MD破れて焦土有り(国防の脆弱性について その2)


一国の政治を行う上で、国の安全、国防というものはまず第一に考えられるべきもの。

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なぜそこまで国防を重視しなければいけないかというと、国の安全は国家の土台だから。国の安全が保障されて始めて、その上に経済や日々の生活が成り立っている事実を忘れちゃいけない。

いくら追加経済対策がどうだ、国民生活が第一だとか言ったとしても、どこかの国から核ミサイルを打ち込まれたら、経済対策もクソもない。国が破れて山河だけ残って、国民が死に絶えてしまったら一体どうするのか。

国の経済力、通貨の強さは、その国の安全度によって担保されている。戦争の危険が迫って、安全ではないとなった途端に、資金は一斉に逃げ出す。有事のドルというけれど、それはアメリカが戦争で負けるわけがないと皆知っているから。アメリカは戦争では潰れないという安心感がドルを買わせる。

アメリカの覇権が弱まり、いつまで日本を守ってくれるか分からない。早いうちに自分の身は自分で守る方向に転換できないと拙いことになる。残ったものは焦土だけなんて洒落にもならない。

だから、もし、今度の衆院選をなになに解散と銘打つなら、政権交代解散なんかじゃなくて、いっそのこと国防解散としたらどうか。マニフェストにもしっかりそう書いて解散すればいい。

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国防について書いていないマニフェストは論外。北朝鮮や中国の属国になってもいいというのなら別だけれど、それでも、属国ならまだいいほうで、日本の資金を根こそぎ強奪され、反対者を次から次へと粛清されていったらどうするのか。アメリカはまだ先進国だけれど、北朝鮮はミサイルで恫喝してくるような野蛮な国。しかも反日のオマケつき。無事で済むと考えるほうがおかしい。

外国人犯罪を例にあげて、外国人参政権や移民は問題だという人もいるけれど、北朝鮮に占領なんかされた日には、移民どころの騒ぎじゃない。

通常戦力を比較すると、自衛隊が北朝鮮に負けることはない。だけどそれは、互いに艦船や航空機を揃えたイーブンな状態で戦った話。

戦争になったら、そんなイーブンな状況なんて在り得ない。いきなり核を撃って、沖縄、厚木、三沢などの基地を壊滅させるか、首都圏を壊滅させたらもうアウト。反撃能力の殆どが失われてしまう。

しかも国民は数十万単位で死んでいく。そんな状況で反撃できるのか。降伏しない日本政府であるのか。それほどミサイルの威力は大きい。そのことを知っていなくちゃいけない。



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画像THAAD 戦域高高度地域防衛(THAAD・Theater High Altitude Area Defense) 米陸軍

米陸軍が、開発を進めている広範囲のミサイル防衛システムで、主に上層大気圏外での迎撃を目的とし
ている。 システム自体は、新規に開発されており基本構成は、射撃中隊1個で機動発射機(PLS式
ランチャー)4両とBM/C3I情報・射撃管制ステーション、TMD-GBRレーダー・システム2基から構成されている。迎撃ミサイルは、高度80km~150kmまで上昇し最終段階では大気圏外でEKV(Exo-atmospheric Kill Vehicle)大気圏外撃破体を切り離し、高性能赤外線センサーによって弾道ミサイルに直撃する方式を取っている。 超高速で飛翔する弾道ミサイルに対して近接信管による爆発で破片をばら撒いても有効に損傷させる事は不可能で、それよりも直撃して確実に破壊する事(Hit-toーKill方式)を狙っている。

(迎撃システム)
TMD-GBRレーダーシステム及びE-3早期警戒機・早期警戒衛星等が弾道弾ミサイルの発射を探知
するとBM/C3I情報・射撃管制ステーションの弾道計算コンピューターが直ちに飛行コースを算出し迎撃ミサイルを発射し大気圏外に達すると秒速2.5kmでEKVを切り離し、高性能赤外線センサーが弾道ミサイルの噴射熱を検知しながら小型ロケットスラスターでコースを修正して弾頭自体が運動エネルギー弾頭となり目標に真正面から激突する。

URL:http://www.f5.dion.ne.jp/~mirage/hypams01/md-02a.html



画像新型迎撃ミサイル:導入を検討…地上配備型、迎撃3段構え

MDの迎撃可能地点 北朝鮮の弾道ミサイルに備え、防衛省が現在保有している海上配備型迎撃ミサイル(SM3)、地上配備型迎撃ミサイル(PAC3)に加えて、新型迎撃ミサイルの導入を検討していることが4日、分かった。地上配備型の「高高度広域防衛システム」(THAAD、サード)と呼ばれ、防御範囲がPAC3より10倍程度広い。同省は、SM3とPAC3を補完する「第3のミサイル」と位置付け、年末に行う「防衛計画の大綱」(防衛大綱)や「中期防衛力整備計画」(中期防)の改定に反映させることも視野に入れている。

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 弾道ミサイルの軌道は、米国の早期警戒衛星が発射を探知した後、日米のイージス艦やレーダーの情報を合わせて計算する。現在の日本のミサイル防衛(MD)は2段構え。飛来してくるミサイルはまず、海上自衛隊のSM3が高度100キロ以上の大気圏外で迎撃する。

 これを撃ち漏らした場合、弾道ミサイルが地上15~20キロに到達した時点で、航空自衛隊のPAC3で迎え撃つ仕組みだ。

 ただPAC3は射程が20キロ程度と短く、地上の守備範囲も半径20キロ程度に限られるため、発射情報を事前に得て必要な場所に移動しておく必要がある。首都圏、中部、近畿地方に配備され、10年度中には計11カ所に広げるが、日本全土をカバーするのは難しい。

 一方、THAADは射程が100キロを超え、地上の防御範囲もPAC3の10倍程度広い。国内に3~4基配備すればほぼ全土を守ることができる。数百キロ飛ぶSM3より射程は短いものの、大気圏の内外いずれでも迎撃可能で、SM3では対応できない低い軌道の弾道ミサイルも撃ち落とせるという。米軍は9月から米国内で実戦配備する予定だ。

 PAC3は11カ所への配備で5000億円程度かかる。防衛省はTHAADの導入費を明らかにしていないが、THAADの方が少ない予算で日本全土をカバーできると見込んでいる。【仙石恭】

 ◇解説…新型配備に数千億円、費用対効果に疑問も
 防衛省が導入の検討に入った新型迎撃ミサイル・THAADは、海上配備型迎撃ミサイル(SM3)と地上配備型迎撃ミサイル(PAC3)を補完するものだが、政府は既にSM3とPAC3に8000億円以上を費やしている。THAADの配備に数千億円が必要なのは確実で、防衛予算が年々減る中、ミサイル防衛(MD)にどれだけカネをつぎ込めばいいのか、政府は難しい判断を迫られている。

 4月、北朝鮮が日本上空を越える弾道ミサイルを発射したことで、自民党国防族を中心にMD拡充を求める声が勢いを増している。その際には、PAC3の不足も指摘された。ただ、MDには費用対効果への疑問もある。米国頼みの早期警戒衛星導入が先だとの声も強い。著しい技術革新で費用が膨らむ一方のMDと、通常装備とのバランスをどう取るのか。「防衛計画の大綱」と「中期防衛力整備計画」の改定を前に、政府には慎重な判断が求められる。【仙石恭】

URL:http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090705k0000m010111000c.html

この記事へのコメント

  • SY

    改正入管法、住基法が可決されてしまったという途端に千葉県野田市山崎で日本国籍を有する中国生まれの人物がハローワーク職員に対して火をつけたなどというニュースが飛び込んでくる始末。動機も「仕事を探していたが見つからず、自暴自棄になって脅かそうとした」などと、ふざけているのにもほどがある。
    また以前可決された改正国籍法を悪用しようとする輩も後を絶たず、本当にこの国の将来はどうなってしまうのか。。。
    2015年08月10日 16:50
  • タカダ

    幸福実現党の選挙ビデオがそうですね。
    2015年08月10日 16:50

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