した。(2009/06/19-13:01)
URL:http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2009061900237
この記事へのコメント
日比野
おっしゃるように新聞社によって得意とする分野や何を記事にするかで個性がでますしね。同じ記事でも新聞社によってトーンが違いますから。
今後ともよろしくお願いいたします。
讃岐狸
簡保、年間4~50億円の損失を生み出す施設売却が安すぎるって?
単独で見れば高額で売却できるからそれぞれで売ればもっと高くなるはず。
では売却先が見つからない施設はどうする?損失を生み出している施設だけ残るぞ。当然の話として資産価値査定をすればマイナスになる施設に買い手がつくはずも無い。
しかも従業員の継続雇用の条件付。
購入が取りやめになって喜んでいるのは当のオリックスだろ?
査定95億。何らかの対策を施して利益の上がる状況にするのに何年掛かるかわからない施設、しかも無能の従業員付。それに100億強なんだから。
鳩山の言っていることは倒産会社の株券を額面で買い取れって言っているのと一緒。その上、毎年積みあがる損失を郵政に被らせておいて人事に口を挟む。
これが正しいなら政治に未来は無い。
あおね
http://ameblo.jp/auttuno/entry-10283376503.html
こんな流れでした。(私のblogじゃないのですが;)
時事や共同は飛ばし捏造も多いですが(元は白州次郎の肝いりで出来た通信社でしたね)、時々三行記事で他の報道機関が流さない事を出すのですが、すぐに消し去るんですよね・・・;
麻生総理訪米のおりに、オバマ大統領と会談の後に昼食会を共にしたメンバーを報じたのも時事と珍しく朝日だけでしたね。アルジャジーラが「これは経済関係ではなく、安保関連の訪米」と扱っていた記憶があります。アーミテージとブレジンスキーそろい踏みでしたからね。
また、エントリー楽しみにしております。