タッピングミサイル(北朝鮮の核実験とミサイル発射について 補追1)

 
北朝鮮の核実験とミサイル発射について、補追1としてエントリーする。

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北朝鮮は29日に日本海に向けて、6発目のミサイルを発射した。しかも今度は新型の地対空ミサイルのようだ。

また、30日にはテポドン2とみられる長距離弾道ミサイルの発射準備を進めていると米偵察衛星が探知している。

新聞の見出しではないけれど、まさに乱れ打ちの様相を呈している。

それにしても今回のミサイル発射はこれまでと違って手際が良い印象を受ける。無謀な行為にしか見えないのだけど、意外と北朝鮮のシナリオどおりに展開しているのかもしれない。

また、日本に向けた脅しである短距離ミサイルについて、どのあたりに着弾したのか、という報道がないのが不気味。国内のパニックを恐れてでもいるのかとさえ思わせる。

nikaidou.comによると、北朝鮮は、どんどん日本に近いところに打ち込んでいるという。こういうのをタッピング(打診)というそうだ。

もし、それが本当だとしたら、日本本土にミサイルを落とす前に、手前の小島に着弾させるのではないか。

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よくマンガやアニメで、主人公と敵が対決するシーンのときに、片方が攻撃を仕掛けた筈なのにかすり傷一つ負わなくて、大して強くないなと思いきや、実は相手のボタンを取っていたりなんかして、本当は凄腕なのだという演出とかすることがあるけれど、それと同じ。

日本海側にある、離れ小島をわざと狙うことで、ミサイルの精密誘導の能力を見せ付けて脅しにする可能性も考えられる。

そういう視点でみると、日本海側には色々な島があるけれど、ターゲットになりそうな小島となるとそれほど多くはない。たとえば山形県沖の飛島。新潟県沖の粟島。北海道なら松前沖の松前大島あたり。

対馬は目標としては大きすぎるし、韓国上空を通過させることになるから、日本を脅すという目的からは少し外れてしまう。

ちなみに、飛島は、山形県から北西39kmに浮かぶ面積2.7平方Km、周囲長10.2kmの小島。また、粟島は新潟県から20kmほど離れた地点にある、面積9.86平方Km、周囲長23.0Kmの島。

山手線が一周34.5Kmといわれているから、もし、飛島や粟島にノドンが着弾したら、相当な精密誘導ができることを証明することになる。山手線内ならば、簡単に攻撃できるんだぞという脅しに。

仮に外したとしても、狙ってたけれど誘導できなくて外したなんて言う訳がないし、普通に脅すだけ。

小島に着弾してしまえば、流石に隠すことはできない。今からそうしたことも十分に対策を考えておくべき。

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画像北朝鮮がミサイル発射 短距離、今週6発目

 【ソウル29日共同】韓国軍当局者は29日、北朝鮮が同日午後6時10分ごろ、日本海側の咸鏡北道舞水端里から日本海に向けて短距離ミサイル1発を発射したと明らかにした。聯合ニュースは、新型の地対空ミサイルと推定されると伝えた。

 北朝鮮は核実験を実施した25日に2発、翌26日に3発の短距離ミサイルを発射しており、今週に入り6発目。

 政府当局者は同ニュースに「これまで把握されている短距離ミサイルと全く違う種類だ」と指摘。射程260キロの旧ソ連製地対空ミサイルを改良したと推定され、分析を進めている。

 北朝鮮は、韓国が米国主導の大量破壊兵器拡散防止構想(PSI)全面参加を表明したことや、国連安全保障理事会での制裁論議に反発。ミサイル発射は性能試験の目的に加え、対外的な示威を狙ったとみられる。

 韓国国防省は25日、北朝鮮が舞水端里から地対空ミサイルを発射したと発表したが、その後、発射はなかったと訂正。29日のミサイルは北朝鮮が25日に発射準備を進めていたものの可能性がある。

2009/05/29 22:45 【共同通信】

URL:http://www.47news.jp/CN/200905/CN2009052901001138.html



画像北朝鮮、長距離弾道ミサイルの発射準備か 米偵察衛星が探知 5月30日14時12分配信 CNN.co.jp

ソウル(CNN) 北朝鮮の核開発問題で、複数の米国防総省高官は29日、米国の偵察衛星が北朝鮮の弾道ミサイルの発射基地で「車両の動き」をとらえ、長距離弾道ミサイル発射の準備を進めている可能性があることを指摘した。

北朝鮮は今年4月、テポドン2の改良型と見られる長距離弾道ミサイルを発射しているが、この時と類似した動きとしている。テポドン2の輸送に使われた車両が撮影されたが、ミサイルは積んでいなかったという。

北朝鮮は今月の25日、地下核実験に踏み切ると同時に、日本海へ向けて計3発の短距離ミサイルを発射。26日にも東部の咸鏡南道咸興市付近から日本海へ2発を発射している。さらに29日にも1発を発射している。射程は百数十キロの地対空、地対艦ミサイルとみられる。

北朝鮮の朝鮮中央通信は29日、地下核実験を受け新たな制裁も含めた決議を準備する国連安全保障理事会の動きに絡め、安保理がさらに挑発すれば自衛のための行動を起こすとの外務省声明を伝えた。

長距離弾道ミサイル発射の準備が事実とすれば、この「自衛の行動」と関係することも考えられる。

URL:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090530-00000004-cnn-int



画像北の長距離弾道ミサイル、発射基地に搬入か…韓国メディア 5月30日 13時53分配信 読売新聞

 【ソウル=竹腰雅彦】聯合ニュースは30日、北朝鮮による長距離弾道ミサイル再発射の動きに関連し、米韓情報当局が、北朝鮮北東部の咸鏡北道舞水端里(ムスダンリ)で「テポドン2」の発射準備の兆候を確認したと報じた。

 聯合電は、韓国政府消息筋の話として、長距離弾道ミサイルと推定される物体が先週、平壌の軍需工場から舞水端里のミサイル発射基地に搬入され、早ければ6月初めに発射する可能性があると伝えた。

 また、聯合電は、別の当局者の話として、平壌近くにある長距離弾道ミサイルの製造施設「山陰洞兵器研究所」で、貨物列車3両に長距離ミサイル1基が載せられたことが把握されたとも伝えた。当局者は「発射台のある場所への移動が始まったとみられる」と指摘、実際に発射される可能性が高いとの見方も示した。

 韓国紙・東亜日報によると、同研究所は長距離ミサイルの本体などの研究・開発と製造を担当。4月5日に「人工衛星」打ち上げ名目で発射した長距離弾道ミサイルも同研究所で本体と部品が作られ、列車で舞水端里の基地に運び込まれ、組み立てられたという。

 AFP通信は、米国防総省筋の話として、衛星写真により、ミサイル発射に向けた兆候が北朝鮮国内2か所で確認されたと報じた。具体的情報はないが、北朝鮮が長距離弾道ミサイルを発射できるのは舞水端里の基地だけとされるため、同研究所から運び出されたミサイルを同基地に運び入れるまでの一連の動きをとらえた可能性がある。 最終更新:5月30日13時53分

URL:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090530-00000439-yom-int



画像北の外務省、国連決議あっても「さらなる自衛的措置」 配信元:2009/05/29 19:49更新

 北朝鮮の外務省報道官は29日、2回目の核実験実施に対し国連安全保障理事会が決議や決定を出しても「認めない」と言明、制裁決議などが採択された場合は「さらなる自衛的措置が不可避となる」と警告する談話を、朝鮮中央通信を通じ発表した。

 報道官はまた、今回の核実験は「衛星打ち上げ」に対する安保理議長声明やその後の制裁に対する「自衛的措置の一環」と強調。「事態がここ(核実験)まで進んだのは、米国と追従勢力にすべての責任がある」と述べ、米国などを非難した。

 さらに北朝鮮は核拡散防止条約(NPT)やミサイル関連技術輸出規制(MTCR)などの国際法の規制を受けずに「国家の最高利益が侵害される場合には、核実験やミサイル発射をいくらでも行う権利を有している」と主張した。(共同)

URL:http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/korea/259912/

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