F22とF35はガンダムとジムくらい違う
先日12日、航空自衛隊の外薗空幕僚長は、来年度の予算概算要求までにF22の情報が得られない場合、1年先送りする可能性があることを明らかにした。
アメリカは輸出禁止しているF22に代わってF35を進めているのだけれど、日本政府はまだF22を諦めていない。
F22は、第5世代の戦闘機でそのステルス性能が注目されるけれど、そこに使われている技術や性能を見ると、現代のゼロ戦と呼ばれるに相応しいようにも思える。
F22はF16、F15、F18と模擬戦闘をして、100戦無敗。しかもその結果はF15相手に144機撃墜、損害0。F16相手でも241機撃墜、損害2と圧倒的。
特に、超機動性と呼ばれる高い運動性能は他を寄せ付けない。上昇しながらの方向転換(Jターン)とか、水平姿勢を保ったままの急旋回(ペダル旋廻)、速度の急変更なんて仕様は、ほとんどゼロ戦の格闘戦時の運動性能を彷彿とさせる。ゼロ戦も大戦初期では、その運動性能、航続距離で他国を震撼させ、絶対に戦ってはいけない、見つけたら逃げろと言われていた。F22もその性能をみると同じかそれ以上の隔絶した性能を備えてる。
F22は、ステルス性を考慮して継ぎ目や凸凹のない機体設計がなされているけれど、これなんかもゼロ戦に沈頭鋲と呼ばれるネジ頭が飛び出さないリベットを使って空気抵抗を減らした工夫と同じだし、滑らかな機体を実現することで航続距離を伸ばしているところなんかもゼロ戦と同じ。
またF22は推力の高いエンジンとステルスによる空気抵抗の小ささによって、アフターバーナーなしでもM1.7以上の超音速飛行が可能とされている。アフターバーナーは、ジェットエンジンの排気にもう一度燃料を吹きつけて燃焼させ、高推力を得る装置のことで、50%程度の推力上昇が期待できる半面、それだけ余分に燃料を必要とする。F18を例にとると、アフターバーナー使用時の燃料消費量は2.15倍になり、連続使用時間も15分以内だというから、いくら最高速度がマッハ2だの、マッハ2.5だのいったところで、ほんの少ししか使えないもの。しかも、これまでの戦闘機はマッハ以上の速度を出すには、アフターバーナーなしではほとんど不可能だったから、作戦行動が取れる時間と質を考えると、この超音速巡航(スーパークルーズ)機能は、現行機に大きく差をつける要素になっている。
では、そんなスーパーなF22とF35では何処か違うかというと、エンジンの推力差が一番の違い。F22は双発エンジンを積んでいるのに対してF35は単発エンジン。F22の超機動性や超音速巡航機能はそのエンジン推力の大きさに拠るところが大きいから、諸元性能でもエンジンに依拠した差が出る。F35には超音速巡航(スーパークルーズ)機能はない。それでもステルス性とか基本設計思想はF22と同じだから、F35だってF22を除けばユーロファイターと並んでほぼ世界最強の戦闘機と言っていいだろう。
もともとF35は開発費を抑えるために、各国の次期新型機の開発を一本化して各国の要求を満たす共通の機体として共同開発をしている経緯もあって、汎用性が高い仕様になっている。
アメリカ空軍はF-16C/DやA-10Aの後継機として、アメリカ海兵隊はF/A-18A〜Dの後継機として、そしてイギリスはハリアー戦闘機に後継機としているから、F35は通常離着陸(CTOL)型、短距離離陸垂直着陸(STOVL)型、艦載(CV)型の3タイプを製造出来る単座、単発機の開発計画を持って進められている。
その意味では、F22は格闘戦に重きを置いたスペシャル仕様で、F35は何でもかんでも使える汎用性の高い(マルチロール)仕様だと言える。
基本設計思想が同じで、実仕様はスペシャルと汎用量産型という関係は、無茶な例えだけれど、ガンダムとジムのそれに近いようにも思える。アメリカは世界各国にジムを売り込んで、日本はガンダムを欲しがる構図。どちらがいいかは、それを実際にどう使うかによるのだろう。
F22がガンダムだとすると、F15はボール、F16はザクくらいの扱いになってしまう。他国がどんどんジムを入れたり、隣国がグフを整備したりする今、あまり迷っている時間はない。
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米、次期戦闘機F35採用を打診 1日の防衛相会談で日本側に
【ワシントン23日共同】航空自衛隊の次期主力戦闘機(FX)選定をめぐり、ゲーツ米国防長官が今月初めの日米防衛相会談の際、開発中の次世代機F35の機種名を具体的に挙げて日本側に採用を打診していたことが23日分かった。複数の日米関係筋が明らかにした。
浜田靖一防衛相や空自側は、より高性能のF22導入の望みを捨てていないが、ゲーツ長官自らがF35の「トップセールス」に乗り出したことで、日本側の選択肢が狭まるのは避けられない。F22導入を断念し、F35採用の本格検討を迫られる可能性が強まった。
関係筋によると、ワシントンで1日に開かれた会談で、ゲーツ長官がFXの話題を切り出し、米軍の次世代戦闘機をF35に一本化する方針を決めたと説明。F22が近く生産打ち切りとなる可能性を示唆した上で「F35は良い飛行機だ」などと述べ、同機採用を暗に求めた。会談直後の日本側説明では、長官は米議会によるF22の禁輸措置が解けない現状に理解を求めたとされていた。
会談で浜田氏は「少しでも望みがあるならF22の検討を続けたい」と応じたため、結論は先送りされた形になっている。
米側は月内にシーファー国防副次官補(東アジア担当)を日本に派遣し、調整を進める方針。
空自は耐用年数の迫った現有のF4戦闘機の後継に、レーダーに捕捉されにくい最新鋭F22を本命視。だが2007年に米議会が禁輸措置を延長したため、機種選定は振り出しに戻り、F22やF35など計6機種を対象に絞り込みを急いでいる。
URL:http://www.47news.jp/CN/200905/CN2009052301000813.html
次期戦闘機選定、1年先送りも=F22情報収集継続で-空幕長
外薗健一朗航空幕僚長は12日の記者会見で、航空自衛隊の次期主力戦闘機(FX)選定に関し、8月末の来年度予算概算要求までに米最新鋭ステルス戦闘機F22の情報が得られない場合、1年先送りする可能性があることを明らかにした。
外薗空幕長は「概算要求に間に合うよう努力しているが、情報が得られなければF22をあきらめるか、再度情報を求めて1年先送りするオプションもある」と述べた。
FXは老朽化したF4の後継機で、空幕長は「F4のリタイアを延ばすのも限度があり、よく見ながら最終的に判断する」とした。
F22は日本側が有力候補としているが、米側は日本への輸出は困難とし、開発中のF35の導入を打診するなどしている。(2009/06/12-18:57)
URL:http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2009061200883
防衛相、F22に意欲 次期主力戦闘機 6月9日12時21分配信 産経新聞
浜田靖一防衛相は9日の記者会見で、航空自衛隊の次期主力戦闘機(FX)について「まだF22を追求していきたい」と述べ、米国が禁輸を継続する同機獲得に意欲を示した。浜田氏は米国側から採用の打診があるF35について「ゲーツ国防長官からも言われているが、まだできあがった飛行機がない」と指摘。「F22がだめだったら、F35に限らず、他のものも選択肢に入れながらやっていかなければいけない」と述べた。
URL:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090609-00000527-san-pol
F22輸出解禁支持 米イノウエ議員、売却価格は247億円 配信元:2009/06/06 11:30更新
【ワシントン=有元隆志】ロイター通信は5日、米議会多数派民主党の重鎮ダニエル・イノウエ上院歳出委委員長がゲーツ国防長官と藤崎一郎駐米大使に書簡を送り、米空軍の最新鋭戦闘機F22Aラプターの輸出解禁に期待感を表明するとともに、輸出した場合、日本への売却価格は1機約2億5000万ドル(約247億円)程度になると伝えていたことを報じた。
現在、F22の輸出は軍事機密を守るため禁止されている。ゲーツ国防長官は5月の日米防衛首脳会談で、「オービー修正条項」と呼ばれる歳出法を理由に、日本への輸出は厳しいと伝えていた。歳出委員会が輸出解禁を支持すれば、F22を航空自衛隊の次期主力戦闘機(FX)の最有力候補と位置付けている日本側に取得の望みが出てくる。
米軍は1機約1億4000万ドルで調達している。日本に輸出する場合、輸出仕様にするための設計・改造費などを含め約1億ドルを上乗せした格好だ。7-9年で納入可能という。
F22はレーダーで捕捉しにくいステルス性を備えた世界最強の戦闘機とも言われている。ただ、イラクやアフガニスタンでの戦争に使われていないこともあり、ゲーツ長官は調達中止を決めた。これに対して、議会からは雇用の確保などを理由に生産継続を求める声が出ている。
URL:http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/america/262840/
FX商戦 F22の禁輸でユーロファイターが攻勢 2008.12.8 18:13
【プレストン(英イングランド北西部)=木村正人)】航空自衛隊の次期主力戦闘機(FX)をめぐり、英防衛航空大手BAEシステムズが欧州製戦闘機ユーロファイターの売り込み攻勢をかけている。有力候補の米最新鋭ステルス戦闘機F22について米議会が保秘を理由に禁輸措置を継続。防衛省は来年夏に機種を選定する予定だが、中国が禁輸継続を求めて米国でロビー活動を行うなど激烈な綱引きが行われている。
防衛省は2005~09年の中期防衛力整備計画で、老朽化した戦闘機に代わるFX7機の調達を計画、空戦でずば抜けた性能を持つF22を念頭に今年夏に機種を決める予定だった。しかし機密漏出を恐れる米議会が禁輸措置を解除しなかったため、期限を1年間先送りしてF22の輸出解禁に望みをつないだ。
しかし、英軍事情報会社ジェーン傘下の米ドキュメンタル・ソリューションズの防衛航空産業担当、マーク・ボビー氏は、「中国は米国の日本や台湾への武器輸出に神経をとがらせており、F22輸出をめぐる日米対話に公式に不快感を示した。今後、米ワシントンの親中派がロビー活動を強化するはずで、F22の禁輸措置が解除される見通しは50%未満だ」と分析する。
そこで急浮上したのが、英・独・伊・スペインの4カ国が共同開発したユーロファイターだ。空戦能力ではF22に次ぎ、爆撃能力にも優れている。今年に入り空自関係者が再三、訪英し、南部ファンボローの国際航空ショーでユーロファイターに試乗するなど、関心を示している。
BAE社同機輸出部門のアンディ・レイザン副社長によると、1機につき3年半から4年かけて完成させるといい、「日露戦争の日本海海戦を指揮した旗艦・三笠を造った会社はわが社の傘下にある。今度は日本の空を守るために同機を売り込みたい」と意気込む。
日本の仮想敵機であるロシア製スホイ30との空戦でユーロファイターは優位性を持つ。改良型スホイ35にも十分に対応でき、中国の次世代戦闘機J11も問題にしない。F22は1機3億~4億ドル(277億~370億円)。ユーロファイターは6000万~6500万ポンド(81億~88億円)と調達費も3分の1~4分の1。第二次世界大戦後、米国以外の国には閉ざされてきた日本の門戸を開くため、BAE社は同機のライセンス生産も認める方向だ。
米国側は欧州との共同開発機F35を日本に売り込む構えだが、英王立統合防衛研究所(RUSI)のアレックス・ニール・アジア安全保障部長は「F35には実績がなく、欧州にとっては千載一遇のチャンス。日本との武器共同開発につながる可能性もある」という。
■ユーロファイター F15と並ぶ航空自衛隊の主力戦闘機で、平成20年代半ばから退役するF4(91機)の後継機。21年度に7機を導入予定だったが見送った。ユーロファイター・タイフーンを含む選定対象6機種中、F22は最有力候補だった。FXは「ファイターX」の略
URL:http://sankei.jp.msn.com/world/europe/081208/erp0812081819004-n1.htm
ガンダムの性能を10としたら YAHOO質問箱 2007/12/13 05:25:38
ガンダムの性能を10としたら
ザク・グフ・ドム・リックドム・アッガイ・ゴック・ズゴック・ゾック・ゲルググ・ギャン・ジオング
ガンキャノン・ジムの性能はそれぞれどれぐらいになるんですか?
補足 シャア専用(ザク・ズゴック・ゲルググ)もご存知なら教えて下さい。
▲ ベストアンサーに選ばれた回答scull4999さん
ガンダム:10
ザク:3
シャア専用:4
グフ:6
ランバ・ラル用:5(劇中でラル用以外のグフをアムロが「パワーアップしている」と評価している)
ドム/リック・ドム:6
※グフとドム/リック・ドムとは「質」が違う。
アッガイ:4
ゴッグ:8
ズゴック:8
※ゴッグとズゴックでは「質」が違う。
シャア専用:8.5
ゾック:10
※単純に戦力とした場合。
ゲルググ:12
ギャン:13
※単純に機体性能を比較した場合。
シャア専用ゲルググ:10・・・プロトタイプなので、量産型ほどの性能が無かった。
ジオング:15
※単純に性能を評価した場合。
ガンキャノン:8
ジム:8
※劇中には「ジム1、ボール3の部隊で、ザク1、リック・ドム1の部隊を損害0で倒すシーン」があった。
ボール:5
※きちんと「支援用」に使えば。
ただし、以上はあくまでも「劇中での描写」を元にしている上、パイロットの操作技能は考慮していません。ですから、付け焼刃のマ・クベが操りガンダムを窮地に陥れたギャンの評価は高く、シャアほどのパイロットでも「逃げ出すことしかできなかったゲルググ」の評価は低くなっています。
URL:http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1113834091
この記事へのコメント
日比野
F-4もいくらなんでも老朽化が激しいですし、繋ぎであっても、ユーロファイターという選択肢もアリかとは思ったりもします。
tititititit
F15はゲルググ(量産型)でF16がザクだろがぁ
moga
匿名
クマのプータロー
自衛隊はF-4の後継に単発エンジンのF-35なんて最初から考えていないのではないでしょうか?